Jun 26, 2009
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テーマ: 徒然日記(22950)
カテゴリ: 生きる





昨夜は、”今日こそは・・”と、NHKBShi.放送の「100年インタビュー」を観ました。



ゲストは指揮者の小沢征爾さん。


[100年インタビュー]


現在、ウイーン国立歌劇場の音楽監督を務めている。

指揮者 小澤征爾 現在73歳

語る言葉のひとつひとつにキラキラ輝くダイヤモンドのように

一言一句、耳のおさめ、こころにとどめたいと思いながら観ました。


西洋の音楽を「日本人がどこまで理解出来るかの実験をしている・・」と、

音楽に向かう自らのテーマを話されていた。

東洋人のひとりの男性が、西洋音楽の第一人者になることの重みは、

言葉の随所から伝わってきました。

印象的な言葉は、

「文化的背景などの違いはあるが、たとえば悲しみの気持ちのように

深いところでは日本人でも理解できると思う。

悲しみといっても悲しみの深さ、感じ方が人それぞれ違う。

この悲しみを楽曲のなかでオーケストラのメンバーが同方向に向かうよう

舵取りしていくのが指揮者の役目・・

実験の成果は私が死んだ後に誰かが判定することだ」と。

このようなことを語っていました。

番組最後に「100年後へのメッセージ」は、

100年前にも愚かな戦争はあった。 その100年後のいまも戦争が続いている。

互いの違いを認め、世界はどんどん小さく感じられるようになってきた今、

世界をひとつにして、二度と戦争を起こさないようにと願う。

・・と。






先日、女優の岸恵子さんがゲストでした。

現在76歳の岸恵子さんは、年齢を感じさせないほどの美しい女性。


先日、友人と話していて、「後期高齢者」だというこことに気付き、

「老い」について考えるようになったと語っていました。

最近は、本を書く仕事が多くなり、文字を相手の時間が長くなった。

幼い頃の戦争体験の話も興味深く、聞きました。

思いがけず、自ら防空壕を抜け出し、”どうせ死ぬなら高いところで死のうと

松の木にするするっと駆け上り、爆撃機の轟音が止むのをじっと耐えていました。

私は、なんとか助かったけれど、防空壕に入った人たちは、みな死んだ。

そのときに、今日から子供は卒業して、大人になろう。と、決心した」と。

語られていました。

岸恵子さんの「100年後へのメッセージ」は、

100年前のアメリカの映画『イントレランス』は、監督は、D・W・グリフィス


『イントレランス』の意味は、不寛容、許されないこと、許さないこと。

”人間は、こうゆう根性持ってるから、どんどん、どんどん、悲劇は、

だんだん、悲劇いうものが、生まれたんだよ。

戦争も、何もかも『イントレランス』なんだよ”

いま観てもとてもよくできた素晴らしい映画です。

人に寛容であり、寛大な心を持って隣人を愛し、そうすればこの世の中の

戦争もなくなるのではないでしょうか。

100年後は戦争がないように」と。


++

このおふたりのお話を聞きながら、人生の先輩の素晴らしいメッセージを聴き、

あらためて”生きることの意味”を自らに問う機会になりました。




人生のそのときどきをどう考え、行動するかの指針を得た思いがしました。









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Last updated  Jun 26, 2009 04:28:46 PM
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