2009.09.20
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カテゴリ: 音楽レビュー
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 通りすがりさんの指摘通り、Beatles Sound Bookには序文に「マーク・ルイソンの最新の調査研究を踏まえて」とあり、更に「例えば高音のハーモニーならポールと思われがちだった曲については修正を加えました」ともある。そして問題のOld Brown Shoeについては「メロディアスなベースプレイはポールのものと言われてきたが、The Continuing Story Of~と同じくジョージがベースを担当したと発言しているのでジョージに間違いない」「後半で聴かれるハーモニーヴォーカルもジョージ一人によるものと言えそうだ」との記述が。

 全部が突っ込みどころ。

 そもそも、「踏まえて」と言ってるくせにレコーディングデータを無視する。「ルーイスンの最新の調査研究」にはこうある(太字は俺による)。
 「 ライヴ録り のベーシックトラックはドラムス(リンゴ)、リードギター及びガイドヴォーカル(ジョージ)、ジャングル・ピアノ (ポール) 、リズムギター (ジョン) 」とあり、4人で録音されたことが明記されている。
 更に「第4テイクにベースとリードギター、 ジョンとポールのバックヴォーカル ポールのベース のコンビネーションだ」とある。
 このベースラインは確かにジョージのデモ(アンソロジー3で聴けるもの)にもあり、ジョージが「このフレーズを弾いた」と発言しているとすれば矛盾は生じない。ジョージは「ベースライン」を弾いたのだ。ギターで。同時にポールも同じ「ベースライン」をベースで弾いた。ベースを弾いたのは勿論、ポールである。(ジョージの発言の出所は相変わらずはっきりしないけどな)

 コーラスに関しては上記のセッション記録でも充分だけど、そもそもこの曲のコーラスって「高音のハーモニー」ではない。確かにジョージのパートよりは上だけど、明らかにCome Togetherと同じ系統の、ドスを効かせたポールの声だ。もうこの著者は「高音ならポールじゃない」くらいに思い込んじゃったんじゃないだろうか。

 ピアノについてはなんとビリー・プレストンだとしている。どう聴いてもプレストンのプレイじゃない(勿論不参加)のだけど、「右手が強いからプレストン」って表記はポールにもプレストンにも失礼だろう。更に「アップライトピアノ独特のサウンド」とあるが、このピアノ、プレイもサウンドもFor You Blueのそれと良く似ている。「ジャングル・ピアノ」がグランドピアノかアップライトかは不明だけど、まあどっちにしてもコレ、やっぱりポールのプレイなんだよね。

 なんか昔から、ビートルズって熱心なファンほど思い込みばっかりで正確な知識を知らないと思ってたけど、実はこいつらが全部悪いんじゃないかって気がして来た。いや、俺もガキの頃入ってたケドさ。ファンクラブって気持ち悪いからやめたんだよね。うん、続けてなくて良かった。





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Last updated  2009.09.20 16:54:57 コメント(2) | コメントを書く
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