祭り中でもう一曲。 やっぱりこの曲もLet's Spend The Night Togetherの印象が強い。あのカラフルなステージに現れるストーンズのイメージ。ただでさえ頭拍の解らないフレーズをルーズなノリでさらにぐちゃっとさせた感じ(更に俺が最初に見たテレビ放送は音質もいまいちだった)が妖しさを増幅させる。でも映像はポップでハッピーな感じ。メンバーは悪そうで、その辺のミスマッチ的な要素が渾然一体となっているのが俺にとってのストーンズだった。映画もスタジアムのポップな映像と、小さめの会場でのダークなイメージが同居していたしね。
66年のヴァージョンと82年のヴァージョンの間には69年と言う闇が横たわっていることを高校時代の俺は知らない。いや、コレを本当に「闇」として認識出来たのはGimme Shelterをようやく見た今であり、ブートで音声だけ愛聴してきたこのヴァージョンはもう二度と同じ気分では聴けない。中間部でミックのヴォーカルが途切れる瞬間。実際に殺人が起ったタイミングではないケド、この時の緊張感、不穏な空気。 別のブートレッグで聴いた同じ年のヴァージョンにも、Get Yer Ya-Ya's Out!のヴァージョンにもこの空気感は無い。実は俺が一番好きで★★★★★が付いてるのはI'm Freeとのメドレーになっているこのテイクで、この曲の決定版だと思っている。でもなんか、やっぱり「意味」が上回ってしまったな。 しかも今82年ヴァージョンに戻って見ると、もう69年の払拭するためのあの明るさ、という感じにさえ思えてしまうんだ。実は60's回帰、Got Live If You Want Itと同じオープニングと言う意味では無く、ある種の厄払い的なオープニング起用、ポップなステージだったのかも・・・。