2010.12.27
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カテゴリ: 音楽レビュー
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 もともとこのバンドに対する興味は「なんとなく面白そうな紙ジャケ」という不健全かつ消極的なところからのスタートで、まあ結果オーライ的に面白かったので継続的に聴いている、という感じ。結局紙ジャケが出なかった(後から出た)Air Cutが一番好きなんだけど、コレを買ったのも確かブリティッシュ・ハードロックの本に載ってたのがコレだったから、という程度なんだよね。

 で、中古で紙ジャケが安かったから今回このアルバムを買った。どこまでも消極的な買い方だ。

 御存知の通り、スチュアート・コープランドの参加が有名なアルバム。音楽性も変わってるんだろうな、と思ってたから、所謂「プログレ」を求めていた時期にはあまり興味がなかったのが本当のところ。実際聴いてみてもそのイメージはあまり変わらない。

 しかしポップになってしまった。Air Cutを聴いたときはあの「歌姫」然とした声のソーニャ・クリスティーナが「姉御」然とした声に変化してしまったのに驚愕したのだけど、ここではどちらかというと「歌姫」に近くなっている。が、「姫」が文字通りファンタジックなイメージだった初期3枚に比べるとこんにちポップ界で言われる安っぽい意味での「歌姫」(浜崎なんちゃらとか、そういう奴ね)に近い印象。決して悪い意味で言ってるつもりもないのだけど。

 特にBroken LadyとHeavenは呆れるほどポップ。それにオープニングのDesireeはなんとなくウィルベリーズのHandle with Careみたいなイントロで笑ってしまう(順番逆だっての)。Hot and Botheredなんてジャジーっぽいポップナンバーで、もう少し後の時代ならヒットシングルになったんじゃないの?って感じ。
 プログレっぽい雰囲気があるのはMoonshineくらいか。ダリル・ウェイのヴァイオリンが少しだけデイヴィッド・クロスっぽい瞬間がある。でもリズムがコープランドだからタイトなんだよね。ビル・ブルフォードとは違う意味でタイトで、それがプログレを感じさせない。解説には「クロスオーバーという形容詞がしっくり来る」とあるが、クロスオーバー(フュージョン)と言うにはジャズっぽくないし、何だろうな。時代の過渡期を感じるな。

 まあ、こうやって微妙な表現で書いちゃったけど、でもポップで聴きやすくていいアルバムなんだよね。俺は結構好き。このへんの時代、70年代中頃、QuoのIf You Can't Stand The Heatとか、プリティーズのCross Talkとか、パープルのStormbringerとか、ちょっと迷いってーか、なんか違う方に行こうとして微妙に中途半端なんだけど頑張って何かやろうとしてる感じのアルバム、結構好きなんだよね。80年代が微妙に見えてる感じ。直後にパンクに叩きのめされることも知らずに・・・。





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Last updated  2010.12.27 18:37:10 コメント(1) | コメントを書く
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