2011.05.31
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カテゴリ: 音楽レビュー
 最近フーの73年と96年のライヴ音源を入手した。奇しくも共にQuadropheniaをフィーチャーしたライヴだ。

who_spectrum73.jpg 73年ツアーは、ごく初期には12曲が演奏していたらしいけど徐々に縮小され、このライヴは既にI am the Seaを含めても10曲のセットになっている(但しこの音源には何故かLove Reign O're Meが入っていない)。「ロジャーのテーマ」であるHelpless Dancer(少し前のライヴではプレイされている)や重要度の高いI've Had Enoughが省かれているところから見てもこの時点で既にストーリーを追うことには拘っていなかったと思われる。

 ところどころでずっこける、というかアンサンブルが崩壊しかけるのだけど全体にはいいライヴじゃないかな。I'm Oneのヴォーカルの一部をロジャーがとってるのはこの時期のツアーの特徴かな。今まで持ってた音源だと音が悪くて判別が付かなかったんだけど(笑)。

 対して96年のツアーはコンセプトからして「Quadrophenia全曲再現」なので当然、インストの2曲も含め全て演奏。実はTommyでもこの「本当に全曲」ってやってないんだよね。Undertureはほぼ100%省かれるから。そういう意味では凄い。

 流石に重厚なオリジナルを再現するのは大変で、73年のツアーの問題点は再現のために使ったテープとバンドのシンクロに苦労したところにあったんだけど、96年は大編成のバンドを使うことでテープを不要にしている。更に役を演じるゲスト、そしてナレーションに「ジミー」ことフィル・ダニエルズまで迎えた豪華編成!で、そこまでやっても燃え度が落ちるのはまあやむを得ないところなんだけどね(笑)。

 96年のライヴはそもそもフー名義でもなかったしツアーの予定もなかった。最初はTownshend, Entwistle, Daltrey、略して「TED」名義ってのもあったんだけど、コレはモッズを扱ったストーリーに対してあえて「テッズ」つまりロッカーズ、テディボーイズを名乗る、って言う皮肉もあったみたい。結局ツアーやる段階でフーになっちゃったみたいだけど、コレはコレでフーらしい。





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Last updated  2011.05.31 20:46:53
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