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July 3, 2005
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運良く銀座でかかっているのを見られた。

前後にいた人から聞こえてきたのは「親子の旅の場面がきれいで印象的」「親子の絆が強く描かれている」など。

中居君がやっていたドラマでも、四季の情景は美しく撮っていたようだ。やはり映画の作り方を真似たんだろうねその辺は。

話は全部知っているので、じっくり観ることはできた。やっぱり、一番心動かされたのはお父さんと息子との情愛だ。不遇の旅の暮らし、悲しげなお父さんの風貌と、人や社会を信じられなくなった少年の表情。でも、秀夫はお父さんが大好きだったし、お父さんしかいなかったのだと思う。
お遍路の格好をして、破れかけた笠をかぶって、上目遣いに見える父親の表情の後ろに、たくさんの、同じ病気で苦しんだ、否、偏見と差別に苦しんだ人々が見えてしまう。本浦千代吉という人はいない、けれど・・・。

お父さんは駅のベンチにうつむいて座っている。列車を待っているのだ。戦中だから北条の時代とそう変わらない。あの列車は「お召し列車」と言われていた。あんな風にやさしく見送られた人はたぶんいない。みんな、村人に疎まれ追われて、警察に引っ立てられるみたいに連れて行かれたのだ。

秀夫は線路から走ってくる。お父さんは気付いて、もつれる足で走っていって二人は抱き合う。駐在所での別れのときも、病気がうつったらいけないと、駐在さんはお父さんと秀夫を近づけないが、このときは止めようとしてやめるのだ。これが今生の別れになるかもしれないから。

中居君のドラマでは、死んだ友達に成りすまそうとする、まるで悪魔のようだけれど、本当は子どものいなかった奉公先に自分という子どもがいたことにしちゃうだけなので、もう少し悪意が少ない感じがする。それにそういえば、最後に和賀を父親に会わせるのは、ドラマの方のオリジナル演出だった。



「砂の器」、観た方がいいですよ。





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Last updated  July 3, 2005 02:10:59 PM
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