野の花・野の豚の自己研究に根ざす、社会的な共生の道を探求する発言・2015年7月1日から

野の花・野の豚の自己研究に根ざす、社会的な共生の道を探求する発言・2015年7月1日から

2006.02.12
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第5   国側は救済制度は整っている旨主張するが、公正に機能しておらず、
     民事訴訟は受刑者には負担が大きすぎる。


国側は答弁書などにおいて、受刑者は法務大臣情願や所長面接、捜査機関への救済等の訴え、民事訴訟の提起などが出来るから、その権利救済屁の道は閉ざされていない旨主張しています。しかしそれは上記名古屋事件で受刑者が人権擁護機関などに救済を求めようとしたところ、刑務間から暴力をふるわれ重傷を負ったことでも明らかなように、適切、公正に機能していません。私自身何度も訴訟を止めるよう圧力をかけられたことは本件訴訟でも明らかにしてきました。また熊本刑務所在所中に、同僚の数人の受刑者から弁護士宛に人権救済のための手紙を出そうとしたところ、職員に調べ室に連れ出された上で袋叩きにされたということも、聞いています。
そうしたこと以外にも所長面接や法務局の人権委員会、法務大臣情願、捜査機関への告訴などは、いわば刑務所の身内の人々への訴えであり、よほどのことがない限り取り上げて貰えません。
また刑務所内在所中に民事訴訟を提起することは、受刑者にとってあまりにも負担が大きすぎます。弁護士に代理人になって貰うには多くの金が要ります。本人訴訟をするにもそのための手引書、法律図書、けい紙、訴訟提起の際必要な手数料など、購入し支払わねばならないお金が多額になり、ほんの僅かな賞与金しか収入のない受刑者にはとても大きな犠牲を払わなければ出来ないことです。
現に私は罪を償うという目的で、そのような困難を覚悟しつつ、刑務所在所中にかなりの民事訴訟を提起しましたことで、13年の服役中に80万くらいの賞与金を得たはずですが、使い果たし、出所するときには3万5千円くらいしかお金を貰うことが出来ませんでした。そのためもあって出所後の社会での生活は非常な困難を強いられています。自動車の免許を取るための30万のお金も借金をしなければなりませんでした。
以上述べてきたことからも明らかなように、受刑者の人権の救済の手立ては、まるでないに等しいくらい貧困なものなのです。

第5  受刑者の新聞社へ手紙の発信を許可すれば、受刑者の矯正教育上、
    また刑務所の秩序維持上障害が生まれる恐れがあるという国側の主張に    ついて 


しかしすでに述べてきたことからも明らかなように、受刑者が刑務所側から不当な対応、処遇を受けてもそれを社会に明らかにし、受け止めて貰えるところがほとんどないことが、受刑者の人間不信を高め、反社会性を強化することにつながっていることは明白です。むしろそのような簡便な方法で自らの受けた被害や苦痛を表現し、それを受け止めてくれる場を作ることこそが、受刑者のこの社会の中にともに生きている存在であるというわれわれ感とでもいうものを形成し、その反社会性を克服する力になるはずです。また刑務所刑務官も閉鎖的な社会の中にいることから来る、犯罪的な、違法・不法な行為をしても隠しおおせるというような意識を育てることなく、受刑者に対してより人間的な対応・処遇が出来るような可能性が大きくなるはずです。人はある意味でとても弱い存在であり、閉ざされた社会の中で権力をもっていれば、その力に酔って不当なことでも、自らの考えを押し通したりしがちなものです。戦前戦中の国家権力を手にしていた人々がそうだったのではないでしょうか。国民に主権があり、自由と民主主義を尊重する社会に変わっいる今、刑務所だけがそのような閉鎖的な権力を行使し、その対象となっている受刑者が沈黙を強いられているような状況は、刑務官自身のためにも是正されるべきなのではないでしょうか。

以上述べてきたことからして、国側のさまざまな障害が起こる恐れがあるという主張は、むしろ逆であることが明らかです。そのような閉鎖的な刑務所を維持してきたために上記の名古屋刑務所事件のような、被害を受けた受刑者はもちろん、犯罪を犯すことになった刑務官をも苦しめる結果を生じさせているのです。もっと風通しの良い刑務所にすることによって、そのようなことが起こることを防ぐことができるようになるということのほうが、より妥当な考え方ではないでしょうか。


第6   私自身が自らの犯した犯罪にかかわる裁判などで、自らの誤りを隠し
     自己に有利な判決を得ようとした存在であることなど


私はこの弁論において、また本件訴訟の全体において、強く国側、あるいは刑務所刑務官などを批判してきましたが、私自身そのような誤りを犯してきた存在です。本件訴訟の中でも何度か繰り返して述べているはずですが、私は私が犯した犯罪にかかわる刑事裁判の過程において、自らの刑を軽くするために自らの不利になると思われる点について嘘の供述をし、裁判官の目をごまかし、引き受けるべき責任を逃れようとしてきたことのある人間です。現在の生活の中でもときとして同様なことを行ってしまうこともあります。
そういうことをしてきた人間として、ここで私の批判した刑務官などが不当な行為を覆い隠し、さも正当な行為であるかのように見せかけたりすることも、自分に引き寄せて少しは理解できる人間です。一方で冒頭に述べたようにテロ行為に走る人たちのあり方も少しは理解できる人間です。
そのような人間として、今は何人に対しても裁くような気持ちはありません。ただそのような自らと他の人びとの理解を通して、この世界から少しでも犯罪的な行為が少なくなるよう努力したいと感じているだけです。それが私の犯した罪を償っていく一つの方法であり、道であると思っています。その道を歩む上での困難は私のできる範囲で引き受けたいと思っています。
私はそのような償いの実践としてもこのような訴訟を提起し、受刑者処遇のあり方の改善のために私なりの力を尽くしてきたつもりでいます。

後は最高裁の裁判官の皆さんがそのような私の気持ち、理解、それに基づく努力を少しでも考慮に入れてくださって、より良い判決を下されることを望むだけです。


              以上    終わり






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Last updated  2006.02.12 19:55:42
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