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「母性は本来の教育者であり、未来における理想社会の建設者」とは、創価の父、牧口初代会長の言葉である。
ロシアの小説家トルストイは、「母親の心は、それは地上における神性の驚くべき至高の現れです」と、語る。
オーストリアの詩人、ジェフリー・ぺイジは、「母たちの生きた一日、また一日を、一夜また一夜を、私は讃える。来る年も来る年も、『不屈』の二字に彩られた、苦しくも実り豊かな母たちの人生を、私は讃える。」と、歌う。
母親への讃辞は、時には自分を犠牲にしてまで子どもを守り、命を育もうとする愛の、強さと力への賞讃である。
鎌倉時代の宗教家、日蓮の「開目抄」には、激流に流されても、幼子を抱きしめて絶対に離さなかった母の譬えが引かれている。子を思う慈念の功徳によって母は梵天に生じたと説かれる。
人間の心のあり方を、この母の慈念を手本として示されたのである。
仏法は、母の慈悲を全ての人に広げていくための教えとも言える。
釈尊は言われた。
「あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、そのように、一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の慈しみのこころを起こすべし」と。
あえて言えば「母の慈悲」は、人間に、そして生きとし生けるものに、自然に与えられている「仏の心」である。独り子を思う「母の慈悲」は、万人を思う「仏の心」に直結する。それゆえに、人間は誰もが、「母の慈悲」に触れることによって、「仏の心」を直接に体験することができる。
「母の慈悲」は、全ての人間に開かれた大いなる精神的恩恵なのです。
母は子どもにとって最初の教師であり、生涯の教師でもある。それゆえ、母が、確固たる人生の根本の思想と哲学を持つことが、どれほど、人間教育の力となるか。
人間完成へと向かう、母の不断の努力が、どれほど社会に価値を創造するか。母が境涯を高め、聡明さを身につけていったとき、母性は、崇高なる人間性の宝石として、永遠なる光を放つ。
女性を、一家の、社会の、人類の太陽として輝かせていくために、創価学会という人間教育、女性教育の学びの園がある。
参考「新人間革命母の詩40」(聖教2010.11.18)、大白蓮華(2010.12月号)
「ブッダの言葉」(中村元訳、岩波)、牧口常三郎全集6(第三文明社)など。
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