月珠の子育てエコブログ     

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2008.05.27
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テーマ: 癌(3526)
カテゴリ: 家族
膀胱癌が悪化して緊急入院したじいちゃんに一目会いたくて、

土日で自宅と実家を往復しました。
4歳になった息子、臨月の私、仕事を終わらせてくれた夫とともに
予定外の帰省です。

夜10時半に実家の最寄の駅に着き、そのまま病院へ。
長時間電車に揺られて息子も私も夫も疲れていましたが、
じいちゃんも寝ているとわかっていましたが、
息子も今から会いに行くと言ってくれたのでさらに足を延ばしました。


徹夜4日目とのこと。しかも前2日間は大部屋にてパイプ椅子で。
昼夜おかまいなしに訪れる痛みに耐えるじいちゃん。
膀胱癌には痛み止めの薬が効かないのだそうです。

それでも少し痛みが引いて浅い眠りについているじいちゃんの手を
息子といっしょに触ると、
少し目を覚ましてくれました。

じい:いつ来たんだ?
 私:今。さっき着いた。XXX(息子)と私と。XXXさん(夫)もいるんだよ。
じい:んん。よく来たな。
 私:うん。・・・倒れたって聞いて、・・・来たんだよ。
じい:・・・。


母と短い会話をし、その日は実家に泊まりました。

翌日の昼過ぎ、母と入れ替わるようにじいちゃんの病院へ。
ちょうど痛みが増してきたらしく、横を向いて
じっと空を見つめるじいちゃん。
声も出せない痛み。顔どころか目も動かさない。


じいちゃんの手をそっと握りました。昨日より冷たく感じました。

 私:おじいちゃん、痛いの我慢しているの。よくなるように応援しようね。手に触って。
息子:(手を触って)がんばれ~。
 私:(息子の手の上からじいちゃんの手を握って何も言えずにしゃがむ)

「もういい。」
じいちゃんの声にならないつぶやきが聞こえた。

 私:生まれたらまたくるから。

涙が出そうになるのをこらえながら震える声でそれが精一杯でした。

痛みに耐えているときに補聴器を付けさせるのもいやなので、
じいちゃんにはたぶん何も聞こえてない。
息子に「行こうか。」と声をかけ、じいちゃんを背にして
付き添ってくれていた知り合いのおばさまに頭を下げました。
涙で声が出ませんでしたが、夫が「よろしくお願いします。」と代弁してくれました。

「死ぬ間際の人に会うのはつらいよ?」と言っていた夫。
「でも死んでから会うよりも、生きているうちに会いたい。」という私に
付き合ってくれてどうもありがとう。
ハードなスケジュールに耐えてくれた息子にも感謝しています。

食事もとれず、いつ急変してもおかしくない状態で
あとどれくらい過ごすのか。
それを支える家族にも疲れがたまってきている。
もうすぐ生まれる命と消えそうな命ですが、少しでも重なってほしいと願う反面、
痛みから解放してあげたい気持ちもあります。

『生きていても痛くてつらいだけ』という言葉が頭に浮かんでは
通り過ぎていきますが、何かに期待して今も自宅から祈っています。
少しでも痛みが和らぎますように。





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Last updated  2008.05.27 13:42:00
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