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立石 敬之

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2006/05/25
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イタリアに来て早くも4ヵ月半が過ぎ、2月までのあの厳寒が嘘のような春日和がイタリアを包んでいる。
今回は、イタリアと日本人選手のフィジカルと食事の違いについて触れてみよう。
 日々、練習や試合を行っていく中でまず初めに違いを感じずにいられなかったのは、やはりフィジカル(身体のサイズやポテンシャル)でした。例えば日本人のセンターフォワードで180cmを超えるとスピードが無かったり、アジリティー能力に欠けていたりするが、こちらでは大型のストライカーでもスピードとテクニックを持っている。よく日本では速くて小さい選手と大型のターゲットタイプを前線に並べるチームが多いけどこちらでは2枚とも万能型を並べるクラブが多い。例えばミランはジラルディーノとシェフチェンコ、ユーべはイブラとトレセゲみたいに。また左利きのディフェンダーは日本では希少だがこちらでは180cm前後で左利き、おまけにスピードもある選手が育成年代の子供たちの中からも発見できる。勿論、その全てが優秀な選手ではなくその中からテクニックと状況判断に優れた選手だけがプロとして残っていく。確かに最近は日本人選手もフィジカル的に優れた選手が多くなったけど、まだまだこの差は歴然として存在する。単純にフィジカルベースの素材という比較になるとちょっとまだ差があるかなと感じている。ただし、基本的な速さ、強さ、高さ、ジャンプ力、ステップワークに反転力、運動量などの中から日本人は何が劣っていて、どの部分が優れているかをしっかり把握して行くことで若手選手の育成にも生かされていくと思う。(実際、日本サッカー協会もフィジカル分野のプロジェクトを立ち上げている。)
 では、イタリア人選手と日本人選手の食生活について比べてみよう。1月にここヘラス・ヴェローナに名古屋の川島選手(アテネオリンピック代表)が10日間ほど練習参加しに来た。練習が終わり川島が私にこう言った「立石さん、日本人選手は凄く食事に気を使うように教育されていますよね。だけどこちらの選手はそうは見えないんですけど。」彼の率直な意見だろう。たしかに、試合前日の食事の内容はチーズに生ハム、ステーキとサラダ、そして、これまたチーズたっぷりのリゾットかパスタで、驚くことにワインもOK(大量ではなく)だ。最初は私も疑問に思い、「他のチームは?」と尋ねて回ったが、「パルマもそうだ」や「トリノもそうだった」などの答えが返ってきたものだ。
日本の細かい指導者であれば、試合前日は生ものは駄目、ましてやアルコールなどは完全にNGだろう。単純な食事の量にしても日本人選手のほうが遥かに良く食べる。何故か。この答えは人種の違いとしか説明が付かない。最後にもう一つ彼らイタリア人は「楽しむ」ことを忘れない。「何を食べるか」「いつ食べるか」などといった重要な要素も大切だが「楽しく食べなきゃね」と我がクラブのフィジカルコーチはよく言ってみせる。では我々はどうやって彼らに勝っていくのか。答えはやはり、テクニックと優れた判断力、それに活動量と組織力そしてこういった食生活を含んだ緻密な準備、これが我々が世界で戦うには絶対不可欠な武器になるだろう。





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Last updated  2006/05/25 07:35:45 PM
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