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古楽ファンの方には今更ご紹介する必要も無いお二人。ですが、今回は民俗音楽と古楽の共演ということなので、普段は古楽とは縁遠い異ジャンル方面の方のために。さて、関西ローカルだと思いますが、尼崎ボートのCMです。1990年代にオンエアされていたCMですが、このCMの歌声を覚えていらしゃる方も多いと思います。この歌声の主が平井満美子さんです。曲は“The Water is wide”ギターは佐野健二さんが演奏されています。この“The Water is wide”、朝ドラ「マッサン」でも歌われていましたが、前回の朝ドラ「花子とアン」でも歌われていて、朝ドラ連続出演となりました。今回のコンサートでも歌われます。もちろん、平井満美子さんの歌、佐野健二さんのリュートで。この歌、“False Love”というタイトルが本来のものの様です。関西で、否日本で英国古楽のスペシャリストといえば、平井満美子さんと佐野健二さん。今回参加して頂くIrish Traditional Musicの演奏家お二人も、平井さんと佐野さんの演奏には古くから親しんでおられたとのことです。平井さんと佐野さんの主宰されるEarly music companyCome heavy sleep / John Dowland by Mamiko Hirai & Kenji Sano 平井満美子 & 佐野健二Londonderry Air by Mamiko Hirai & Kenji Sano 平井満美子 & 佐野健二以下"Early music company"より転載します。平井満美子さん幼少より母にピアノを学び、キリスト教会にて讃美歌に親しむ。声楽を畑きみ子、斉木幸子の両氏に師事し、神戸女学院大学音楽学部声楽科卒業。卒業後、オペラ、教会バロック音楽、ルネサンス時代の音楽、と様々なジャンルの音楽活動を始める。その後、音楽的興味は徐々にルネサンス後期から初期バロックに絞られてゆき、1990年より佐野健二とのデュオ活動に演奏活動の中心を置く。数少ない古楽の歌い手としてのその活動は新聞、音楽誌等にて高く評価されており、特にイギリス音楽における理解度の深さは常に注目されている。現在までに発売された佐野健二とのデュオCD全ては「レコード芸術」「音楽現代」等の推薦盤に選ばれ、デュオリサイタルに対しては「大阪文化祭本賞」を受賞している。 EMC主宰、NHK文化センター大阪「リュートで歌うはやり歌講座」講師。佐野健二さん両祖父は西洋音楽学者と箏大検校、母はピアニスト、叔母はオペラ歌手、父はアマチュアながら清元の優れた演者、幼少時はピアノを学び、ギターは10歳より独学で始める。高校卒業後、岡本一郎氏に師事し同年九州ギターコンクール2位、翌年なにわ芸術祭新人賞を受賞する。師の勧めで英国・ギルドホール演劇音楽院に留学、ギターと古楽全般を学び、学内で「ジョン・ペティカン・クリフォード音楽賞」を受賞、首席にて卒業する。演奏活動に対し「ロンドン芸術協会選出新人音楽家」「大阪文化祭賞奨励賞」「クリティッククラブ新人賞」「神戸灘ライオンズクラブ音楽賞」「大阪文化祭本賞(2回)」等の賞を受ける。2007年、リュート音楽に特化したEMCluteRecordsレーベルを設立、自ら演奏、録音、編集、ジャケットデザインを総合的に行い、発売されたCDは専門音楽誌において優秀録音盤、推薦盤等として評価されている。EMC主宰、相愛大学非常勤講師。
November 29, 2014
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今回のクリスマスコンサートで以前から歌いたかった曲を一曲歌います。“The Wren in the furze” です。「ハリエニシダのミソサザイ」アイルランドではクリスマスの翌日26日は聖スティーブンス・デイというお祭りの日らしいです。この歌によればその日にはミソサザイを捕まえどうも食べる様です。この日は大人も食べ物や飲み物をねだって回る様ですが、その代わり歌を歌い楽器を奏で、音楽とダンスを一緒に楽しむみたいです。“The Wren in the furze” The Chieftains song:Kevin Coneffどうやらこちらの旋律の方が古くからのものの様です。先の曲はひょっとすると歌い手自身のオリジナルであるかもしれません。“The Wren song” Liam Clancyしかし、どちらの曲も英語が母語の人にとっては普通に話しているのと同じかも知れませんが、日本語のみを母語とする者にとって、これらを歌うことは「早口言葉」になってしまいます。また、聴き手がパッと聴いても意味も聞き取れ無いというのが一般的なところだと思います。が、母語で無いが故にまるでリルティング(lilting=敢えて言うなら「口三味線」)の様な面白さを感じる事が出来ます。また、リルティングの楽しさに加え、何かお話が進行しているらしい、そんな雰囲気もこの曲の面白さです。“Irish lilting”“The Wren in the furze”と同じ様に語るスピードで歌われる歌。「フィネガンズウェイク(フィネガン氏のお通夜)」“Finnegans wake”ドイツ歌曲でもレーヴェのこんな曲もありました。やはりドイツ語を母語とする人の喋る速度で歌われます。また、レーヴェのいくつかの歌曲ではケルトの世界が歌われています。“Kleine Haushalt”これらの歌を歌うことは西洋語の歌を歌う者の端くれとして、他の曲に比べたら練習の時間はすごくかかりますが、そのボーダーラインをちょっとは超えてみたいものです。歌っていても聴いていても、人の体に備わった可能性や言葉という文化の多様性に触れて行く様でもあり、その分非常に面白いものです。(歌の中身とはちょっと違いますけど・・)しかし、意味も何もわからずにノリだけで歌ってしまうと面白さがほとんど伝わらない・・・というのもまた歌詞を伴っている歌の面白いところです。
November 25, 2014
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