そのうち、どこからかボックスアコーディオンを持って老人が現れた、横で若いのも引き始めたが、こいつはどうも修行中らしい、、。やがて、もうひとり老人が現れた、結局セッションといっても、2人の老人、しかも2人とも漁師らしい。ほんとうに、いつのまにか、という感じでそこに2人の老人と1人の若造が、音楽を奏で始めていた。この2人は本当に最高だった。ダブリンよりも、エニスよりも、そのときの旅行で触れたどのセッションよりも本当に素敵で素晴らしいミュージシャンだった。やがて、ミシェルの友人に促され、僕はミシェルに教わったゲール語の歌を歌った。「良く覚えてたわね。」とミシェルが言ったかと思うと、フルートの老人が席を立った、そして僕の方に向かって歩いてきて握手を求められた。「ゲール語の歌を歌ってくれてありがとう。」と言って老人は僕の手をぎゅっと握ってくれた。そこから、伝統的な歌のセッションが始まった、そのフルートの老人が、歌い、ミシェルの友人のキーランが歌い、また僕の番になったとき、パブ中のみんなで"Ill tell me Ma"を大合唱していた。本当に最高の体験だった。
このアルバム、実は日本と無縁では無い。一曲目の"Music for a found Harmonium"、「見つけた(拾った)リードオルガンのために作った音楽」というニュアンスの題。これは「ペンギンカフェオーケストラ」のジェフさんが京都で大型ゴミ捨て場でがらくたの中から足踏みオルガンを見つけ「まだちゃんと弾けるじゃないか!」ということで持って帰って作った曲。日本人の捨てたがらくたが、とってもかっこよく、素敵によみがえっている!