試合前の話題は、厄介な足首の故障から離脱していた韓国代表の Lee Chun-soo が先発入りしそうであることに集中した。そして、実際に元 Real Sociedad と Numancia のストライカーであった Lee Chun-soo は、MFの Lee Sang-ho に代わってスターティングメンバー入りした。前節の Jeonju との試合と比べ、これがメンバーの唯一の変更であった。
一方の全北現代は、先発メンバーを二人変更。Jeon Kwang-hwan と Kim Jae-young をDFの Kim Inho とMFの Kim Hyeung-bum に入れ替えた。Kim Hyeung-bum は、ACLで5試合出場5得点というクラブでの最多得点者だが、準々決勝の第一試合、上海申花戦での暴力行為による退場により出場停止処分を受けていた。この試合では、それが解けての出場となった。
前半14分に全北現代MF Kwon Jip に主審の Shamsul Maidin 氏からイエローカードが出されていたが、それに続いて Kim Hyeung-bum に対するファールで蔚山現代の Lee Jong-min にもカードが出された。しかし、ここで大事だったのは、全北現代が危険な位置からのフリーキックを得たということであった。Choi Chul-soon が左サイドからボールを入れると、Chung Jung-kwan がファーポストに入るヘディングシュートを決め、全北現代が試合をひっくり返した。
蔚山現代は猛然と反撃に出る。24分には Leandro がシュートしたが、全北現代のGK Kwoun Sun-tae にダイビングセーブされる。その後の Leandro のコーナーキックから打った Park Kyu-seon のミドルシュートも華麗に弾いた。2分後に、頭脳的な組み立てから Lee Chun-soo がゴール前に抜け出すが、試合向けに体が出来上がっていなかった Lee Chun-soo のシュートは大きくクロスバーを超えた。
67分に、数少ないカウンター攻撃からLim You-hwan が全北現代の3点目を決め、合計で5-3とし、全北現代が決勝進出をほぼ確定させた。しかし、そのお祭り騒ぎも2分後には萎縮。ヒーローの Lee Chun-soo が、Leandro からのマイナス方向のパスを受け、冷静にボールをゴールへ流し込んだ。
蔚山現代が、ここで更に一点を追加すると延長戦へともつれ込むところだったが、前線に打って出たために後方にスペースが生まれてしまう。75分には、ここまでの踏ん張りを帳消しにしかねない Ze Carlo のヘディングシュートを、蔚山現代GK Kim Jee-hyuk が腕一本でファインセーブした。続いて、Lee Chun-soo のフリーキックを全北現代のGK Kwoun が弾き、ここから Leandro が角度のついたシュートを放ったが、惜しくもシュートはゴールの前を駆け抜けた。
5分後に Ze Carlo には全北現代の4点目を決めるチャンスがあった。ゴール前からのシュートはコーナーキックに逃げられたものの、52分にACLの経験豊富な Botti に交代して入った Lee Kwang-hyeon が、そのコーナーからゴールを奪い4-1。総合で6-4とした。
5分あったロスタイムに入って1分。イライラの募っていた Park Dong-hyuk が暴発。Ze Carlo に足して突っ込み、一発レッドカードを受ける。その1分後に怒りを爆発させたのが、その Ze Carlo。Kim Hyeung-bum がフリーの Ze Carlo にパスを出し損ねたことで、怒りを露にした。しかし、そのプレーが最後となり、全北現代の見事な勝利が確定して、問題にはならなかった。全北現代は11月1日に決勝戦第一試合のホームチームとなり、その一週間後に中東に移っての第二試合を戦う。