あやしい店長の備前焼ブログ

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2009.10.02
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カテゴリ: 備前焼・作家
青備前香炉 澁田寿昭 

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青備前香炉 澁田寿昭

『青』は、 二通りの出し方があります。
【 冷却還元の青 】 と 【 塩の青 】です。

【 冷却還元の青 】
窯焚きの最高温度に達した後に 極端な酸素不足(強還元状態)にします。
酸素が足りなくては火は燃え続けられません。
燃えるためには 空気中の酸素だけでは追いつかないために
火は 土の中の鉄分等と結合している酸素を奪います。
その結果、、鉄が還元されて『青』~『黒』という色になります。



【 塩による青 】
燃料の松などが燃えると、灰と水蒸気が発生します。
これらが交わって窯の中は、アルカリ水蒸気の多い状態になっています。
窯焚きの最後に 塩を入れると粘土と塩基とアルカリと水分で
窯の中でガス状の釉薬の微粒子が出来ます。
これらが、器にまとわりついて『塩釉』となります。
釉薬ですから、ガラス質のツルツルした質感になります。
当然、器だけでなく、窯の内壁にも塩釉がつきます。
『塩釉』そのものは、昔から、民芸陶、イギリス、ドイツなどでさかんでした。
その応用です。
サヤ(匣鉢)には入れません。



『塩』の青は、ごく少数の方しかやっていません。







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最終更新日  2009.10.02 01:41:13
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