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数か月前の雨の日のことだった。 仕事を終え、社屋を出て帰路についていると、駐車場に4~5人ほど人が集まっていた。 車のボンネットを囲んでいる。 その車が課長の新田のものであること、本人も車を囲って立っているので、葵は首をかしげた。 新田は葵より先に社を出たはず。何かあったのかと思いつつ、駅に向かう道の途中でもあったので、新田に声をかけると、戸惑いの表情を浮かべつつ、事情を話してくれた。 猫が車の下にいるらしいという。 声に気付いた他の社員が気になってその場にとどまり、後で来た新田に猫の存在の可能性を伝えた。 姿は見ていないが、声が聞こえたのだそうだ。 新田が来てからは聞こえていないが、二人の社員が確かに猫の声を聞いていた。 それも子猫の声を。 車の下を覗きこんだが、姿はなく。 新田自身は声を聞いていないので、もうどこか他に行ったのではないかと話しているところへ葵が来た状況だった。 エンジン側にもぐりこんでいるかもと、ボンネットも開けてみたがいないようだという。 葵は少し気になって、新田の了承を得て数度、ボンネットを叩いてみた。 一度叩いて、少し間をおいて、再度叩いて。 二度目叩いた時に、か細いながら子猫の鳴き声が聞こえた。 その場にいた者、誰もが驚きつつ、再度、ボンネットを開けてみると、エンジンの上に薄汚れた子猫が一匹、体を小さくして震えていた。 先ほど見たときはいなかったという。 すきまに隠れていたのが上がってきたのだろうと判断しつつ、見つけたはいいが、どう見ても野良猫らしき子猫をどうしたものかと誰もが困った。 その場の誰も引き取れる状況でないのは明らかで。 とりあえず、葵は課長に頼んでなじみの動物病院に車で送ってもらった。 葵の実家では猫を二匹、飼っている。 扱いには慣れていたし、猫好きであった葵は、子猫をそのままにしておくことはどうしてもできなかった。 それがリクを拾った経緯だった。 保護した当初のリクは、その姿も健康状態もひどいものだった。 体はやせ細り、毛並みは泥と雨にまみれて固まり、ごわごわしていて。 目は目やにが大量に出て、左目は目ヤニが固まって上下の瞼が固まり、目を開けられない状態だった。 なじみの動物病院は、実家の猫がお世話になっている。 葵が着いたときには、運よく、来院者も動物もいなかった。 事情を説明して、子猫を洗ってもらい、健康状態を確認する。 幸い、栄養失調以外の症状はなく、目やにも大丈夫だろうが、一応目薬をもらうこととなった。
2017年01月09日
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◇◇ ◇◇「ただいま~」 定時に仕事を切り上げる。 それがここ数カ月の葵のライフスタイルだった。 残業を快く思わない、かと言って就業終了時刻キッチリに帰宅すると「ヒマなのか?」と見られる(→気をつけなければ、課の人員削減要因となるので、気配り必要)――なんとも面映ゆい環境だ。 葵もこれまで、就業終了時刻より、少しだけ余分に残っていたが(意味もなくでなく、きりのいいところまで済ませたり、翌日の準備をしたりなどしていた)、ここ数カ月は定時あがりを公言し、実行している。 仕事の分量は変わっていない。 今までかかっていた時間を短縮に心がけていると知ってもらうために――意図したわけではないが、結果的に、周囲を巻き込むこととなった。 自分の仕事を手際よくこなすことはもちろんのこと、上司の決裁が必要な時は、これまではデスクに置いて決裁を待ち、その間、他の仕事をこなしていたが、最近は上司の机の前で書類を提示し、決裁が下りるまで待つようになった。 もちろん、詳細を読み解いて決裁を判断する書類はこれまでどおりの手順だ。葵がざっと概要を説明して上司の決裁をもらうだけの書類は、葵自ら書類を提示し、上司の席前で決裁を待つようにした。 同僚に資料の提供を頼む場合も、これまで以上に事細かに必要な書類を伝えた。おおざっぱな概要を伝えて「この書類か」「いやそれでなく、翌年の書類じゃないのか」……などのやりとりを減らし、時間短縮を図った。 とにかく。 葵がせかせか動くことで結果、周囲も動く状況になっていたのだ。 そして葵が仕事終了後、すぐに帰宅する理由も課内で知られている。 しばらくは仕方ないとの認識もあった。 課長も理解を示してくれていた――というより、事の発端は課長の新田(にった)に由来する。
2017年01月09日
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「いまのとこ大丈夫だし……。 何とかなるかな~。 ――って……」「いまは大丈夫かもしれないけど。 いつまでもそうとは限らないじゃない。 たまたま周りが気づいてないだけで、いつバレるかわからないし。 猫ってやたら鳴く時期あるでしょ? そうなってから引き取り手探しても間に合わないわよ」 猫の恋の季節になると、頻繁に鳴き声を上げるとユリも知識で知っていた。 野良猫(おそらく)が普段聞いたこともない声で鳴く声を耳にしたこともある。 不快に感じるほど鳴き続けるのだから、葵の猫がそうなってからでは隠しようもないだろう。 ユリの懸念をよそに、葵は至って平然としていた。「ん~。でもうちのリクはあまり鳴かないから。 声、出そうとするんだけど、口だけ開いて声は出ずに空気が漏れるって感じなんだよね」「今はそうかもしれないけど、ずっとそうとは限らないじゃない」「大丈夫、大丈夫」 のんきに笑う葵に、ユリは口をつぐんで眉根を寄せた。 これ以上、苦言を呈しても馬の耳に念仏だと判断したのだ。 考えても自分だけがやきもきするので、ユリは葵の猫の件に関しては思考から追い出すことにした。 自分が心配しても、当の本人が無関心では手の打ちようもないのだから。 ため息を落とすユリに気付かないまま、葵は昼食の満足感をかみしめたまま午後の業務へと戻ったのだった。
2017年01月08日
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昼食を終え、二人は勤務先である「品村商事」へと足を向ける。 今回のように昼食を共にすることもあるが、基本、二人ともお弁当で互いの所属部署の休憩室で、同じ課の同僚と食べていた。「いや~~。とんこつメインのはずなのに、しょうゆベースもあれだけおいしいんだから。 やっぱすごいわ、みじま」 満足満足。と、上機嫌の葵。 その点にはユリも同意見なので相槌を打つにとどめたが、別件で気になっていたことがあったので「ねぇ」と切り出した。「引き取り手。まだ見つかってないの?」 幸福の笑みをたたえていた葵は、ユリの言葉にぴしりと表情を固めた。 顔は「幸福の笑み」なのだが、負の感情がそこはかとなく漏れ出ている。「ああ~~……。まぁ……ちょっとねぇ……」 返答も歯切れが悪く、「幸福の笑み」は「幸福感」が薄れ、愛想笑いの域に達していた。 葵との付き合いが長いユリは、彼女の反応を見て、すぐさま状況を察した。「もしかして……探してないの?」 びくりっ! ――と、大きく体を震わす葵に、ユリは自分のカンが当たったと確信した。 同時に、ちりりと胸の奥が焦げる苛立ちを感じた。 目の前の同僚は、気も合って性格も裏表なく、快活で気心の知れる友人なのだが……。 時折「ま。どうにかなるでしょ」的な無責任行為をしでかす。 はたから見ればどう見ても「いや、どうにもならないし」レベルなのに、どうにかなるとタカをくくって失敗し、上司から大目玉をくらうこと、両の手の指でも足りないくらいだ。 その彼女が、また状況を軽く考えすぎていることに、母親が幼い子の聞き分けのなさにいらだつと同レベルの、理不尽さ、かつ、論破は無理。との結論に達していた。 説得するのは無理。 だったら問答無用。「ダメなものはダメっ!!」 と、つっぱねるのみだ。「あん――った、何考えてるの。 ペット禁止でしょ? ばれたらどうするの!?」 ユリの言葉に、葵は「あ……あはは」とひきつった笑みを浮かべながら、こう答えた。
2017年01月05日
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◇◇ ◇◇「――ってふうに! 毎朝起こしてくれんのよ、うちのコはっ! もう~~~~っ! かわいいったらないわっ! そう思わない!?」 れんげ片手にバンバンバンとカウンター席を叩く山川葵に、同僚である久保 由梨(くぼ ゆり)は「別に」と平静に答える。 いささかテンションがおかしい葵の言動は、ともすれば気でもふれたかと思われてもしかたない域に達していたのだが、ユリにとってはよくある日常の一コマに過ぎなかった。 ゆえに動じることなく、おびえおののくことなく、平常通りに対応できる。 というより、平常仕様でじゅうぶんだ。 葵に同調すれば無駄な気力を使ってしまう。 まだ仕事中だ。今は午前の部を終え昼食休憩中だが、午後の部が残っている。 葵が呈示した「ラーメンみじま」のクーポン券(特典:待ち時間なし)につられて、念願の平日ランチ限定「みじま特性しょうゆラーメン」を食し、至福の時に酔いしれつつ。ユリは葵の対応もそつなくこなした。「猫より犬派だし。」「っ! 裏切り者~っ!」「ってか、知ってるでしょ」 ため息を落としつつ、ユリは「ほかの人に迷惑だから、食べるのに集中しなさい」と葵を促した。 当人は不服そうに口を曲げていたが、込み合う店内の状況も理解しているので、しぶしぶながら食を進め――。 渋面は口にしたひとすくいのスープ、ひとすすりの麺で恍惚とした表情に変化する。 箸を進める葵と同様、ユリも箸を進めた。(ラーメンが食べたかったんだか、わが猫自慢がしたかったのか……) 行列必死、食べるの困難(昼食休憩中)と巷でも話題のラーメン店。 葵もユリも、休み時間と地理的観点から、平日休みを取る以外、平日ランチ限定ラーメンは食べれないものと思っていた。 それを葵がどういうツテか、入手困難と言われているクーポンを二枚用意して、今日の昼食をさそったのだ。 葵とユリは共にラーメン好きというところから仲がよくなった。 今は所属部署は違うが、こうして食事をともにしたり外出もときどき共にする。 そうした付き合いの中から見えてきた彼女――葵の好み。 ラーメンと猫をこよなく愛す。 どちらの好みも知っているユリに、葵は時折、はじけたようにそれらに関して話てくる。(……どっちも、かな) 思いながらスープをすすり「ごちそうさま」と顔の前で両手をあわせるユリの隣で。 スープを飲み干した葵が「はぁ~~~~っ」と満足げな息をついたところだった。 ちなみにユリの器にはスープは残っていた。
2017年01月04日
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彼の朝は気まぐれに始まる。 目が覚めた時が一日の始まりであり、同時に空腹を感じた証しでもある。 目覚めてしばらくは、寝起きの霞がかった意識が鮮明さを持つまでぼんやりと状況に任せ時を過ごし。 次第にクリアになる意識をやがて自身のものと確立し。 はっきりと目覚めた眼と思考をもって周囲を見渡し、状況を把握する。 周囲はいまだ薄闇に包まれている。 時を知らせるデジタル式の目覚まし時計は5:23を示し、それを枕元に置く家主は、健やかな寝息をたてている。 山川 葵(やまかわ あおい)。二十二歳。独身女性。 睡眠を満喫する、すこぶる気持ちよさそうな寝顔だ。 いい夢を見ているのだろう。 口元も目元も緩やかな弧を描き、頬はほんわりと紅に染まっている。 「ふふ……」とわずかながら笑い声も漏らしていた。 幸福な夢なら、途中で目覚めるのはもったいない。 いい夢を見ているのなら、起こすのは忍びない。 常人なら自然と胸に湧き出る感情だったが、あいにく彼は普通の人ではなかった。 空腹。 生存にかかわる欲と、生存に何ら影響のない思考。 どちらに重きがあるか、思慮するまでもなかった。 彼は迷うことなく、彼女の顔に手を置いた。 声をかけつつ、起きるよう、てしてしと何度か手を置く。「う……ん……」 幸せそうな寝顔から一転、山川 葵は眉をひそめ、寝がえりをうった。 自分に背を向ける家主に、彼はあきらめることなく、寝がえりをうったさきに回り込んで、今度は顔もとに体を滑り込ませた。 彼女の顔のそばで、目を覚ますよう声をかけ続ける。 閉じた瞼に力を込めてギュッと目をつぶったり、「ん~~~~……」と声を上げたりと、反応はある。 もうひと押し。 これまでの経験から彼は彼女の鼻先をなめたり、自身の体を顔に寄り添わせたりして、目覚めを促しつづけた。 そのかいあってか、やがて家主は閉じた瞼をゆっくりと開けて、とろんとした眼差しで彼を見る。 寝ぼけ眼の意識の中、彼を認識すると、ふにゃりと情けない笑みを浮かべた。「……おはよう。……リク……」 ピピ、ピピ、ピピ……。 くしくも目覚まし時計の電子音が鳴り始めたのは、家主が目覚めたすぐあとのことだった。
2017年01月03日
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気がつくと、空を見上げていた。 蒼が澄み渡る雲ひとつない青空 鼠色の薄い雲がまだら模様で一面を埋めつくす曇空 低く垂れこめる雨雲を間直に感じ、雨だれが落ちる音を雨傘で感じる雨空――。 特に理由もなく、気のむくまま見上げていた。 喜ばしい時も 怒っていた時も 哀しい時も 楽しい時も――。 何気なく、空を見上げていた。 目の当たりにするのは青空だったり、曇り空だったり。 雨雫の垂れる雨空だったり、星の瞬く夜空だったり、月が独占的に輝く満月の夜空だったり。 見上げた時の空は一度として同じものはないのだけれど、覚えているものはそうそうない。 見上げた時。 いつも違う空を見ているはずなのに、覚えている空は一つとしてなかった。 ――けれど。 空の印象は胸の内に残っていて。 ――あの日。 泣きながら帰路についたあの日は。 ちらちらと瞬く星空と一緒に、記憶に残っていた……。
2016年03月19日
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私的発信ですみません。 小説。 重いのを書こうと(出だし書いてるのあり)思ってたんですが、重いのって書き続けるのが正直しんどいこと多いです。 軽めのヤツで、書いてる私も楽しいのは、メチャ手が進むんですけどね。 重いもの書くつもりでしたが、手が進まないので思案中。 ネタはあるけれど(ラストは流れ任せ)書きにくい重いもの。 ネタはないけれど、書きたくてウズウズしている軽いもの。 …思案してます。
2016年03月19日
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諸事情があり、小説を書いてませんでした。 日常生活が多忙であったこと、仕事のストレス過多プラス業務過多で書ける心境ではなかったこと。 そして。 これが一番の原因なのですが、親しくやりとりをしている方との連絡の関係で、書けない状況でもありました。(状況を書くと長くなるのではぶきます。事細かに書かなければ理解しがたい状況だとおもうので) ブログ。 自分の日記なのか情報発信源なのか。 自身のためのものなのか、他者に対してのものなのか。 自問自答の答えは出ていませんが。 小説を書きたいのは今も変わりありません。 中途半端で終わるものが多くて申し訳ありませんが(ネットに掲載している点に関して)、私個人としては、こちらのブログで書くのが最適なのです。 書く作業に関してです。 掲載してあるものを見ることに関してではありません。 私が使い得る様々な文書作成ソフト、ネット上の機能(他のブログ等)を使って、何度も何度も試してみました。 けれど、こちらのサイトにどうしても戻ってきてしまうのです。 文書作成時のフォント、行間、軽快さ、etc...。 諸事情をもって、申し訳ありませんが、自分勝手に小説を書いていく所存です。 一般に公開しない、私だけが見れる機能を使うことも考えましたが、制限を超えてしまうこと確実なので。 こうした文書を書く必要はあるかどうか、わかりませんが、日々、ブログのアクセス数がいくらかありますので、あえて書かせていただきます。(時々メチャクチャアクセス数増えています。おそらく、過去掲載の作品関係で。でしょうが) 一応、これでも、こちらに書かずにパソ内のソフト使用で我慢していたのですが。 我慢しきれずにの今回の記事です。 あ。著作権は放棄していないので。 あくまで、書く手段の一つとして使用したいとの話です。
2016年03月19日
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どくどくと、耳元で認識できるほどの激しい脈動を感じながら、奈津子は唾を飲み込んだ。 吐き気を感じるほどの不快感は今でもある。 けれど、ことをあらげる躊躇もあった。 混み合う車両内だ。 相手が意図したことでなく、仕方なく、混み合う車両内で、身動きする動作の一つで、奈津子の身体に密接に触れ、身体を動さざえるをえない状況なのかもしれない――……。 そうした状況と理由を考えつつ、けれど奈津子は人には説明のしようのない不快感を感じ続けていた。 彼女に触れる手の動きは。 どう……考えても、身体のラインをなぞるもので……。(……え?) ――その手が。 制服のスカートを幾分かたぐしあげ。 下半身の下着に触れた時。 奈津子は。 恐怖と羞恥と――。(……っ!!) 誰にあてたとも知れぬ―― 宛先のない救いの声を。 心で 口から 声として周囲に知らしめられぬ 声なき声を――。(いや……っ!!) 心の奥底からの 声を。 誰でもいい。 この状況を脱して欲しい。 そんな願いを。 きつく閉ざした瞼の奥で。 胸の奥で。 感じていた。
2015年09月26日
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(――痴漢――) 反射的に浮かんだ言葉がそれだった。 間違いないだろうと思いつつ、そうでないと考えたくない自分も奈津子の中に存在した。 理由はわからない。 顔も見えない人間を疑いたくないのか、それとも己が痴漢行為にあう人間だと思いたくないのか――。 制服のスカート丈が特段短いわけでもない。 生活指導の指摘を受ける長さではないものの、校則規定より若干短めではあるだろう。 けれどそれは奈津子に限ったものでなく、全校生徒、同じような長さだ。 逆に校内の大多数から大きくはずれない長さを心がけていた。 顔立ちも派手でなく、化粧も日焼け止めと薄くファンデーション、眉も整える程度、口紅も薄い部類を軽く引く程度にとどめていた。 人目を引く部類でないと、自分でもわかっている。 痴漢に合う人は、本人にも相手を助長させる要因がある――。 そう言っていた教師もいた。 スカートの丈が極端に短かったり、メイクが派手だったり――。 ぐるぐると痴漢にあう要因が、これまで耳にしていた原因が、奈津子の頭の中、心の中で渦巻いていた。 なぜ。どうして。 理由を探りつつ、いまだに奈津子の体に触れ、蠢いている誰かしら知りえぬ手の平に、言いようのない嫌悪感を抱いていた。
2015年09月20日
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私事で、すみません。 体重。 もちろん、私の体重のことです。 とある人と体重の話しをしているときでした。 以前からのやり取りを書くなら、その人はしれっと、私がぽろりと現体重を言ってしまうように、何度も仕向けて来る人でした。 もちろん、そんな策略にのることなく「言うわけないだろ!」的にかわして(?)ましたが。 この前、体重の話、ダイエットの話から、ついに本当の体重をその人に明しました。 と、いうのも、賭けをしまして。 一ヵ月で何キロ痩せるかというものでした。 私がめちゃくちゃストイックにダイエットをしたときは、一ヵ月4キロでした。 無理がたたって、途中、倒れかけたので、そこで中断しましたが。 実際は三週間で4キロですかね? その経験も踏まえて「一ヵ月で4キロ減!」と賭けをしました。 その人とは外食を共にする機会が結構あるのですが……外食は、ホント体重増加が半端ない。 私は頻繁には行きたくないのですが、あちらからの「行こう!」との誘いが結構あって、最初は付き合ってましたが、頻繁になると、さすがに体重調整ができないので、それを理由に断って……賭けにいたりました。 前置き長くなりましたが。 賭けをするとなると、言いたくないけど現体重を言わないといけなくて。(最初、ウソ付いたらばれました) すごくすごくすごく嫌だったけど。 ダイエットしたいってのもあったので(食事制限・暴飲暴食を制限したい)、明しました。「え!? ウソつくな!!!!」 ……と言われました。 ……………… なんでやねん。 その人が思っていたより、私の体重が重かったようです。(涙) でも、本当だもの……。 友人は「私が最初に申告した体重が、実際より重かったら、最後に『○○キロになった』との賭けに、私が有利じゃないか!!」 ……との考えだったそうです。 そーんーなーこーとーいーわーれーてーもー。 実際の体重は、友人に言った通りのものですもん。 ……ちなみに。 とある病院で、体重を自己申告したときに、それをみた看護婦さんから「え?」といわれた経験もあります。(しかも複数人)「え? そんなにある?」私「(え?) ……はい」「体重計、乗ってみて」私「はい」(乗って)看護婦さん「あーー……。本当だね」 そんなのが何回かありました。 見た目より、痩せて見えるってことでしょうが。 ……喜んでいいのかな? ってか。 体のどこが普通の人よりおもくって、比重がいってるのかな? ……骨密度? 自分でも、よくわかりません。
2015年09月13日
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自他共に認める、片づけ下手な人間です。 最近、心がけているのが「ワンアクション・ワン片づけ」。 何かしら一つ動いた時に、ついでに、どんなささいなことでもいいから、ひとつ片づけをする。 一つと言いながら、つられて二つ三つ、何かしてますが。(苦笑)(片づけたり、捨てたりetc…) 物を捨てるのが怖くて、溜める人間です。 過去に、思い切って捨てたら、それが一週間後に必要になって、激しく後悔したことがあったりしたもので……。それがなければ、今の状況と変わっていたのでしょうが……。 すっきり、物が少ない生活を理想としつつ、私自身、できないジレンマを感じつつ。 今日もちょろちょろ動きつつ。 ついでに何かしらの片づけの行動をしていきたいと思っています。
2015年09月12日
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混み合う車中だ。 不本意ながら、意図せず触れてしまったのだろう――。 どくどくと高なる心臓を、深呼吸をすることで抑えつつ、奈津子は自身に言い聞かせていた。 偶然なのだ。 混み合う車内でいたしかたかのなかったことなのだ。 不可抗力なのだ。 ――と。 ……けれど。 奈津子の身体に触れる手は、するりと上に上がり、触れたまま、撫でるように下にさがたった。 奈津子の体に沿った動きに、彼女は喉奥がひゅっと干上がる心地を、覚えていた。
2015年09月12日
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この時間帯の乗車に慣れているからだろうか。 彼女からは微塵も通勤ラッシュを苦痛だと感じる表情はうかがえなかった。 顔色一つ変えず、もみ合う車内で平然としている。 ――慣れれば、彼女のようになれるのだろうか……。 そんな思いが脳裏をよぎりつつ、けれど奈津子は内心、首を横に振っていた。 何度も経験すれば慣れることだとしても。 慣れるまでの場数は踏みたくない。 そんな思いをするくらいなら、睡魔と格闘しようとも、通学時刻を早めにしたほうが精神的にも身体的にもはるかにましだろう。 ひしめき合う車内で苦痛に耐えしのぎながら、二度と寝坊すまいと、奈津子は誓った。 ひたすら「無心」を心に念じて。 互いに人と人とがひしめき合う圧迫感に耐え続けているときだった。(……え?) 固く瞼を閉ざして、通勤ラッシュに耐えていた奈津子は、息をのんで反射的に目を見開いていた。 どくどくと大きく脈打つ鼓動を耳元で感じつつ、干上がった喉でこくりと息をのみこむ。 数秒、呼吸を忘れるほどの衝撃を感じつつ。 細く、か細い息を吐いて、同じようにか細い息を吸い込む。 …………スカートの後ろ身ごろに。 臀部――尻の部分に。 人の手が、触れる感触があった。
2015年09月09日
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意を決して乗り込んだものの、奈津子はすぐ後悔した。 高校に入学して数ヵ月、これまで一度も遅刻したことがなかったから、遅刻への罪悪感に背を押されて乗車を決意したのだが……想像以上に過酷な状況だった。 互いに押し合う、熱のある圧迫感。 高密度の息苦しさ。 いっそ、どんなに急いでも間に合わないほど寝坊していたなら、乗車を諦めたのに。 そんな時間帯だったら、混雑もおさまっていただろう。 四方八方からの圧力に耐えつつつ、ひたすら早く到着するのを願っていた。 せめてもの救いは、つり革をつかめたことだ。 これまで経験したことのない不安定な足場も、どうにか耐え忍んでいた。 顔をしかめつつ、ふと動かした視線の先に映った人物に、奈津子は眼をとめた。 同じ背丈の女子高校生。制服も同じく早和菊(さわぎく)高校の女子生徒のものだ。 背まで届く黒髪を、うなじで一つに束ねている。 顔が小さいなと、奈津子は思った。 特筆するほど秀でた容姿ではなく、楚々とした印象を受ける、大人しそうな人だ。 そんな彼女に奈津子が目を奪われたのは、彼女の様相だった。 この通勤ラッシュの中。 彼女は顔色を変えることなく、平然と――通勤ラッシュを思わせない普段然としていた。
2015年08月31日
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初めての「通勤ラッシュ」を目の当たりにして、奈津子は二つの選択を迫られていた。 一つは、この車両を諦めて、乗車しやすい人の密度の電車に乗車するか。 もう一つは苛酷さを覚悟して、目の前の車両に乗車するか――。 前者を選べば、間違いなく遅刻する。今現在でさえ、いつもより遅れているのだ。目の前の車両がどうにか遅刻せずに登校できる、おそらく最後の便だ。 後者を選べば……目の前の車両を逃しても、しばらくは同じ状況が続くだろう。そのあたりも考慮しつつ、奈津子は喉奥が干上がるのを感じていた。 遅刻は免れるだろうが、二十分の乗車中、他人に圧迫される状況に耐えられるだろうか――。 奈津子自身にとってはひどく長い間、けれど実際、経過した時間は数十秒。 萎えそうになる自身を奮いたたせて。唇をきゅっと引き結んで、決意を固めて顎をひき、眉をあげて。 意を決して、足を踏み出した。 奈津子は、後者を選んだのだ。
2015年08月29日
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◇◇ ◇◇(うそでしょ……) 奈津子は目前に広がる光景を目の当たりにして、眩暈と同時に絶望を感じていた。 七時十三分、小嶋行き。 いつも乗車する時刻より三十分遅くなってしまった。 その三十分の遅刻で、普段目にする光景と全く異なる景色を目の当たりにするとは思ってもみなかった。 視界の隅々に広がる人、人、人――。 絶え間なく、ひしめく人の波。「寿司詰め」と揶揄しても過言でない密度で人間がひしめきあっている。 その情景をつきつけられて、奈津子は我知れず、こくりと唾を飲み込んだ。 普段、奈津子が乗車する時間帯は車両内の空間には、ほどよく間合いが存在した。車両内の人口密度に見合った、互いに置く距離だ。 車両内の密度に応じて、見知らぬ人間同士、互いに不快にならない距離を持っていた。 ……否。 目の前の光景をつきつけられて、奈津子は意識をわずかに切り替えた。(距離をもつことを、許されていたんだ――) 出勤・登校がぎりぎり間に合う、使用者が多い時間帯ではなかったから。 込み合うだろう、時間帯をずらした時間帯に乗車していたから。 早い段階での目覚めを要求されるから。 だから。 他人との距離を保つ現実を許されていたのだと、奈津子は改めて実感していた。
2015年08月26日
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左の腕時計につと視線を落とすと、午前七時十分を示している。 あと数分。 思いながら、時間を確かめる所作の途中、意図せず視界の隅に映った人物に、葵は自身でも気付かないうちに小さく眉根を寄せていた。(……配置、そこだった……?) 打ち合わせの場所と異なるのではとの疑念を抱きつつ。 けれど世間の常識から隔された自身が変に思うだけで、世間一般的にはおかしくないのかもしれないと考え直していた。 これまで電車に乗車したのも片手の指で数えるほどだし、実のところ、通勤ラッシュの電車に乗車など経験ない。 平静を装いつつ、葵の心臓はとくとくと鼓動が高鳴っていた。 汗ばむ手で拳を握りしめつつ、渇きを帯びる喉をこくりと鳴らして唾をのみこむ。 いくぶんかの湿りを帯びた喉奥を感じつつ、薄く開いた唇からゆっくりと息を吐き出し、ゆっくりと静かに息を吸い込んだ。 ホームには電車の到着を知らせる電子音が鳴り響いている。 ホームに滑り込む車体を眺めながら、葵は唇を引きしめた。 さあ。 これから私の仕事が始まる――。
2015年08月24日
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1 朝の、通勤通学時間帯の駅構内は、相変わらず人の波の絶え間がない。 いつだったか目にした数十年前の映像を意識の隅に思い浮かべながら、葵(あおい)はするりと視線を滑らせた。 目の前にあるのは人、人、人、人――すき間を探すほうが困難なほどの高密度で、出社、もしくは登校するために電車になだれ込んでいく人の波。 葵は眼の前の景色を眺めつつ、自身もその一部なのだと思いつつ、改めて己の身なりを確かめた。 背の中ほどまである黒髪は、人混みで邪魔にならないよう、首元で一つに束ねてある。 衣服は初めて身につける早和菊(さわぎく)高校の女生徒用の制服。白のシャツに首元には濃紺と薄桃色で構成されたチェック柄のネクタイ、黒に近い紺のジャケット、そしてネクタイと同系色のスカート。 普段身につけている制服と大きな違いはないが、初めて袖を通す衣服でもあり、急ごしらえのため、やや大ぶりのサイズであることから若干の違和感の体に感じながら、葵はホーム天井から下がっている電光掲示板を注視していた。 午前七時十三分発、小嶋行き。 乗車すべく葵が待っている車両だった。
2015年08月23日
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夢日記は。 夢をもとに書いています。「もとに」としか言えませんが。 私的には、見た夢に忠実に書いてもかまわないのですが。 そうすると、私だけにしか理解できない、話の前提的なところを全てはぶいて。 なおかつ、私自身が見ている夢だからと、いろんなところが省かれて、当然のこととと話しがすすんでいって。 夢日記でも、それは面白くないだろうとおもい、自分が見た夢ですが、私が経験した夢ですが。 いろいろと加筆修正しています。 夢なんだから。 …と、夢だからあいまいなうちに話がすすんでる、つじつまがあわない。 …的なところも、加筆修正して、どうにか、読めるレベルに持っていきたいと思ってます。 つじつまがあわない。理論的に無茶苦茶。 わかっています。 夢で見た話を書いているんだから。 夢の話をもとにしているんだから。 そう、自分で想わせつつも。 自分でもいうのはなんですが、私の夢、おもしろくて。 私の価値観的なところなんですけど、私はおもしろいんです。 そうした思惑もあって、書いていこうと思ってます。 筋道たってないものを、読めるレベルに持っていくの、ほねがいりそうですが。 挑戦してみます。
2014年11月05日
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「……これが、船……?」 見上げるレイファンの視線の先には、十数メートルの船体が陽の光を反射してちらちらと輝いていた。 軽く4、5階はある造り。「船」とは海を渡り歩く、人間の足場機器であり、住居的目的を果たす必要などないはずだとレイファンは考えていた。 けれど、目の前にある船は。 これから一ヵ月。 授業の一環として乗り組む船の風体は。 豪華客船と呼んではばかりない、船体の縦も横も一流の客船といって過言ない造りとなっていた。 レイファンが首を90度にあおむけても見えない、旗棒の先には、レイファン――彼女自身にもどうにかこうにか、目をすがめた先に、旗が風に揺らめいている。 かがげられた旗の紋様は、うかがいしれないが、校章だろうとの憶測はレイファンでなくとも、乗船した皆が想うところだった。 私立、南稜柑(なんりょうかん)学園――。 その特待生であり、特別クラスの中でも重んじられる、成績優秀者五人に該当するレンファンは、これまで幾度となく経験した生活感の違いを。 これからまた、身を持って感じるのだった。
2014年11月05日
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夢。 先の事の展望(「将来の夢」)ではなく。 就寝中――寝ている間の夢のことです。 私は、できるなら、短くてもいいから、質のいい睡眠をとりたいのですが。 質のいい睡眠――深く、ぐっすりと寝て、疲れを解消する眠りのことです。 ……が。 現実はうまくいかず、浅い眠りが多いようです。 事務かたの仕事なので、ひどい疲労をためこまずにはすんでますが。 でも、本当に、短くてもいいから深い眠りについて、疲労をとりのぞきたいのです。 …現実は、うまくいきません。 深い眠りにつきたいのに、私はよく夢を見ます。 夢をみる。 つまり、眠りが浅いということなのですが…。 だからといって、不満ばかりがつのっているわけではありません。 私の夢自身に、満足しているところもあります。 夢が面白いのです。 知人に夢を見た話をすると、珍しがられます。 よく夢を覚えているな。 …と。 私も全てを覚えているわけではありません。 大概的なところしか覚えてません。 あとは印象にのこる場面しか。 ただ。 面白い夢を、私も楽しんでいます。 夢の途中で目が覚めても、続きを見たいと想いつつ寝て、続きを見て、最後までいきついた。 …ってこともあります。すごくレアな体験ですが。 そんな私の夢。 私自身が面白いと思ったことを、記録としてですが、掲載していきたいたいとおもいます。
2014年11月03日
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チハヤに「コア」と呼ばれた球体は――実際には表情など見えるはずもないのだが――小さく、ほくそ笑んだ。「何なんだろうね。僕が教えて欲しいくらいさ」(自分でもわからないなんて……変なの) 思いは胸の中で呟くにとどめて、チハヤは改めて空を見上げた。 夕暮れから早回しに過ぎた時間が、空に星屑をちらばめている。 黒の背景にちらちらと瞬く、大小さまざまな星々。 密集地帯もあれば、ぽつんと、さびしげにたたずむ星もある。 それでも、チハヤが普段目にする夜空より、星々の数は明らかに多かった。 月のない夜空に。 月明かりもない漆黒の空間に。 自身の姿も薄ぼけて、輪郭さえ判然としない闇夜の世界に。 ただ一人――……いや、傍らにいる、コアと二人。 はっきりと見えはしないけれど、チハヤはコアの存在を感じていた。 空には無数の星々。 薄く水の張った湖には、空を映した星々が、鏡のように映し出されている。 チハヤはゆっくりと息を吸い込むと、静かに目を閉じた。
2014年09月16日
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「えんこ?」「塩の湖、って意味さ。 標高約3700mにあって、世界の絶景のひとつでもあるんだ」 ふうん。とチハヤは答えた。 ぜっけい、の意味がよくわからなかったが、周囲に広がる景色を見れば、意図するところは感じとれる。 チハヤの小さな疑問を感じたように、球体が言葉を続けた。「絶景っていうのは、素晴らしい情景――景色、ってことだよ。 ちなみに、最近のぼくのお気に入りの場所」 言うと、今度は青空が夜に移ろいゆく夕暮れと変化する。 空の変化と共に、鏡面の大地も上空と同じく、夕暮れへと変わっていった。「時期によって塩の大地に数十センチの水がたまるんだ。太陽の光や空、周囲の景色を映すところから、天空の鏡とも言われるそうだよ」「行ったこと、あるの?」「この前、テレビで見た」 その返答に、チハヤは小さく眉を寄せた。 さまざまなことを知っているのに、あらゆる場所に足を運んでいるというのに、俗世じみたことを言う。 傍らの球体に目を向けて、チハヤはぽつりとつぶやいた。「コアって、なんなの?」
2014年08月24日
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白い大地は、チハヤが眺める蒼空へと、波紋と共に変化した。 空を映す鏡面の大地。 対なる風景の境界に、チハヤはたたずんでいる。 空を眺めていた視線は、波紋につられて空の大地へ向けられた。 水面に落ちた滴が波紋をつくるように、大地にそれが生じた際、チハヤの耳に澄んだ水音が聞こえていた。 ぴちょん、と涼やかで、けれど辺りに響く音につられて周囲を見渡すと、チハヤを中心とした波紋がすっと広がったところだった。 天の蒼空と地の蒼空をしばらく眺めた後、チハヤはつぶやいた。「ここ、どこ?」「――ウユニ塩湖だよ」 声はチハヤの傍らから生じた。 側にはチハヤの腰ほどの高さまである白い球体がある。 表面は陶磁器のようになめらかで、硬質感を持ちながら周囲の景色をその身に映している。 声につられて球体に目を向けたチハヤは、いつからそこにいたのだろうと思った。 思っただけで考えはしない。 答えなど、どうでもいいことだった。 ずっとそばにいたのかもしれないし、チハヤのつぶやきに応じて、そばに来たのかもしれない。
2014年08月21日
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中途半端な物が多くて申し訳ありませんが…。 また新しいの、書いてみてます。 久しぶりです。 ホントのホントに久しぶりです。 何も考えずに書いていってます。 ようやく、主たる人物の名前が決まったので、書けます。 キャラはありました。しっくりくる名前がなくて、書けませんでした。 ラストも何も決まっていませんが。 数メートル先しか、見えていませんが。 私の好きな世界観、好きな物。 恋愛風味はあるのか…多分…ないかな…。 的な話ですが。 書いてみてます。
2014年08月20日
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白い世界が広がっていた。 どこまでも続く白い世界 ―――― 白の大地が、果てなく続いている。 チハヤは視界の先に続く地平線をしばらく眺めたあと、空を見上げた。 蒼い空。 天井の果てが見当たらない、どこまでもどこまでも続く高い空。 白い大地と蒼天の世界。 チハヤが顔を上向けて、澄み渡る青空を眺めていると、ふゆり、と地面が揺らめいた。 チハヤの足元を拠点とした静かな波紋は、数度、波立って、数秒も満たない間に地の端まで広がった。
2014年08月19日
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私ごとながら。 仕事の環境の変化に、いまだについていけず。 これしろ、あれしろ。 …など、指示がありますが。「んなことまでできるか!! 日常業務をこなすので精一杯なんだ!!」 …的な仕事環境です、今現在…。 仕事やめるのが逃げなのか。 仕事やめるのが転機なのか。 まあ、間違いなく、逃げではありますが。 いろいろ考えて。 思いつめるなら、仕事辞めるのも一つの方策だと考えたり。 思い悩んで、何もかも終わりにしてしまうくらいなら。 何もかも終わりにしてしまう覚悟で、それまでの期間、本当に自分のしたいことをやりとおす、貫き通す方が納得できるのではないのかとも考えてます。 自分のしたいことをしつつ。 きつい仕事をこなす(サービス残業、多々あり)――。 それができれば、いいのでしょうが。 今までそうしてきましたが。 中途半端な感じは否めないです…。 自分の甘さを感じつつ。 もういい加減、楽になりたいとも 考えてしまいます。 …なんて。 ほぼグチの更新ですね…。
2014年08月04日
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寒いのが苦手で。 冬は動かないことが多いですが。 初春がすぎ、初夏へと向かう、心地よい陽気の中。 お掃除が進みます。 冬、動けなかった分、余計に作業が進む気がします。(自分比) 洗濯は好きで。 基本、部屋干しですが。 柔軟剤の香りが部屋中に満ちるのが好きです。 香りを満たしたくて、洗濯しているかんじです。 柔軟剤の香りがいろいろ気になっているんですけど。 種類がありすぎて、わかんない。 今はお試し用で使って、気にいっているダウニーのとある種類を使い続けています。(商品名はよくわかってないです(汗)) 洗濯ものを干している間、香りが部屋に満ちて。 香りが、いい感じになっています。
2014年05月24日
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過去の記事を見ています。 整理できないかと考え中です。
2014年05月24日
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(※写真はあとからUPします※) 少ない量ですが、食べるのきつかった…(-_-;) もともと、朝ご飯は食べず、ミルクたっぷり砂糖なしのコーヒーだけの人間だったからか……。 玄米ご飯少量、サバの味噌煮(少量)、野菜、味噌汁、いつものミルクたっぷりのコーヒー。 これだけだったんですけどね。 食生活。 気をつけていきます。 あ。お昼はお弁当作りました~。
2014年02月10日
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ダイエットしたいと、つねづね思ってます。 今までは食事制限が主でした。 一食抜いたりとかはしょっちゅうで。 まぁ、食欲がなくて食べない。ってときも有ったんですが。(胃もたれとか) そういうときは無理に食べるべきではないと思っているので。 けれど最近、食のこと、生活のことを考えるようになって。 丁寧な日々を送りたいと考えるようになりました。 食事もやっぱりその一つかな? とも思うので。 明日から。 三食とってみようと思ってます。 食事の内容に気をつければ、太らないと思うのですが。 体のことも考えつつ、食事を考えていきたいです。 栄養学的な面までは無理かもですけど(汗)
2014年02月09日
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片づけをしていると。 決まった量の兼ね合いが出てきます。 たとえば衣服だと。 収納スペースは決まってて、それ以上は入らないのですから、必要頻度の低いものは処分なり、別のところに収納なりになってしまいます。 私が今、そういう状態です。 タンスに入りきらないものを、一時的なストック袋に入れてますが。 使うかどうかは、正直微妙です。 だけど捨てる勇気がなくて。 ストックとして保存してます。 ストック袋は、一時的な預かり場所であり。 私の気持ちの整理的な所でもあります。 今はもう冬物をつかう時期ですが。 そうした冬ものをストック袋に入れておいて。 だけど、ひと冬使うことがなければ、処分対象にしようと思ってます。 処分した後、後悔したことのある人間なので。 どうしても、ワンクッション的な一段階が必要です。 ひと冬、使わなければ、心おきなく捨てられると思ってます。
2013年11月02日
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片づけ、日々続けてます。 物が多いのが、片付かない一番のネックかな~。とは思ってたのですが。 わかっているけれど、捨てるのが苦手なので、なかなかできませんでした。 空き箱があると、代用できるんじゃないかって。 代用はできるけど。 形がそろってないから雑然としてしまうと感じるようになって。 空き箱に収納するのを少しずつやめていってます。 丈夫な空き箱があっても。 心踊らなくなりました。
2013年10月29日
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一度始めると、止まらない片づけ。 今は食器を片づけています。 普段使わない食器を片づけたいんですけど、なかなかいい蓋つきプラ容器がありません。
2013年10月28日
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日々。 買って増えるものがあり。 日々。 捨てて増えるスペースがある。 日々。 買ったりもらったりで増える量が多いのか。 日々。 捨てて増えるスペースが多いのか。 日々。 このせめぎ合いのように思う。
2013年10月26日
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◇◇ ◇◇ 明るさに、目をやられた。 閉じた瞼の上から、日差しが差し込んでいる。 晴天の日光は、睡眠を味わっていた僕を眠りから目覚めへと導いた。 気だるい体を感じつつ、ぼんやりとした意識でゆっくりと瞼を持ち上げると、白い天井が目についた。 真っ白な板が並んだ天井――。 見知った木目の板の並びではない、洋風な造り――。 そんな天井を特に何を感じるわけでもなく、ぼんやりと眺めて数度、まばたきした。 意識は広い海を漂う難破船のように、たどり着く先もわからず、茫洋としている。 かすみもまじえた意識の中、まばたきを繰り返しながら「ここはどこだろう」と漫然と思っていた。 考えるとは違い、胸に生じた疑問をただ受け止めていた。
2013年10月20日
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少しずつ少しずつ。 片づけをしていますが。 収納のための道具を買って。 それ自体には満足しているんですが。 ふと、思うのです。 収納のために増える物の量と。 捨てる物の量。 どちらが多いのか。 ……て。
2013年10月14日
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お片づけ。 いつも少しずつ片づけてます。 もっときれいにしたいです。
2013年10月06日
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「ごめん……」 言葉は自然とこぼれていた。 言ってはいけない、触れてはいけない部分に触れてしまった申し訳なさが胸を占めた。「良い」と思ったものでも、当人はそう思ってはいないものも、えてしてありえるのだから。 綺麗だと思った藤色の瞳も、彼女はよく思っていないのだろう。 彼女の反応からそう察して謝罪を告げると、彼女は警戒したまま怪訝な表情をのぞかせた。 なぜ謝るのか、不思議そうだった。 気分を害してしまったから。 そう告げたかったけれど、意識が朦朧としはじめ、言葉は声になったか確認できないまま。 意識はふつりと途切れていた。
2013年10月01日
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小さくうなずくと、彼女は瞳に戸惑いを浮かべて、幾度か瞬きした。 彼女の瞳を見つめながら。 吸い込まれるように彼女の瞳から目を離せないまま。 ぼんやりとした意識のまま、自分でも気付かないまま口をひらいていた。「……きみは?」 声は小さかったけれど、彼女にも届いたようだ。 怪訝に眉をひそめる様子も目にしながら、なぜか警戒してほしくないと思っていた。「……きれいな藤色だ……」 ほめたつもりだった。 人は一般的に、自分のことをよく見てくれる相手に好感をもつものだから。 お世辞を言ったり、本当のことでも人をほめたりするのは苦手な性分だけれど、その言葉はすんなりと口からこぼれていた。 本心だったし、不思議に揺らめくその色を眺めていたいとも思っていた。 けれど、彼女は不本意だったらしい。 はじかれたように覗き込んでいた顔をあげて、体を起こした。 それだけでなく、ベッドに脇に腰かけていた体も起こして、数歩、あとずさった。 彼女の動きを目で追って、全身がうかがえた。 淡い茶色の髪に、学校の制服らしきブレザー姿。 背格好からいって高校生か。 深いワインレッドのジャケットにスカートも同じ色。 リボン型のネクタイは薄い桃色を基調にデザインされ、白いブラウスの上で微かにゆれていた。 肩に届く細い髪は、下方になるに伴い、緩やかに波打っている。 小柄で色白の彼女の瞳は、薄い藤色。 全身に驚きと警戒、そしてこちらを探ろうとする意志がほの見えていた。
2013年09月29日
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若い女性の声だった。(……だれ……) 聞かれて、考える。 考えはふと口をついて出た。「……誰だろう……」 思いが口に出て。 その声を、言葉を自分自身で耳にして。 自分が誰か、わからなかった。 名前が、出てこない。 その声を聞いて、藤色を宿した目が小さく見開かれた。「……わからないの?」 かすれを帯びた声は、驚きをはらんでいた。 ぼんやりとする意識の中、もう一度自分のことを考えた。 ……わからない。 わからないと言うより、何も頭に浮かんでこない。 思い出せない。
2013年09月29日
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◇◇ ◇◇ 目を開いた時、藤色の何かが目についた。 それが何かわからないまま、何を考えるでもなく、寝ぼけた意識で幾度か瞬きを繰り返す。 ふと……それが瞳の色だと気がついた。 淡くはかなげな瞳をなぜだか綺麗だと思えた。 不思議と違和感はなかった。 瞳に色がある人と接するのは初めてだというのに。 驚きも緊張も感じなかった。 後で考えると。 寝ぼけていたから警戒も気概もなかったのだろう。 ぼんやりとその人の瞳を見つめ。 その人もこちらを見ていた。 捕われたようにその瞳を見つめながら。 凛とした聞き心地のよい声が耳に届いた。「あなたは……だれ?」
2013年09月28日
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声につられて視線だけ向けると、先ほど逃げたドーベルマンが駆ける姿が遠目に確認できた。 吠える声は、その犬らしい。 けれど声は一匹ではない。 ほかにも重なって聞こえる。(仲間を……連れて来たのか) 体が強張るが、それだけで動きようがない。 動けない。 身の危険を感じて、心臓が早鐘を打つ。 立ち上がろうとしたものの、わずかな力が手にこもるだけで体が動かなかった。 危険を感じながらも、頭の中の霞はより深くなっている。 朦朧とした中、意識を保つのに必死で、それ以上、どうしようもできなかった。 ……ふと。 気を失ったほうが楽なんじゃないかとの考えも脳裏をよぎりつつ。 意識を保つのも限界だった。 意識が遠のくのを感じながら、犬が吠える声が耳に届くなか。 その中に微かな人の声が聞こえていたのに、気付かなかった。
2013年09月23日
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あの時の子犬のように、全身は雨に濡れている。 水分を含んだ冷たい制服に、急激な早さで体温が奪われていくのを、肌で感じていた。 唇が震える寒さは、奪われた体温のせいか。 それとも、失われていく血液のせいか――――。 このままではいけないと頭ではわかっていても、体が動かない。 ここ数日、まともに食事をしてない体では、体力の限界が来ていた。 その上、刺し傷を負ったとなったら……。「っつ……」 じくじくとした継続的な痛みとは別に、時折、大きな痛みが波のようにおとずれる。 傷口を抑える手に力を込めて、痛みをまぎらわしながら、意識にかかる霞がいっそう濃さを増しているのにも気づいていた。 気付いていた。 が、なすすべがない。 動けないし、声を張り上げる力もない。 ……声に関しては、叫ぶことができたとしても、行動には移せなかったが。 追手は、まだ近くにいるのかもしれないのだから。 せめて、野犬が来ないようにと祈るばかりだ。 先ほど出くわした野犬は、なぜか引き下がってどこかに行ってくれたが、腹をすかせているほかの輩も同じく引き下がってくれるとは限らない。 負傷して動けない、襲うには労力を必要としない獲物を、見逃して得をすることなど、何もないのだから。(……それにしても……) 野犬が来ないよう祈りながら、不思議に思う点もあった。(あの犬って……ドーベルマン……だったような……) 直接見たことはないが、映像などで幾度か目にした。 見た目は似ていたが……ドーベルマンの野良犬? 聞いたことがない。 飼い犬が迷い犬となったのか。 はたまた、無責任な飼い主に捨てられたのか……。 思っているところで、遠くから声が聞こえた。 ……犬が、けたたましく吠え続けていた。
2013年09月23日
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子犬を拾ったことがある。 両親から「何度目だ」と呆れられた。 同じ経緯で家にはすでに、二匹の犬と一匹の猫がいたから。 あの時は「飼い主が見つかるまで」、家で面倒を見ていた。 子犬だったこともあって、里親はすんなり見つかった。 最初は子犬を警戒していた先の住人の犬二匹と猫一匹が、子犬に慣れてきたころだった。 引き取られた時は、事情をわかっていなかった二匹と一匹だったけれど、子犬の姿が見当たらないのに気づくと、子犬を探すように鳴いたりもしていた。「わかるんだね」 と、家族で話してのを覚えている。(……いや、覚えている……って言うより……) 思い出すというのか……よみがえるというのか。 意図していないのに、勝手に脳裏に光景が浮かんでくる。 ……これが。(世にいう……走馬灯って……やつ……?) 霞がかった意識の中、ぼんやりと考えつつ、苦笑が口の端に浮かんだ。 じくじくと痛む脇腹を抑えながら――抑える手に、体内からとくとくと染み出す自身の体液を感じながら。 植木の茂みに体を隠し、杉の木の根本に腰をおろし、幹に背を預けて自然と空を仰いでいた。 薄く開いた瞼の向こうから、木の葉をすり抜ける薄い光が見える。 雨粒を受けとめる葉から、容量を越えた雫が大粒となってバタバタと地面を叩いていた。 時折、粒の大きな雨に打たれながら、ああ、だからか。ともぼんやりと考えていた。 あの時の子犬は、雨の中拾った。 雨に濡れそぼった姿を見て、ほおっておけなくて、これ以上、雨粒に打たれないように腕に抱いたんだ。
2013年09月23日
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更新頻度が少なくて、申し訳ないですが。 ちょっと冒険、してみようと思ってます。 これから連続更新。 小説です。 どこまでできるかな?
2013年09月23日
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思っていても言えないことがある。 思っていても口にするのをためらうことがある。 口にすれば。 あなたの反応がわはるから。 あなたの行動がわるから。 あなたの思いがわるから。 だから。 私はあえて、思っていることを言わないの。 ウソをついているわけじゃない。 隠し事をしているわけじゃない。 ただ。 あなたの気持ちを乱したくないだけなの。
2013年09月17日
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100均、大好きです。 友人とドライブに行ったときに。「ごめん。ちょっと寄りたいところあるんだけど」 と告げると。「100均?」 と返事があるほどに(笑) 前は「使えるかも」と思って買っても、サイズが合わない、思ったような使い道がない等で結局捨ててしまったり(汗)ありましたが。 最近は、使えそうなのを見つけても、即決して買わずに、サイズを確認してから買うようにしています。 最近買ったラックは、探しに探したもの。 洗濯洗剤とかを置きたくて、洗面台と洗濯機のすき間におけるサイズのラックを探して。 思ってたのとちょっと違ったけど。 ありました、探してたの。 ちょっと手を加えていますが。 いい感じにすき間にフィットしてます。
2013年08月31日
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