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2010.04.01
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SSS

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負けないでなんて言わないで


“俳聖”と呼ばれたあの人は、実の所全く持って下手男である。
子供のように泣き言を言ったり、蝶追いかけて野を駆け回る事など日常茶飯事。その度に僕が断罪と称して歯止めを掛けているのだが、今の所あの人に反省の色など見えもしない。
むしろ鬼弟子と罵られる始末だ。…もう一発殴っておけばよかったか(曽良君酷い!)

何も考えていないようで、あの人はよく苦悩に堕ちる。
あの人は“俳聖”だ。僕を含めた弟子に敬われ、時に美しい言葉を並べる事だって必要にされる。如何にスランプに陥れられようと、だ。

だから僕は、あの人が良い句を読み上げたときは褒める。どんなにショボイ句でも、僕は一つも取りこぼさない。それを含めて、あの人は“松尾芭蕉”なのだから。

「もーやだー!ふくらはぎ痛い!ぱんらはぎだよ!」
「アンタ少しは我慢ってモノを知らないんですか。いい加減置いていきますよ」
「ヒヒィン!そんな当たり前に置いていかんといて!?」


(置いて行かれるのはいつだって僕なのに)

(日和/弟子×師匠)





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Last updated  2010.05.15 19:05:23


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