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2010.08.02
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SSS

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このまま溶けてしまえば


それは、多分一瞬の出来事で。
波の大きなうねりが一瞬で手元の安定感を奪ったと気付いた時には、カメ子は海の中に沈んでいた。
自分が落ちた時と寸分変わらぬうちに粟立つ泡沫が目の前を覆う。
じりじりと焼け付くような暑さはない。無垢な程済んだ海面が遠くで揺らめくのを、何処か他人事のように見つめていた。

沈みゆく身体がこのまま海の底まで沈んでしまえばいい。
そうすれば、誰に赦しを請うことなくずっと貴方と一緒にいられる。優しい貴方を、苦しめずに済む。

(――嗚呼、それでも)

“カメ子さん!!”

引き上げられた身体が厚い胸板に押し付けられて、少しだけ泣いてしまいそうだった。


(やっぱり最期は貴方の腕の中がいい)






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Last updated  2010.09.19 02:32:35


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