Ｌｉｋｅ　Ａｓｋｉｎｇ　Ｆｏｒ　Ｔｈｅ　Ｍｏｏｎ

【詐欺師】


このところ

気持ちや考えを文章に

落とすことがなかった。




ただひたすら自分と

向き合う事を避けてた。





「恋愛感情」って一体なんなんだろう。


私は

よく勘違いをする。


それは寂しさから来る過ち。

やってはいけないこと。





本当にあたしの想い人はやっぱり変らない 。




いつまでもやっぱり

「アイツ」




半年ぶりにアイツに逢った。



やっぱり言葉はなかった。


ただ、

居るだけで幸せを感じた。




触れ合わなくたって

話さなくたって


やっぱりワカッテる気がした。





でも、

私には彼氏が居る。




裏切ることは出来ない。

やってはいけないこと。




ワカッテル。


微妙な会話。


「俺、お前と居ると眠くなる・・・」


「なんだそりゃ（笑）

　　喜んでいいの？それ。」


「安心すんの。」


「俺が近くに居ればな。」


「え？」


「今離れてるからお前のこと

　　　安心させられないし、俺」




伺い合いの会話。




アイツが本気なのか遊びなのかわかんない。




だってアイツの職業は「詐欺師」





でも、

私は信じたい。




中学生の頃の

アイツと変ってないことを。



私に

詐欺師の顔を見せていないことを





アイツがお金を持ってるから

好きなんじゃない。

アイツを想う理由なんてない。





アイツの好きな所を見つけるのは至難の業 。

アイツの嫌いな所を見つけるのは簡単な事 。





いつまで経っても成長しない

私。




アイツの前でだけ

私は素直になる。


強いオンナを演じない。




きっと、

アイツにとって

私つかみ所のないオンナ。





彼氏、

別れると決めた。





私は

アイツの所に行くんじゃなく独りで立つ。




きっと

アイツはそんなオンナが好き。






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