【手紙-てがみ-】
アイツに、
手紙を書くとしたら、
私は何て書くのだろう・・・。
一度だけ、
アイツの部屋で女からの手紙を
見てしまった事がある。
忘れもしない内容。
「○○に出会えて本当にヨカッタ。
運命の人だって信じてる。
○○のすべてを愛してる。
○○は他の女なんて興味ないって
言うでしょ?私もだからね。
ずっと永遠に2人で居ようね。」
私には、
こんな事何が、あっても言えない。
どこかで、冷めてる自分が存在する。
だって、
その時、
現に”私”が
その場に存在した。
「男なんて」
私どこかで、冷めてしまってる。
・・・だけど、
どこかで、信じてたい気持ちもある。
というより
信じてるんだと思う。
アイツに、
私から電話をしないのは
「かかってくる」自信があるから。
「ずっと」「絶対」
なんて言葉、いらない。
言葉や形で
信用するんじゃない。
こんな言葉を
くれる奴ほど居なくなった。
アイツは、
一度だって、
私にそんな台詞言った事がない。
きっと、
アイツも、
そんな台詞、欲してなんかない。
「形も言葉も何もない」
だからこそ、
信用してるアイツ。
その瞬間の空気は本当。
それだけでいい。
見たもの、感じたもの。
それだけで十分。
アイツに
手紙を書くとしたら
私は・・・
きっと白紙。
手紙を書こうとした事実だけで十分。
それが、その瞬間の本当だから。
手紙を書こうとする
私が居る。
それは、
私がアイツに、
逢いたい証拠。
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くれたらとってもうれちぃ(*´ェ`*)