家庭内単身赴任?オヤジの手酌日記

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2007年07月17日
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カテゴリ: その日の出来事
今晩は。独酌です。

独酌はムスコを連れて「釣り」へ行ってまいりました。はい、【台風4号】接近中の房総半島へ。
独酌とて「丸っきりのバカ」ではないので?【台風4号】が西から近づいて来ていることは知っていましたが、この夏休み中にムスコと2人だけで出かけられるスケジュールがこの3連休しか取れそうもなかったので、ヨメに「あんた等ホント馬鹿じゃないのっ!」と罵られながらの強行軍となりました。
土曜日の昼前にブランチを食べてからノンビリと出発しました。ゆっくり行っても4時間程で到着する道のりです。「釣り」自体は日曜日の朝からの予定でしたので今日は晩飯までに宿へ辿り着けばOKというお気楽プランです。
流石に台風の中「海へ・・・」という人も少なく道も空いていたで予定より早く夕方5時には宿へ到着してしまいました。何で独酌たちは台風の中「海へ・・・」という事になっているのかといえば、「船に乗って釣りがしてみたい」というのがムスコのこの夏のリクエストだったからです。そんなわけでやって参りました千葉県館山。
この宿は子供の時から叔父に連れられて何回も来ているので割と自由が利きます。船宿を旦那とその父親で、民宿を奥さんと旦那の母親が切り盛りする家族経営ですが旦那と奥さんがお互いを「社長」「女将さん」と呼び合うので笑っちゃいます。だったら旦那の父上は「会長」とでも呼ばれているかといえば単に「オヤジ」で母上は「オバア」だったりします。^^
旦那は独酌と2歳しか歳が違わない上に酒好きなので非常に話が合います。オヤジ殿はさらに輪を掛けた酒好きなので言わずもがな。ただ海の男(74歳の今でも漁に出ます)なので口のきき方はかなり「ぶっきらぼう」です。慣れるまでは戸惑う人も多いでしょう。この日も【一升瓶】と【出刃包丁】を持って独酌たちの部屋へ来たので初対面のムスコはか~なりビビッてました。
「来たか、まんず飲むっぺ!」と独酌のコップにドバドバと【岩の井】を注いでくれます。ムスコにも「オメッも飲むか?」と言いながら下(独酌たちの部屋は2階)の奥さんに向かって「ババアッ!まだかっ!!」と叫ぶ・・・本人は普通に喋っているつもりらしいが声がデカイので怒鳴ってるようにしか聞こえない。それも片手に出刃を持ったままなのでムスコは固まっていた。暫くしてオババが「おまっとう」と言いながら俎板とザル一杯のイセエビを持って上がって来ました。

一匹目は眼を白黒させながら醤油も付けずに飲み込んだムスコですが、「うまっ!」っと二匹目は自分から手を出します。残った頭と脚はオババがザルに入れて下へ戻りました。晩飯の時に味噌汁になります。独酌はイセエビの食べ方としてこの【味噌汁】が一番だと思います。お上品に言うと【具足煮】にということになります。
エビを捌き終わってオヤジ殿が「昨日まで梅雨に入ったいうのに大して雨も降らねえのに、オメェらよっぽど行ねぇが悪りぃなぁ・・・」というので独酌とムスコはひとしきりお互いの素行を罵りあいました。
それを聴いたオヤジ殿が「うわっはははっ!、似たモン同士の馬鹿親子だのぅ!」と大笑いするので独酌とムスコも連られて笑ってしまいました。
晩飯時には仕事を終えた旦那も合流。やはり明日の天気はあまり期待が持てないだろうとの事。二人とも「明日は(漁は)休みだぁ!」と決めてかかってます。ムスコだけは「エエ~ッ!?」みたいな顔をしてますが大人たちは全員が「飲みモード」へ突入です。この後は久々に頭の筋が切れるような酒宴だったので記憶が途切れてます。朝、目が覚めた時は布団の中ではなく廊下で寝てた・・・。
外に出てみると雨は大した事はなかったが、やはり波が。【時化】というのとはまた違うのだろうが大きなウネリが続いていて波を見ているだけで吐きそう。(ただの二日酔いとの説もある・・・)ムスコも最初は文句を垂れていたが、えらい迫力でウネくる波を見てどうしても船に乗るとは言わなくなった。
それを良い事に男3人は朝食のオカズ(ムスコにだけは「ハムエッグ」がついていたが大人たちのは「塩辛」「大根おろし」「アワビの刺身」「ワカメ酢」「鯵の干物」これじゃ飲むなと言う方が無理である)を肴にして朝からビールへ突入していったので、昼前には独酌の記憶はまた途切れてました。
一応、昼飯時に起こされましたが食欲は当然『0』だったのでお茶と梅干だけ貰ってグテーっとしてました。ムスコが昼飯を食い終わった後でまた海岸へ出てみましたがうねりは高く船を出すのは無理(波が治まっても操縦する人間が無理というのもある。旦那もオヤジ殿も完全に出来上がっている。船とかにも『飲酒運転』の罰則があるかどうかは知らないがムスコも「乗りたい」とは口にしなかった)だったので短い竿を借りて防波堤の内側の波が割かし穏やかな所で釣りの真似事を。ここまで来て一回も釣竿に触らないというのも何だなと思いましたので。
宿から竿とバケツだけを持って海へ。『サビキ』という仕掛けで餌も要らないお手軽な釣りなので子供にはピッタリ。これなら餌が「気持ち悪い」という女の人にも出来ますので家族向きです。
防波堤の内側で更に船をつける為のコンクリートの堤防みたいな物が何本も並んで作られてる所は殆ど波も来ないので、ここで「釣り」をする事にします。釣り糸には針の他に餌の代りとなるピンクやグリーンなどの色鮮やかなビニール片みたいなものがくっ付いています。これが魚には餌に見えるらしい。水中をあちこち覗いてみると小さい魚の群れが見える。「見えてる魚は釣れない」と言われているが、いない所で釣るよりは確率は良さそうなので「見えてる魚」に糸を垂らす。
あれま、すぐにアタリ(魚が針にかかった手応え)が来る。
竿を上げてみると15cm程の【イワシ】が5匹くっ付いて来た。ムスコも同じように水中をあちこち覗いて群れを探して糸を垂らしている。

「とうちゃん、この魚食えるの?」とムスコが訊くので「当りマエダのクラッカー」と言ってみたが「は?」という顔をされただけで丸で通じなかった。TVでやってる事は何でも知ってるわけじゃないらしい。生まれるずっと前にやっていた【マジンガーZ】とかは知ってるのにな。
晩飯まではまだ間があるので今度は磯場へ行ってみる。潮が退いた岩場を探って歩き回る。今回の狙いはオババに「捕ってこい」と言われた【いそっぴ】である。
【いそっぴ】とはこの辺の方言らしく【ショウジンガニ】というのが正式名称らしいいが千葉県では【いそっぴ】の方が通りが良いとの事。磯や浅い海にいる小さなカニである。これでオババは【とうふ】を作るのだと言う。この【とうふ】というのもこの辺での呼び方で本当に豆腐を作るわけではない。カニを丸ごと擂り潰してお湯で煮出すと【おぼろ豆腐】みたいなフワフワしたものができる。これが【とうふ】と言われるモノだが一種の『擂り流し』みたいなモノで非常にコクがあって美味。昔は何処の家でも作ったものだが最近はあまり作らなくなったとか。【いそっぴ】が市販される事はマズ無いので自分で捕らなければならないのが大きな理由だろうとオババは言っていた。イセエビ漁の網にもかかったりする事もあるらしいが流通するような量にはならないらしい。
「でもね【いそっぴ】でないとこの味でないのよ」とオババは言って「30匹は捕ってくるんだよ」と言われたが独酌とムスコは12匹で断念した。
この小さいカニを捕まえるのはケッコウ大変だ。岩場は水が退いているとは言っても「潮溜り」になってる所もあるしカニが隠れる隙間は幾らでもある。おまけにコイツ等は走るのがケッコウ速い。比較的平らな場所にいる時は網を被せて捕まえられるが岩場にいる奴は素手で捕獲するしかないのである。独酌もムスコも手を傷だらけにして頑張ったのだが12匹でGive Up!


「捕ったど~っ!」







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Last updated  2007年07月18日 02時56分44秒
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