家庭内単身赴任?オヤジの手酌日記

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2008年05月23日
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テーマ: 徒然日記(25409)
カテゴリ: 趣味いろいろ
おはようございます。独酌です。

【Global Invasive Species Programme】の略で、何か地球防衛軍かウルトラ警備隊みたいな感じですが【国際侵入種プログラム】と言っても別にバルタン星人とかエイリアンとかと戦っているわけではありません。
地球の自然環境を保全し、自然資源の持続的な利用を実現するため、政策提言や啓蒙活動、他団体への支援を行うことを目的に1948年、フランスのフォンテヌブローで設立された、国家ならびに各国の省庁・NGOなどを会員とする、世界最大の自然保護の連合団体【The Wolrd Conservation Union:IUCN 国際自然保護連合】の一組織です。IUCNの活動で有名なところでは、「世界遺産条約:世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」「ラムサール条約:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」「ボン条約:移動性野生動植物の保全に関する条約」「ワシントン条約:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」など自然保護関係の国際条約の企画立案があります。
IUCNには、専門家からなる6つの委員会、1)「種の保存」委員会、2)教育コミュニケーション委員会、3)環境法委員会、4)環境経済社会政策委員会、5)世界保護地域委員会、6)生態系管理委員会が組織されていてGISPは【種の保存委員会:SSC】の下部組織【侵入種専門家グループ:ISSG】のそのまた下の・・・ややこしくなるので組織構成の説明はこれくらいにしておいてGISPに話を戻しますと彼等は5月20日、【国連生物多様性条約締約国会議】の席上で『Biofuel Crops and Non-Native Species: Mitigating the Risk of Invasion / バイオ燃料用作物と外来種:侵入リスクの軽減』という報告書を発表しました。
現代の「ゴールドラッシュ」とも呼ぶべきバイオ燃料ブームへの参加を考えている国々は、環境と経済を破壊しうる侵入種を植えることになりかねないと警告したわけです。
GISPのサラ・シモンズ事務局長は「侵入種は種の損失の最大要因の1つであり、人間の暮らしや健康を脅かす。その制御や影響緩和措置には数十億ドルを要する。侵入種が世界に与えうる危険は極めて甚大であり、手をこまねいてただ見ているわけにはいかない」と語っています。
GISPのプレスリリースによると、侵入種対策には年間で世界経済の5%にあたる1兆4000億ドル(約140兆円)が費やされていて、米国だけでも、800以上の侵入種への対策に年間1200億ドル(約12兆円)が投入されていると言います。
金の話は置いておくにしても、報告書では特にアシの一種【ダンチク】の問題点を指摘してます。

ダンチク.jpg


西アジア原産のイネ科の多年草で日本の関東南部以西、中国南部、東南アジア、インド、地中海沿岸に自生していましたが近年ではバイオ燃料の原料として注目され研究の対象になっている為に世界各地に植えられるようになりました。もともとが強健種である為に急速に生息域を広げ北米と中米の一部ですでに侵入種となっています。
ダンチクは自然発火しやすいため野火を引き起こす恐れが高く生育には1メートルあたり2000リットルと大量の水を必要とします。その為に乾燥地帯に侵入すると土地に過度な負荷を掛ける事になります。日本では別名【ヨシタケ】とも呼ばれていますが、ヨシに似ているがはるかに大型で、高さは2~4メートルにもなり茎も太くて竹のようになるのでこの名があります。
和歌山などでは【鯖寿司】を作る際にこの葉で包みました。また古くから防風林的に畑などの周辺に植栽したり、護岸に利用したりしていました。また笛などの楽器を作ったり、栽培品種として作出した【西洋ダンチク】【斑入りダンチク】などは鑑賞用として庭などに植えられます。しかし日本でも生活に密着した植物というより現在ではやはりバイオ燃料の原材料として注目を集めています。日本でバイオ燃料の原料として注目される植物に【エリアンサス】もあります。

エリアンサス2.jpg

こちらは多湿・乾燥のどちらの環境にも極めて耐性が高く、特に乾燥地帯に進出した場合には他種を絶滅させる危険があります。長く緻密な根を伸ばし、他種が水を吸えないようにするからです。もうヒトツ懸念されるのが他種間との交雑種が比較的容易に発生する事です。「種の保存」という観念からすれば二重の危機を招くわけですね。エリアンサスはGISPの報告書には載っていませんが、独酌はこちらの方が厄介なのでは? と思っています。

報告書にもう1つ挙げられているのが、バイオ燃料用の【アフリカ油ヤシ】です。これが導入されたブラジルの一部では、生物多様性に富んだ森林がヤシ畑に姿を変えてしまったと言いますが、これは「侵入・・」云々の話ではなく運用する人間に問題があると思うのですが・・・GISPは会議の席上でバイオ燃料生産に際して低リスクの植物種を選択すること、並びに侵入種に関する法を整備することを各国政府に求めています。

独酌は動植物の固有種というとマダガスカルやソコトラなどの島が頭に浮かびます。外界から隔絶された環境が特異な進化を促したのか固有種が多く見られます。
【ソコトラ島】はアラビア半島の南約400キロ、ソマリアの東約200キロのインド洋に浮かぶイエメン領の島。面積は3625平方キロで、標高約1500メートルの山脈を抱える。植物約850種のうち約300種が島の固有種で、その半数以上が絶滅危惧種。昆虫や爬虫類、鳥類にも固有種が多く、独特の生態系を持つ。島民はかつてソコトラ語を話したが、現在はアラビア語が主流。近年は観光にも力を入れていて、1~3月が観光の最盛期になります。人の出入りがあれば人や物資と共に生物の侵入も起こります。言語や習慣は変わっても、一部が後世に伝わりますが環境が変わって【種】が絶滅した場合には後世に何も残せなくなります。ソコトラ島で特に有名なのが【龍血樹】と呼ばれる木です。

龍血樹2.jpg

龍血樹.jpg

龍血樹3.jpg

【リュウケツジュ:Dracaena draco】
リュウゼツラン科の植物でカナリア諸島特有の植物です。近親種はカナリア諸島全般に見られますが、Dracaena dracoはソコトラ島固有の種です。樹齢7000年余りと言われ、植物では世界で一番長生きの部類です。ソコトラでは推定樹齢6000年余りになるものもあると言われています。【龍血樹】というオドロオドロしい名前は何かと言いますと、幹に傷を付けると紅色の樹脂がでることからこの名が付きました。この樹液は、写真製版、塗料、薬、呪術などに使われたと言います。ギリシャ神話では、ヘラクレスまたはアトラスによって殺された、百の頭をもつドラゴンから流れ出た血から生まれた樹とされています。英名は【Dragon tree】、中国では【竜血樹】と記されます。【Dragon blood tree】と呼ばれることもありましたが、ソコトラ語では【兄弟の血の木】と呼ばれていたそうです。

独酌はリュウゼツランというとテキーラを造る葉っぱ? というか草が頭に浮かびますが【龍血樹】はどうみても立派な木です。草なのか木なのか? 幼木というか子供の時はこんな感じです。

龍血樹4.jpg

何かアロエみたいだなぁ・・・紀元前にはアレキサンダー大王がアロエの生産地であるソコトラ島を占領させたとかいう言伝えもあります。戦闘で負傷した兵士の治療にアロエを用いたのだとか。まあ、ドラセナというからには草なんだろうなと勝手に決め付ける独酌でした。


今日はちょっとアカデミック? と思ったら結局これかい・・・
痩せない訳だ。(^^;






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Last updated  2008年05月23日 06時19分50秒
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