夏海

夏海

Apr 29, 2005
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sotu3



私はそのおばさんが亡くなった翌日に、ブックストアの前でそのおばちゃんを見た。確かにおばちゃんは、そこに立っていたし、人としゃべっていた。誰かが

ブックストアのおばちゃんが死んじゃったよ!

と、言ってきたが、私は

いやいや、あのおばちゃんさっき見たから。

と繰り返し言った。確かに居たんだ。でも、その時おばちゃんはすでに亡くなっていた。昨日の夜ふとそのことを思い出した。

私は確かにあのおばちゃんを見たよな・・・

霊感は強くない。むしろ弱い。でも、こう言った体験は初めてではなかった。

まだ、ニュージーランドの田舎町で高校生だった頃、同じ寮の男の子が交通事故で死んだ。彼が運転する車がスピードを出しすぎて、横転した。乗っていた4人のうち3人が死んでしまい、みんなまだ14歳だった。ジョージは、明るく優しく、人懐っこい子で、私も仲が良かった。ジョージが亡くなったのは、夜中だった。私はその次の日の朝、彼を確かに見た。



sotu1

死ぬ事は怖い。あっくんがたまに言う。

俺、死ぬ事全然怖くないんだよね。今死んでもしょうがないと思える。

彼はそれが運命だという。そこまでの人生だった、と思えると。また、お母さんも同様な事を言う。

明日死ぬかもしれない、それは分からない。いつ死ぬか何て分からない。お母さんが死んだら、南米にお母さんの骨をまいてね。

笑いながら言うお母さんが信じられなかった。そんな事聞きたくなかった。

私は、昔から死と言う事実が怖くてたまらなかった。自分が死ぬ、って事はありえないとまで思っていた。12歳の時、私が住んでいた寮に、一風変わった子が居た。同じ部屋に住んでいた彼女は、毎朝お経を唱えていた。彼女は若いのに、悟りを開いているかのようだった。私が友達数人と話してるときに

死にたくないよー。怖いよー。

と、言うと、彼女はすごい剣幕で

なっちゃん、人は生まれたときからいつかは死ぬ運命なんだよ。死にたくないって事は、生まれてこなければ良かったって言ってるのと同じだよ。

その時は理解できなかったし、正しいとも思わなかったけど、今でもはっきり覚えているこの言葉。それほど私の脳裏に焼きついている。

沢山の人が亡くなった、兵庫県の電車事故。一瞬にして何百人もの人が死んでしまった。昨日まで確かにそこの居た人が居なくなるって、どういう気持ちなんだろう。大切な人が一瞬にして亡くなり、それをどうやって受け入れるんだろう。私の身近で亡くなった人はいない。だから、私には死が遠いものとしか思えない。これから先、私は沢山の死に直面するんだろうな。背中がぞくぞくっとする。考えたくない。



lalala





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Last updated  Apr 29, 2005 07:31:47 AM
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ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 http://himitsu.…
たぬ@ お~い 元気にしてるか~?! 久しぶりだな~ …
藤谷散歩 @ 俺は ハツを焼く
ごりあん @ Re:サンディエゴ(07/15) お久しぶりです。 ごりあん店閉まいのお…
natu@ コメント サポ→行っちゃったよな。怒られちゃったね…

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