毎日の生活で感じたこと

毎日の生活で感じたこと

2018.06.04
XML
カテゴリ: 健康


講座「ユマニチュードを実践してみよう」に、参加しました。
「ユマニチュード」提唱者:イヴ・ジネスト氏も、来場。
優しい笑顔で、しっかりと会場からの質問に答えてくださってました。

今日は、昨日学んだことをお伝えします。


「ユマニチュード」は、フランスで約40年実践されている認知症ケアの方法です。
日本には、2017年に伝えられました。
「ユマニチュード」は、誰でもできるケアの方法です。
「あなたは、大切な存在です」を、相手の理解できる形で伝えるケアです。
「自分が尊重されている」と、感じてもらうケアなのです。

視線を合わせる(目と目をしっかり合わせる)・・・
耳元でゆっくり話す・・・
やさしく「大丈夫」「あなたは大切です」を伝えるテクニックです。

健康の状態に合わせ、少しでも回復し、機能を保ったまま自分らしく生きてもらう・・・
それが、「ユマニチュード」の目指すものです。
そして、自立性を大切にします。

例えば80歳認知症で、最近尻もちをよくするAさん。
イスから一人で立ち上がろうとしてます。
それを見た介護者は、「Aさん、危ないから座りましょうね」と立つことをやめさせます。
これは、Aさんにとって本当にいいことなのでしょうか?
Aさんから「立つ」という能力を、奪っているのではないでしょうか?

「人間」は、感情・尊厳をもち、立って歩き、社会性を持ち、食事をします。
離せなくなったり、反応がなくなっても、人間なのです。

赤ちゃんをやさしく抱き、しっかり目を見て話しかける・・・
赤ちゃんには「自分は大切な存在だ」というメッセージが伝わります。
そう、「ユマニチュード」も同じです。

「ユマニチュード」は、4つの柱を大切にします。
それは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」です。

​ 「見る」   同じ目の高さで・・・二人は平等​
       正面から・・・・・・信頼を得る
       近くから長く・・・・親近感を持つ

人は初めて見る異質なものに、「恐怖」を持ちます。
また、認知症の方は、正面しか見えません。
いきなり正面に行くと、驚かせたり怖がらせてしまいます。
視線の方向で手を振り、顔をこちらに向けるようにしましょう。

​ 「話す」   歌うように抑揚をつけ、穏やかに低めのトーンで​
       ゆっくりと、ボジティブな言葉で途切れることなく
質問はせず、現実を認めさせる話はしない


このような話し方をすると、「愛・やさしさ・尊厳・心地よさ」を感じてくれます。
認知症の方の世界に寄り添い、その方が得意な話につなげます。
大声で騒いているときは、違う話題をふって、気分転換させます。
反応がなくても、話続けることで、「こわい」と思わなくなってくれます。

​ 「触れる」   広い面積で(手は大きく開いて)​
        ゆっくりとなでるように、包み込むようにやさしく
        決して、つかまない・引っ張らない・持ち上げない

肩・背中・太ももの裏など、敏感でない部分から。
触れるときは飛行機の「着陸」、離すときは「離陸」のイメージでゆっくりと。
常に両手で触れ、相手に安心感を感じてもらいましょう。
手首をつかむと、「強制」が伝わります。
手を包み込むと、「愛情」が伝わります。



​ 「立つ」   可能な限り、座ったり立ったり​

「立つ」と骨に負荷がかかり、骨が丈夫になったり、軟骨・関節が丈夫になります。
筋力低下を防ぎ、血の巡りもよくなります。
立つと横隔膜が下がり、呼吸が楽になり、おなかや腸の動きがよくなります。
1日20分間立位を保持できれば、寝たきりにならないのです。
食事の前の手洗いの時、水道のところまでたってもらう・・・
健康状態に応じて、少しの時間でも立ってもらうだけで違ってきます。
その時介護者は、しっかり見守ってあげるのです。

イスから立ち上がってもらうときは、両足幅を肩幅分開いてもらいます。
ひざは90度にすると、立ち上がりやすくなります。
介護者は正面に立ち、両手の指を包み込むようにやさしくひっかけます。
イスから立ち上がるとき、介護者は1歩後ろに足を下げます。

寝たきりの方に起き上がってもらうときは、背中に手を当ててはいけません。
背中にマットがいつも触れているので、背中に手を当てると寝てると勘違いするからです。

寝たきりだった人が、両側から支えてもらい、階段を上がるビデオを見せていただきました。
寝たきりでも、その人の持っている能力を引き出すことができるのです。

実際に2人ペアになり実践し、「ユマニチュード」を体験しました。
そして、「やさしさ」「心地よさ」を感じ、初対面の相手に良い印象を持てました。


「ユマニチュード」には、心を開く5つのステップがあります。

​ ​ 1)出会いの準備   プライベート空間に入るときは、必ずノック​ ​
   3回ノック(トン、トン、トン)して、3秒待つ
   また3回(トン、トン、トン)ノックして、3秒待つ
   ノックを1回(トン)として、ドアを開ける
   ※仕切りがない場所では、壁などをノック

​ 2)ケアの準備   「あなたに会えてうれしい」とわかってもらう​
   「こんにちは~」と笑顔で正面から、近くへ。
   視線の高さを合わせ、視線があったら2秒以内に話しかけて。
   低めの落ち着いたトーンで、「今日も素敵な笑顔ですね」などポジティブな言葉を。
   肩や背中などを、優しく触れながら会話。
この時、相手がのけぞらなければ、適切な距離です。
   具体的なケアの言葉(お風呂・食事・着替え)は、使いません。
   「さっぱりしましょう」と別の表現で、話しかけます。
   顔をそむけたり、嫌だと言ったら、別の表現で誘います。
   もちろん、視線はずっと合わせたままです。
3分以内に同意が得られなければ、あきらめてその場を離れます。
合意の得られてないケアは、「強制」だからです。

​ 3)知覚の連結   見ながら、話しながら、触れる​
相手の五感に、優しく心地よいメッセージが届くように接します。
   「おいしそうですね~」と、食器をガチャガチャ乱雑に扱ったら・・・
   相手は、ネガティブな感情になり不快に感じます。
反応がないように見えても、筋肉の緊張がほぐれたりします。
   そういった体の反応で、相手の気持ちを理解しましょう。

​ 4)感情の固定   気持ちよくケアできたことをお互いに確認する​
   今回のケアを、ポジティブに確認
   ケアに協力してくれたことを、感謝
   ケアしたことで、よかったことを伝える
   一緒に過ごせて、こちらが幸せな気分になったことを感謝

​ 5)再会の約束   次回来る日時を口だけでなく、見える場所にメモする​
   誰が来るかは、忘れるかもしれません。
   しかし、「あの優しい人が来る」と楽しみにしてくれます。

人間らしく生きることは、最後まで必要なことです。
ユマニチュードが、自分らしさを取り戻せるケアだと実感しました。


会場から、イヴ・ジネスト氏に質問がありました。
「寝たきりの方が、立てるかどうかの判断は、どうやってされますか?」

寝たきりの方の体を、あちこち触ります。
足の裏に手を置き、伸ばしたり縮めたりを何度かやってみます。
足に抵抗(力)があれば、歩く力があるということ。
その時は、正面から抱いて、立ってもらいます。
歩けそうなら、2人で補助しながら、歩いてもらいます。


「2人が補助にとられると、忙しい現場は大変になるのでは?」

そういった質問は、あちこちであります。
しかし、自分でやれることが増えると、介護者の負担が減ります。
実際「ユマニチュード」を行っている施設では、寝たきはゼロ。
経管栄養の方も、ゼロで、日本から見学に来た人たちは、驚いてました。


講演終了後も、たくさんの人がイヴ・ジネスト氏との記念撮影のために並んでました。
やさしい笑顔のイヴ・ジネスト氏からは、強い信念を感じました。

良かれと思っていた介護が、その人の可能性を奪い、希望をなくす人生に・・・
そして、人の体には、いくつになっても可能性が秘めている・・・

医療に最も大切な「心」に問いかけ、より良い人生を取り戻す「ユマニチュード」
日本でも、たくさんの施設・病院が取り入れてもらいたいですね。

​
ユマニチュード 認知症ケア最前線 (角川oneテーマ21) [ 望月健 ] ​

​
「ユマニチュード」という革命 なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか [ イヴ・ジネスト ] ​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.06.05 19:25:54


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

お気に入りブログ

バジルが咲く気配が… K爺さん

ようこそブルーガー… ブルーミント555さん
kuma9205のブログ kuma9205さん
カントリーの自宅S… yumiyumi39さん
あとりえ花時計日記 あとりえ花時計さん

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: