毎日の生活で感じたこと

毎日の生活で感じたこと

2018.11.21
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カテゴリ: 健康



がんの緩和ケア:痛みがつらいおですが、いい薬ありませんか?
  国立がん研究センター 研究所 がん患者病態生理研究分野 分野長 上園保仁氏

 「ゲノム」とは、全ての遺伝子のことです。
 がんは遺伝子の異常により、発症します。
どの遺伝子に異常が起きているかを調べれば、最適の治療を行うことができます。
 その治療のことを、「ゲノム医療」といいます。


どの遺伝子に異常が起こりやすいかは、人種によって大きく異なります。
 そのため、しっかりと遺伝子を調べる必要があるのです。


 がんのゲノムを検査して、治療を行う研究はすでに行っています。
 がん医療中核拠点病院は、全国に11か所、連携病院は135ヶ所あります。
 そこで得られたすべての情報は、国立がん研究センターのC-CATで管理されてます。

しかし、がんの原因遺伝子は、全て特定されていません。
 そのため、治療効果が満足に得られない患者さんもいます。
 そのような方には、ゲノム医療と並行してがんと共生する治療ケアと行っています。

がん患者さんにとってつらいのは、「痛み」です。
 痛みは様々な要因により起こり、オピオイド(モルヒネなど)で効果がないことあります。


私達は、がん患者さん生活の質を高める研究を行っています。
 ・がん患者さんが、痛みに苦しまないように
 ・ぐっすり眠れるように
 ・つらさ、だるさがなくなるように
 ・自分が納得できる人生を送れるように

がん患者さんが困っている症状を改善し、生活の質を改善させる薬として、「漢方薬」に注目。
 そのために、以下のような研究を行っています。
・なぜ効くのか? (作用機序解明のための研究)
  ・本当に効くのか?(高いエビデンスをもった臨床研究)

漢方は、中国から伝わりましたが、江戸時代に日本独自の変化をとげました。
 そのため中国の漢方と、日本の漢方は同じものではありません 。
 遺伝子変異の起こり方が人種によって違うのと同じように、日本人に効果ある薬になったのです。
 中国の漢方治療は「中医学」、日本の漢方治療は「漢方医学」と呼びます。
そして、日本の「漢方医学」は、世界一なのです。

 抗がん剤により、口内炎をおこす患者さんに注目しました。




がん化学療法を行うと、酸化ストレスにさらされ、粘膜障害を起こします。
 その一つとして、口内炎が起こるのです。


半夏寫眞湯は、二日酔いや胃腸障害でよく使われますが、口内炎にも使われます。


 そこで、口内炎に対しての効果、その作用の機序いついて研究しました。




体内でプロスタグランジンE2(PGE2)産生が増えると、痛みを感じやすくなります。
 この産生を抑えることができれば、痛みがやわらぎます 。


​ また、抗菌作用も・・・しかも、常在菌に影響しないのです。​


 漢方薬のいいところは、成分がいくつか配合されていること。
それぞれがいろいろな働きをし、相乗作用で効果を発揮するのです。
 漢方薬が合剤である必然性・重要性が、ここにあるのだと思いました。

また、蒸した生姜を乾燥させた「乾姜」は、なま生姜と成分が異なります。
下の図でわかるように、「乾姜」が、優れた成分であることがわかりました。


 「漢方薬は飲みにくい」「あの匂いが苦手で」と、よく聞きます。
 その問題を解決するために、工夫してみました。


一般的に漢方薬は、胃の中に食物があると、くっついて吸収が悪くなります。
 「食間」服用のほうが、漢方薬の吸収がよくなります。
 ただし、口内炎の場合「うがい」で直接粘膜吸収させるので、食後でもかまいません。




 しかしひどい口内炎の場合、漢方薬で痛みを抑えることができません。
その場合は、麻酔薬リドカインを使いますが、正常細胞でも麻酔作用を示します。
 痛みだけでなく、味覚・触自覚も低下・・・味気ない食事になります。

そこで正常細胞に影響せず、口内炎の痛みにだけ作用する「コンパウンドX」を開発。
 現在製薬会社と共同開発中で、5年後の製品化を目指してます。


 がんと漢方薬についてたくさんの方に知ってもらうセミナーを、毎年行っています。
 口内炎で半夏寫眞湯が聞かない人でも、他の漢方で効果が出た人もいました。
 自分に合う薬を見つけることが、大切です。



漢方薬の素晴らしさを、改めて知る内容でした。
「生姜」をゆでて干した「乾姜」のパワーに、驚きました。
お話を聞きながら、「生姜をゆでて干してみようかな~」とも思いました。
化学的に解明されることで、漢方薬が注目されると思うと、ワクワクしますね~

また、企業が率先して薬を開発するより、「目の前の患者さんを救いたい!」
そんな想いを持って開発するほうが、本当に必要な薬が発売されるように感じました。

上園先生たちの取り組みは、放送が終了した「夢の扉」で取り上げられたそうです。
著書もいくつか紹介していただきました。
​
長生きするがん治療 自己治癒力を高めて、心と体を回復する! [ 上園保仁 ] ​

​
がんはもう痛くない (文春新書) [ 内富 庸介 ] ​

また、漢方薬の動画も見つけました。
興味のある方は、よかったら見てくださいね。
​ がんと漢方薬「患者さんの体調管理に役立つ漢方薬」 ​
​​​​​
なかなか中身の濃く、レベルの高いことをわかりやすく学べた「市民公開講座」でした。
4日間読んでくださった方々、どうもありがとうございました。






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最終更新日  2018.11.21 19:04:14


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