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ヴィブラフォンの愉しみVIBRAPHONE GROOVE A to Z涼やかな音色とともに、脳内にフェロモンが響きわたる。ヴィブラフォン(ヴァイブとも略されます)とは鉄琴、木琴に似た構造をもちヴィブラートを調節できる特徴をもつ楽器だそうです。ヴィブラートとは音の心地よいゆらぎであり、弦、管、ハモンドオルガン、声楽などの伸びやかなフレーズ、時には張りつめた緊張感を表現するのに多様されている気がします。ゆらぎの空間、音の渦に包みこまれる瞬間はやはり至福。それに輪をかけて、ヴィブラフォンの使われる曲は夏の暑い時期は清涼剤に、冬の寒さには包みこむじんわりした音響効果で、このハイトーンな音色は大好きな「音」です。やはりジャズの分野によく登場しますが、「ソウルジャズ」、「ラテンジャズ」と呼ばれるもの、またブラジル音楽にも素晴らしいヴィブラフォン楽曲がたくさんあるように思えます。ただ、しっかりとしたディスクガイド、リーダー作以外のヴァイブ作品などが一望できる本、ページがないようにも思えますので、こちらで少しずつ更新していきたいと考えています。(例によって3日坊主にならないよう。。。)リーダー作以外でも、ヴィブラフォン奏者がフィーチャーされる作品をどんどんメモしていきたいと思っています。ピアノやオルガン、管楽器と大変相性がよいだけに脇役に徹しがちなのですが、その優美な世界を改めて再確認し掘り起こすことができれば。USA,1973奏者:CAL TJADERCAL TJADERLAST BOLERO IN BERKELEY ラヴェルの"BOLERO"を渋くねちこいカヴァーにすると思えば、"Where Is The Love"の五月薫風が吹き抜ける爽やかなソウルポップスまで音色とともに多彩な展開をもつ作品。そしてやはりジャクソン5の奇跡がかったポップスに命を息吹かせるような"NEVER CAN SAY GOODBYE"、"I WANT TO YOU BACK"はカヴァー作品随一。ただ、駄作も多い印象のカルジェイダー、ベスト盤が無難なのかな。1960奏者:PHIL DIAZSHIRLEY SCOTT WITH THE LATIN JAZZ QUINTETMucho, Mucho ファンキーなShirley Scottのオルガンに全編いい感じで絡みつくヴィブラフォンの音色。オルガンは女性とは思えない歯切れの鋭さで、呼応するピアノやヴァイブも疾走感最高です。コールポーターの美しいメロディを過激にプレイした"I Get a Kick Out of You"や、cafe apres-midiでもお馴染みエキゾチックラテンキラー"Tell Me"がスリリング。
2012.02.10
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ヴィブラフォンの愉しみVIBRAPHONE GROOVE A to ZJSR(1981)VIBES:Ted Coleman★★★☆TED COLEMAN BANDTAKING CARE OF BUSINESS締まりのあるリズム感に緩いヴォーカルが漂う、ハワイアンフリーソウルと言われれば納得してしまいそうな風通しのよさ。ニュージャージーのヴィブラフォン奏者がカクテル風ソウルの珍しい作品を残しています。"What A Lovely Way To Spend A Lifetime"のタイトなヴォーカルや、"Samba de"はインストですがラテンの血が騒ぐ狂喜乱舞といったアレンジ。全体にいまひとつパンチがないのはヴォーカルの緩さからもうかがえます。ATLANTIC(1968)VIBES:Harvey Averne ★★★The Harvey Averne DozenViva Soulモータウン風女声コーラスを従えた、埃っぽいアレンジが続くソウル作品。フリーソウルでも取り上げられた一作ですが、ソウル諸作にヴィブラフォンがいまいち根付かないのは、その打音だけで華やかに浮足立つからでしょうか。それでも、"Think It Over"や"Wishing And Hoping"なんかはハーヴェイアヴァーンのハスキーなバリトンと、華やぐ女声コーラスがダイナミックに噛み合う、素晴らしい一枚ですね。
2012.03.30
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