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2008年01月09日
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雨のように、愛のように 著:吉田ナツ ビーボーイノベルズ

「あんなやつはやめとけ。―俺ならもっと菱谷を大切にする」凛として綺麗な菱谷の恋人は、いつもいい加減な男だった。会社の友人として心配する永井は、いつの間にか彼に恋している自分に気付く。花が水を求めるように、愛を求める菱谷。セックスは巧みなのに、キスがぎこちない。永井はそんな菱谷に、本当の愛を教えたいと願うけれど…。大人の落ちる、一生に一度の純愛。絶対泣ける恋、オールかきおろし。

泣きはしませんでしたが、いい作品でした。
本社から期限つきで派遣された永井と菱谷は高校のときの同級生で再会になるわけですが、高校のときは話す機会さえなかった二人でした。永井はあるきっかけで菱谷が支社内の男と付き合っていることを知りますが、高校時代と同じようにその男には誠実な印象を持っていなかったために菱谷から目が離せず、いつの間にか恋に落ちている自分に気がつきます。

菱谷には病で入院をしている母親がいて、看護のため週末に病院へ通う彼を車を出した永井たちはその帰り男が女性を車にのせているのを偶然みかけ、男に縁談が持ち上がっていることを知ります。男との別れの話をする菱谷に永井はたまらず気持ちを告白してしまいますが、他人から優しい扱いを受ける事を知らない菱谷は受け入れられない。

そんなころ、突然母親の病状が急変したと病院から連絡があり、ぎりぎりのところで自分を支えていた菱谷は追い詰められたように、永井に助けを求める・・・というお話。

菱谷のキャラは耐える男ってことで、よくあるタイプです。
母親は若いうちに彼を産んだので、気持ちに余裕がなく幼い我が子に容赦がなかったようですが、愛が無かったわけではなかったことがお話の最後にはわかりますが、小さい子供にそんな事が察せられるはずもなく、いい子でいようと一生懸命だった過去があります。

一方、永井は本当はストレートの無口な男で、就職を機に彼女とあっさり別れることができたことに少なからず衝撃を受けているマジメなところがあります。同級生の菱谷がいつもくだらない男と付き合うことに疑問を感じ、見つめるうちに「俺なら・・・」と思いはじめ、気持ちがドンドン傾いていく様子は、お話としてとてもスムーズな流れで、上手い作家さんだなと思いました。

あとがきを読みますと、作家の吉田さんは他に仕事をお持ちなようで、既刊を調べてもこの本を含めて3冊しかヒットしませんでした。しかもみんな絶版扱いだし。







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最終更新日  2008年01月10日 11時10分34秒
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