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2008年06月03日
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カテゴリ: バーバラ片桐

愛してるって言われても

大手ディベロッパー勤務のエリートで、遊びもスマート。何事にもソツのない武井は、専務じきじきに社の裏金の調査を命じられ、同期の経理・篠崎に接近した。地味な身なりと仕事への厳しさから周囲に敬遠される篠崎が、実はダイヤの原石のような美貌とうぶな性格を隠し持っていると知り、興味を覚えて篠崎を「変身」させる武井。やがて本気で惹かれるようになるが、篠崎にはある秘密があった…対照的な二人が手探りで進める恋の結末は―。

イラストは山田ユギさんが書かれていて、著者あとがきにもあるようにタイトルがユギさんっぽいとあたしも感じました。バーバラさんといえば、あたしの頭の中では濃厚、濃密といった言葉が浮かび、ユギさんのイメージとはちょっとズレてるような気がしたんですが、作品を読んでみれば違和感もなく、スッキリと読めてしまいました。

カプの片割れ、エリート社員の武井は上司の命令で『経理といえば篠崎』と呼ばれるほどの切れ者で美人な篠崎に近づく事に。女性だと思っていたその人は同期の男で、社内では毛嫌いされている存在の冴えないビン底眼鏡君だとわかったが、顔合わせの場所で偶然にも冷たい恋人に涙する姿を見かけ、純情で一途な篠崎のことが気にかかりはじめる。

相手を見返すために武井が篠崎に手を貸してやると篠崎の外見はかなり改善され、篠崎の相手、経理部長の小田と会うことになる。関係の修復を願っていた篠崎は、小田に手切れ金の代わりだと裏帳簿の管理を押し付けられ、小田からは一片の愛情も向けられていなかったことを知り傷つく。

傷心の篠崎は優しく慰めてくれる武井の告白を信じられず勢いでベッドに誘い、濃密な夜をすごして心の空洞を埋めることができたが、武井は篠崎が失神している間に、裏金にかかわる帳簿が篠崎の鞄に入っているのを見つけ、篠崎を助けたい一心で独自の調査を始める。
武井と篠崎の関係はその後も続いていたが、深夜目が覚めた篠崎は武井が裏金に関係する貸金庫の鍵やカードデーターを盗んでいる姿を見てしまい、武井に対する猜疑心が湧きはじめ、武井が自分に近づいてきた訳を知った気になる。

データーが盗まれた経緯をすぐさま小田に相談しようとしたが連絡がつかず、翌日も小田は出社してこない。時間の経過が武井に犯罪を行わせてしまうと焦っていた篠崎の前に、抜き打ちの社内監査を行うといいながら、小田の親戚でもある専務の土屋が乗り込んでくる。罠にかけられたことに篠崎は気がついたが逃れる手もなく、篠崎の鞄の中の裏帳簿は発見されてしまい、罪を押し付けられようとしたその時、武井が現れて。

篠崎も武井も真性のゲイではなく、篠崎はマジメ一筋で生きてきたのが禍して、ふと気がつくと誰からも相手にされてない存在になってきたところへ、ワルオヤジ上司小田から気まぐれに好きだと言われて小田しか目に入らなくなってしまったようです。純真です。一方の武井はというと、何事にも器用にソツなくこなす男で、女性とも適当に遊んでいるようですが不実なわけではなく、篠崎に対する態度はソフトな気遣いが見られ、優しい男であることがわかります。

武井に逢うまでの篠崎は散々だったようですが、武井と付き合うことで外見や人との接し方などを身につけ、仕事のほうも当初からの望みであった開発チームに加われたりといい方向へ転がっていくようで、いい出会いが出来てよかったね~とホンワリとしたラストでした。








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最終更新日  2008年06月03日 16時01分47秒
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