鈴木家のHOME SWEET HOME!

「ご主人様の呼び方」の巻



* ご主人様の呼び方、の巻 *
もともと私はウチのダンナのことを「アキ」と呼んでいた。
彼の周りのお友達や彼の家族もそうだったので、ごくごく普通の感覚だったし、それについてあまり違和感は感じていなかったんだけど、結婚することが決まったとたん、一番最初に彼のおばあちゃんと彼のお父さんにダメだしのご指摘を受けたのがこの呼び方。「アキヒコ『さん』」にしてくれというのだ。
『さんづけ』を強制される…これはかなり当時の私には衝撃的で。別にさん付けすること自体はイヤじゃないけど、そんなことを指示されるとは思っても見なかったのでかなりショックな出来事。
なぜかというと…
もともと私と彼の間には9歳の年齢差があって、一般的に私が主導権を握っていそうなカンジに見られがち。実際はとにかく年齢以上にしっかりしていた彼がすべてにおいて『ガンバって』くれていたので、私としてはとにかく彼をいつでも『たて』たかったのです。
『たてる』。それはもう今時死後に近いような言葉だけれども、『彼をたてること』については、最大限の気を配っていたつもりだったのだ。
私だって本来そんなにひかえめーな奴ではないにもかかわらず、ひと昔前の一歩さがった女でいようと、とにかく精一杯私なりに努力していたんだよね。
呼び方は「アキ」でも、そういう『たてる』気持をはっきり周りにも示しているつもりだったのに、この唐突な「さんづけ強要」はまるでそんな気持ちを否定されたようで、ほんとーにショックだったんだ…。
でも半泣きしながら彼に話すと、「うちの母親も親父のことさんづけだから、そんなもんかと思ってた」と、あっさりしたもんで・爆
なんだよお、あたし、すっごくカナシカッたんだぞ…(T_T)
なーんかスッキリしないままながらも、抗えるわけもなく。
ちくしょー。沖縄じゃ結婚したとたんに親からさん付けを命令されることなんて絶対ありえない。
これも本土に嫁に来た宿命なんだろーか。
なんか「結婚するってこういうことなのね」みたいな、そんな感じで。ちょっとみょーな違和感を感じつつ「アキヒコさん」と呼び始めたのでした。
今はすっかり慣れたもんで、かえって以前のように「アキ」と呼ぶ事のほうがちょっと気恥ずかしいし、
お義父さんやおばあちゃんがそう指示したのも一家の主への尊敬の念をはっきり示すには当り前といえば当り前なんだけどね…
今考えるとそういう『ちょっとしたこと』にもビンカンになっていたのは、ちょっとしたマリッジブルーだったのかもしれないな。
そうそう後日談だけど、「結婚したらダンナをさん付けしなきゃならない土地柄」だと思い込んでいた私。
その後カイを出産した時、同じ病院に入院していた産婦さんたちに、たまたまその話をしたら、「…おたくだけじゃない?」と言われた。そういえば、みんな「○○ちゃん」とか「××(呼び捨て)」とか「△△(愛称)」とかだよなー。さんづけなんて私くらいなもの。やっぱりうちって特別?!



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