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2002年03月04日
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 「もう一つのオリンピック」が間もなく始まる。ソルトレークシティー・パラリンピックは現地7日(日本時間8日)に開幕する。五輪と同じ会場を使い、アルペンスキー、ノルディックスキー、アイススレッジホッケーの3競技を行う。大会には、1000人を越える選手・役員が参加する予定で、日本からは、41人(ガイドを含む)の選手が出場する。大会前の日本での報道について、大阪本社管内で発行されている新聞各紙を比較すると、今のところ、朝日が一番力を入れている。

 「力を入れている」朝日のことを書く前に、まずは、各紙が取り上げたパラリンピック全般のニュースを読んでみよう。


 各紙がほぼ同時にパラリンピック関連の記事を載せたのは、3月2日付け夕刊だった。一番目立つ扱いにしたのは毎日。一面に写真入りで、「パラリンピック/選手団米国入り」と報じた。ただ、内容はややちぐはぐで、記事はアメリカに到着したことを書いているが、写真は、成田空港からの出発時点のもの。準大手ゼネコンの佐藤工業が自力再建を断念し、会社更生法申請する方針だという大きなニュースがあった日だが、ほかに一般ニュースの写真がなかったのだろう。無理やり前日の使った印象が残った。

 この日の朝日と読売は、いずれも第二社会面で採火式の様子をほとんど同じ扱いで載せた。見出しも写真も3段。朝日が「もうひとつの聖火ともる」「パラリンピック/選手村が開村式」、読売が「氷雪の“主役”次は私/ユタ州で採火式 選手村オープン」。

 一面に載せて、「目立った」だけの毎日に比べると、朝日も読売も、パラリンピックの聖火とする火をユタ州各地で採ったことや、開村式という現地の動きを取り入れた点で、はるかにいい記事。特派員がきちんと取材しているかどうかが大きな勝負の分かれ目だった。

 この日の夕刊で、日経、産経の記事は見当たらなかった。だが、3日付け日経の朝刊スポーツ面を読むと、「パラリンピック/423人エントリー/日本は37人」という記事が載っている。選手数は、視覚障害のある選手を含まない数。この記事で、驚いたのは、「地元米国の五十七人についで二番目に多い」ということだった。日本は、実は、“大選手団”を送り込んでいたのだ。


 さて、冒頭に書いた「一番力を入れている」朝日。2日付け朝刊スポーツ面で、大会を展望する「パラリンピック開幕まであと6日/大日方・青木 メダル期待」という記事を載せ、さらに連載企画「ロッキーは招く/ソルトレーク・パラリンピック」をスタートさせた。第1回(2日付け)はアルペンスキーの田中哲也選手を、3日付けの第2回は、選手団最年長(53歳)で、距離とバイアスロンに出場する高橋正充選手を取り上げた。

 この「ロッキーは招く」は、選手がこれまでに歩んだ人生と、大会への意気込みを中心に書いており、記事自体には、特に新鮮な印象はない。だが、パラリンピックの選手をスポーツ面に連載企画として載せることは、これまでにほとんどなかっただけに、載せること自体に意義があるといっていい。4日付けは休載だったが、5日以降の記事にも期待している。

(rivals japan 2002年3月4日掲載)





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最終更新日  2004年02月08日 00時10分09秒
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