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朝晩、涼しくなり、風に秋の気配を感じます。冷たい飲み物は控え、温かなものをいただきましょう.そして、ぬるめのお風呂にゆっくりつかり、身体を温めましょう
少女は、あぜ道の花や空、山々、畑のきれいな景色をゆっくり見て歩きました。色んな虫や鳥も楽しそうに、そこにいました。太陽の陽射しはとても穏やかであたたかでした。少女はここをとても気に入り、歩くのがとても楽しくなりました。
しばらく歩くと、ひとりの青年が歩いて来ました。少女を見つけると、話しかけてきました。でも、少女はその青年の話す言葉が全くわかりません。何を話しているのか、わかりません。音は聴こえますが、少女はどうしていいかわからず、首をかしげ黙っていました。 青年は話しかけてきましたが、何も少女は話さないので走り去って行きました。
しばらくすると、先程の青年と何人かの人達がやってきました。その人達も少女に話し掛けてきますが、何もわかりません。少女は何にも言葉はわかりませんが、その人達が心配してくれているのがわかりました。そして、手招きされ、その人達について行きました。
かやぶきの大きな家に案内されました。そこにおじいさんとおばあさんがいて、はじめに会った青年が何か説明しています。おじいさんとおばあさんは、少女ににっこり笑いかけ、温かなおかゆを作ってくれました。
そして、少女はその家に泊まり、あたたかな布団でぐっすり眠りました。その家はとても居心地がよく安心でした。
次の日から、その家で少女は普通に生活するようになりました。言葉もわからず何ひとつ話すことはできませんでしたが、おばあさんの手作業を見よう見まねで手伝いました。
村の人達が少女に会いに来ました。みんなは少女に優しくあたたかでした
少女は安心で居心地がよかったのですが、胸は閉ざしたままでした。
青年やおじいさん、おばあさんは、少女に空を指差し「そら」、木を指差し「き」、川を指差し「かわ」と、ひとつずつ言葉を伝えました。少女はその言葉は聴こえますが、胸にその音は響きません。そして、ずっと話すことはできませんでした。
少女はすみれの花が好きで、いつもじっと見ていました。青年は「す・み・れ」と、何度も教えてくれました。
「すみれ」 少女はその言葉だけは、声に出すことが出来ました。青年はとてもうれしそうでした。
少女はその日から、「すみれ」と呼ばれるようになりました。
続く
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