風・来・殿

2005.06.06
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カテゴリ: 通常


「へ、あ、うん、いいよー」

俺には除きという趣味はないが、物陰から、こっそりと幼馴染の加由(かゆ)の告白されている所を見ていた。
もちろん、好きで見ているわけじゃない。
傍らでブルブルと震えている俺の妹深月(みづき)と加由の兄の椎名(しいな)も一緒に見ていた。
これは、加由の天然のための仕方ない行動だ。

「い、いいのか?」
「うんっ、いいよー。っで。どこに行くの?私の付き合える範囲ならどこでもオッケーだよっ!」
「へっ…?」


もちろん、そいつは俺とは接点のない男で。
まず、この加由は激しく天然で鈍い。
告白している言葉は変な解釈になっているのが度々だ。
そのため、俺達、三人が物陰にいる。
男は我を取り戻したらしく言った。

「そ、そうじゃなくって、俺は河野の事がす、す……」

男が加由の肩をつかむ。
こればっかりは、俺もムッとしたが、俺より沸点に達すのがはやかったのがいた。

「こらっ―――!!加由に手を出すなっ!その手をどけろぉ!!」

我ながらの妹だが女の欠片さえない口調で男に言った。
椎名があちゃあと言いながら深月を見ていた。


「し、志藤(しどう)っ!?ぎゃー!!ごめんなさい!すいません!失礼しましたー!!」

男が深月をみると一目散に逃げ出した。
この学校至上初の男子空手部部長に勝った女は有名だった。
その腕っ節はその辺の男には負けないだろう。
……それなりにかわいい顔が台無しだがこれは深月…俺の妹だ。


「あ、うん。何にも。あ、あっくんもいたんだ!」

加由が俺を見つけるとひょこひょこ近づいてくる。
それは小動物のような気がした。

「…加由。お前さ、その天然なんとかしろ。いつも俺達がこなくちゃいけねぇじゃねぇか」
「そう言われても…私もどうする事もできないんだもんっ」

そう言って頬をふくらます加由。
男だったらかわいいと言うだろうが長年一緒に居たせいかそんな感じない。
椎名がポンっと手を叩いて言った。

「あ、それだったら、亜実と加由が付き合ってる事にすればなくなるんじゃないの?そうすれば楽だよ、きっと!」
「はぁ?」

俺が椎名を見つめる。
こいつの言う事は本気だから怖い。
そうそうと言い出して俺達はこのために付き合いだしというなんというか……変な感じのスタートだった。





久々の日記小説は、密かなシリーズの天然双子&突っ込み双子です。
ネーミングセンスがないですがそんな感じです。
書いていて楽しいですよ。
でも、殴り書きでもういやですがかなり楽しいです。
まだまだ書くと思いますがよろしくお願いしますー;





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Last updated  2005.06.06 22:03:01
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