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息子の中学入学は明日。その「お祝い」として、4日頃、DSソフトの「メトロイド・プライム・ハンターズ」が欲しいと言ってきた。
うちは、滅多にDSソフトを買わないようにしている。
だから、買う時は「○○のため」と、何か名目をつける。
「中学入学祝いに...ゲームソフトって...もっと辞書とか、そういうのを考えていたのにさぁ」
「んん、いいって。ぼくのお小遣いで出すから」
「辞書は要らないの?」
「小学校からもらった卒業祝いの英和辞典と、うちに前からある電子辞書で充分」
...ということで、息子はこの頃、それまでやっていたDSの「ドラクエ」やTVゲームの「スターフォックス・アサルト」(これは友だちが来た時にはやっている)はピタッと止めて、もう「プライム・ハンターズ」に夢中である。
男の子のゲームを覚えるのは混乱する。
「絶対、戦闘機だったら、アーウィンがいい。ほらそう思うでしょ?」
「ああ、アーウィンってこれ。ふ~ん、青くってかっこいいじゃん」
...という会話の後、1日、2日経つと、もう忘れる。
「...アーウィンだけは『どうぶつの森』 で売らないでよ」
「ヘッ?何、その『アーウィン』って」
息子は、「また忘れたの」など、嫌な顔も見せず、根気良く説明する。
「だから、あの青い戦闘機。ホラ、あのカッコいいの」
「あ~そう、思い出した、思い出した」
それが、「スターフォックス・アサルト」に登場して、しょっちゅう「助けて!フォックス」とか「フォックス、お前やるじゃないか。見直したぜ」
...な~んて、くさい台詞と共にTVを飛び交っていた。
でも、今は、友だちが来ても、もう「メトロイド・プライム・ハンターズ」にどっぷり浸っている。
このゲーム名を覚えるのも、最初は私はすぐ忘れたが、今はもうしっかり、頭の中に定着している。
なぜか?
母親の私が、12歳の息子と、その「メトロイド・プライム・ハンターズ」にはまって、対戦するからなんである。(笑)
半年ほど前、何か古くなったDSソフトを売って、そのお金で、息子が「メトロイド」を買いたい、と言った時、私は、「男の子が戦闘機に憧れる気持ちは、分からないでもないよ。でも、これは人と人との撃ち合いでしょ。物騒じゃん。教育上、良くないと思うんだけど」
...そう言って、あきらめさせた。
でも今度は、「ねえ、教育上、悪いって、そんなに悪いゲームじゃないよ。それで、ぼくが、将来悪人になるとか、本物の銃を欲しがるとか、ありえないよ。前から欲しかったのに」と言い張るので、「それなら、買ってもいいよ」となった。
息子は、届いたゲームの音量を下げて、静かにハンターたちを戦わせている。
でも、そのうち、「ホラ、このボタンを押すと、ほら、敵を撃てるんだよ。こういう風に、スナイパーで狙いを定めて、ね」と説明に来る。
そうして、敵に見事に当たると、敵はシュワっと青く蒸発する。
それを見て、私は思わず、「あっ面白そう!やらせて」
...それからは、すっかりはまり込んでしまった。
目が疲れるといけないので、30分くらいで、3回戦に留めている。
息子に教わって、ミサイルの撃ち方とか、銃を撃つ時のチャージの仕方、隠れ場所にジャンプする方法などを教わって、それで見事「敵」(息子のキャラクター)を倒すと、スカッとするんである。
以前、思っていたほど、「教育上悪い」と言うのでもない。
なんだか、鬼ごっこをして、相手を負かした時は、何だか、バスケでボールをシュートできた時の爽快感に似ている。
(だけど、本当の戦場は当たり前だが、怖いに決まっている。)
それでも、相手は12歳の男の子。この手のゲームに強くなるはず。
私は、息子に言わせると、「いつもマゴマゴしているのが上から見えちゃう」そうだ。
たいてい、3回戦のうち、9割は私が負ける。
私のキャラクターは、「サムス・アラン」といって、女性なんだそうだ。
「えっ?戦闘物なのに、主人公が女の人なの?」
「そーなの。サムスが戦うハンターたちは、以前、サムスにやられた戦士たちがサイボーグとして甦って、サムスに復讐しようとして、戦いを挑んでくるんだよ」
「へ~女性が主人公かぁ...かっこいいよねぇ」
試しに、ネットで検索すると、こう出てきた。
「サムス・アラン: 銀河 連邦 の依頼を受けて活動する腕利きのバウンティ ハンター (bounty hunter: 賞金稼ぎ)」
このゲームで、オプションとして、映画の一場面のように、ちょっとしたストーリーの部分が見られる。
最後に、サムスが、いつも身につけている「パワード・スーツ」を脱ぐシーンが出てくる。
そうしたら、いつもは、サイボーグのような姿の彼女の素顔が現われる。
その画像が、上品で、派手すぎず、金髪の美女なのに驚いた。
彼女は、パワード・スーツの下に、青いスウェット・スーツを着用している。八頭身で、理想の女性なんである。
「へ~ケバい美女じゃないところが、すんごっくいい!」
これで、マスカラべっとりの派手派手お姉さんなら、「バ~カ」と軽蔑するのだが、こ~んなに上品で、しかも銀河連邦で活躍する腕利きのハンター...
かっこよすぎる。
かっこよすぎるのだが、嫌味がない。
かっこよすぎて嫌味がない上等な気品がある。
それなのに「メトロイド」のハンター。
...ということで、私は感心した。
今は、「惚れたぞ!サムス・アラン」なんである、ハイ。(汗)
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