久々の吉祥寺サムタイムのJazzライブ。去年の夏、良く行く「スーパー銭湯」の抽選で家の近くの公会堂で無料チケットが当たって以来のファンになった、吉岡秀晃さんのピアノが聞けるので参加。
横浜、高田馬場、と本日の吉祥寺で吉岡秀晃さんのライブは都合3回目。サムタイムも割と久々で確か渕野 繁雄さん(sax)トリオのライブ以来で約半年振り。その時はお客さんが少なく(しかもその観客の内五名くらいは渕野さんの高校の同級生のおばちゃん)、この人数では渕野 さんの出演料が本当にあるのか?と心配になるほど。今日は打って変ってサムタイムはほぼ満席。「そんなに混まないであろう」と高を括って、甘く見過ぎていました。JAZZのライブを聴ける店は新宿、六本木、銀座、お茶の水等々、数多あれどお手軽なチャージはここが一番お値打ちだからでしょうか。電車賃(遅くなった時のグリーン車料金)も考えるとどこがどうとも言えませんが。「おや、もう座る席無い
!!」とライブ開始直前にサムタイムに入った予約無しの私は選ぶ余地がなく、吉岡秀晃さんのピアノの最も近くの席へ。ピアノと私の席(今にも壊れそうな木製椅子)との距離は何とおよそ30cm。まあ、結果オーライということで。
ライブ前に吉祥寺サンロード商店街で軽く腹ごしらえ。バウスシアターのあたりまで歩いてビールを飲みながら、天ぷらでお食事。前回、サムタイムでも食べたのですがやや味がいまいちなので今日は趣向を変えて。最近「吉祥寺強殺」事件が起こり少し危なそうでしたが、サンロード商店街近辺はかなりの人の流れがあり事件の影響はさほどは無かったように見えましたが、実態は如何に。ハーモニカ横丁からバウスシアターまでは昔よく来たところで懐かしさアリアリ。ハーモニカ横丁では小さい店の軒先にその昔よく服が吊るしてあって、よく「衝動買い」しました。今でもジャケット1着は家に残っていますが、いつママに捨てられるかドキドキもの。虎視眈眈と「何か捨てれるものは無いか!と狙ってますので。GIANFRANCO FERREの上下の背広は体型に合わなくなって、自分で泣く泣く捨てました
。確か十万円くらいしたはずですが。ハーモニカ横丁で今やその手の軒先に服を吊るしている店は絶滅状態。何か風情のない食べ物屋が多くなってしまいました。ハーモニカ横丁で生き残るのは大変なので、そんな郷愁は感傷に過ぎないけれど。
ライブ開始までまだ時間があったので、食事後「我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記」を読破。

。もうライブ開始5分前。ダッシュ。
閑話休題。吉祥寺サムタイムのJazzライブは、中村 誠一(sax)/吉岡 秀晃(p) 沼上 励(b) 小泉 高之(ds)のカルテット。コルトレーン、ソニー・ロリンズ等の野太いグルーブ感あり、ラテンの軽いノリありのご機嫌サウンド。前回中村さんのsaxを聴いたのは、中村さん、沼上さん、井上智さん(g)のトリオで昨年の真夏に横浜のホテルでのライブ。その時のライブも悪くは無かったですが、私を含めて3名しかお客がいなかったのでやや盛り上がりに欠けました。何故かピアノがそのホテルの会場にあって、中村さんのピアノを聴けたのはレアでしたが。それに比べて今日の中村さんのsaxは「突き抜けてしまう感」があって心にキマシタ。自分のサウンドを聴き入る聴衆の多寡は大いにライブの質に影響してしまいます。中村さんのsaxと井上さんのgは日本JAZZ界の最高峰なので、横浜のホテルの宣伝があまりに不味かっただけですが。ナベサダさんとかのライブに比べると中村さんのライブにはMCは殆どないですが、若き日ジョージ・コールマン(だったか?)に「セイイチ、お前かっこ良いsax吹きだ」と褒められたことを少し自慢されてました。ちょっと照れながらのMC。良かったです。吉岡さんの「アッチの世界に行っちゃている」感の溢れる熱いピアノ、強いビートはいつもで通りで大満足。吉岡さんが毎月ライブを演る、高田馬場「 コットンクラブ」 のオーナーも今日のライブを聴きに来てました。頭がツルっとしているので分かり易い。終電のため、11時前には店を出ましたが後ろ髪引かれる思い。
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