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2008.02.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
四話
夕城朱雀
悲鳴が聞こえ、朱雀はそのほうへ走っていった。生い茂る草を手ではらいながら、悲鳴の方へ走っていった。「中島……」
中島を捕縛していたのは、本多定正(男子19番だった。
本多は涎を垂らし、不適な笑みを浮かべて朱雀を見ていた。
「本多……中島から離れろ」
夕城の顔が険しくなった。
「へへっ、夕城、大好きな中島と一緒にいて何が悪い?」
夕城は顔をしかめた。

「嫌がってないよ」
「離れろ」
「いやだぁーーー!」
本多はナタを手に持ち、走った。朱雀は途中、校庭で拾ったアーミーナイフを手に持った(ウージーピストルで戦えるのだが、互角の勝負をしたかったらしい)。ナタとナイフが交差した。キーンと音をたてた。定正はナタを横へ振り、ナイフを回避したが、朱雀は右手で持ったナイフを左へと持ちかえ、本多の肩を捕らえた。
「うぐっ!」
本多は肩を押さえ、後ろへ何歩が下がった。だがまたナタを掲げて朱雀へ走った。
「中島は渡さなあい!」
本多は朱雀のいる方へ全力で走った。朱雀も逃げるように走った。しかし朱雀は大樹のある方へ全力で走った。
「まてぇ!」
後ろの方で本多が叫んでいたが構わなかった。
朱雀は大樹の前で止まり、本多の方を向いた。

本多は声をあげ、こちらに全速力で走ってくる。
朱雀は大樹に向き直り、木の淵を足で蹴り、大樹を走るようだった。ばぁーんっ、と足を踏みあげ、本多の頭上を飛んだ。朱雀は右手のナイフを下方へ思いっきり投げ、回転して着陸した。
本多は倒れていた。下に投げたナイフが、見事丸坊主の頭に、奥深く突き刺さっていた。朱雀は本多の頭に刺さったナイフを抜いた。そして中島の方へ歩いていった。
「大丈夫か、中島」
男子19番


〈残り40人〉

男子19人
女子21人
合計40人





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Last updated  2008.02.09 07:33:04
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