食べたり読んだり笑ったり

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2006年01月29日
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カテゴリ: 読書日記


神永学 心霊探偵八雲  と、いうわけで、以下白文字。

「一つ言い忘れました」

「フィルムはここです」
(原文ママ)

フィルム?
その前にデジカメだけもらって、証拠を手に入れたーって威張っている高岡センセもどうかと思ったんですけど。
もっとその前の場面、人質とデジカメの交換ってのもどうよ。宙に放り投げられたデジカメを両手で受け止めたためにやむをえず人質を放す真犯人。別にデジカメ、壊れたっていいじゃん。この場合手に入れて消去しなきゃならなかったのは記録の方なんだからさ、デジカメはむしろ壊れた方が良い。内臓メモリも心配だしね。

現場検証に、わざわざ日が暮れてから訪れる。現場百辺を否定しませんが、まず明るい昼間に一回見ておいてからの方がいいんじゃないのかな?別に立ち入り禁止地区じゃあないんだし。
案の定、そこで謎の黒い影に襲われる八雲たち。この「影」はどうしてわざわざ背後から八雲を襲うのかしら。気づかれてないんだから、逃げた方がいいじゃん。襲ったら、「はい、ここに秘密がありますよ」って教えてるようなもんだし。一対二で、しかも武器が鈍器しかなかったら、逃げられる可能性のが高いでしょう。錆びたスコップで人を殺すには、難儀なもんがあります。
そしてスコップで殴られてぼたぼた血を流す八雲くん。というのが見て取れる明度はあるようなんですが、謎の襲撃者は「黒い影」としか判別つかない。別に覆面してたわけでもなさそうなんですが。あのさ、体格くらいは解るでしょ?

読みながらずっと、どうしようどうしようって思っちゃう。
八雲くんの幽霊についての考え方。
「人間の記憶や感情はつきつめると、ただの電気信号だと言われている。インターネットを流れる情報の渦は、人間の脳の仕組みに酷似しているなんて言う奴もいる。その考えが成立するなら、器をなくしてしまった瞬間に、人間の感情がすべて無に帰すってわけでもないないだろ。電気は器がなくたって流れるし、インターネットの情報は元々の器が失われても、他の器に移りすむわけだ。」(原文ママ)
先生、そのたとえ話、意味がわかりません!
著者プロフィールがまた愉快。
「各新人賞の候補になる等、その実力を認められながらも、天性の運の悪さから受賞には至らなかったが、」
いや、先生、充分にお強い運をお持ちでしょう。なんでこの本、復刊してんだか。


いろいろ言いましたけど、この本が今、人気あるのは事実だし、おもしろいって感じることを否定しません。うん、どんな本でもあっていいんだ。楽しみ方は、ひとつじゃないし。
あーでも、どうしよう。続き読むの、やめよっかな。(小声)





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最終更新日  2006年01月29日 12時27分24秒
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