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仔猫"まーる"が猛暑の中、命を落として半月。朝の散歩も兼ねて、ちょうと2週間前に埋葬された合同供養墓のあるお寺まで、30分以上の道のりを歩いていき、お祈りをしてきたのが、今日1日の始まりだった。
合同なので、多くのペットたちが眠っているのだが、先週置いてきた"まーる"の置物が、そのまま同じ場所にあり、それを見て触ってあげることで、"まーる"との再会を実感できる。ちょっと雑然とした感のある供養墓の汚れを洗い落とし、供えられた水を入れ替え、両側に並んだ花入れの水も全て入れ替え、また片づけられた餌の容器なども洗った。また、蓮の形の蝋燭を真ん中に置き、線香の火に使えるようにしたので、だいぶ見た目にも落ち着いて、また清潔感ある感じに掃除出来たと思う。
そうやっている間、大きな蝶が何度かやってくる。もしかしたら"まーる"が会いにきたんじゃないか?、喜んでくれているんじゃないか?と、家内と顔を合わしたりもした。そして、それが、この日の最後に起こる出来事の伏線となろうとは、予想だにしない。
夕刻、来週知人を招き入れるに当たって、専ら部屋の片づけやら掃除に精を出している時、ふとガラス越しに外を見ると、植栽のブロックの上に小さな黒い猫がうずくまっている。仔猫である。そして、起き上がって歩き出すと、泣きながら植栽の中へと。すると母猫の姿が、。。。まさに、"まーる"が逝ってしまった夜に姿を見せて以来、見ることのなかった、黒い母猫、それに間違いなかった。
目は大丈夫。"まーる"は、感染症で目があまり開いていなかったが、この仔猫は大丈夫。少しだけ、目やにがあったのを見て、すぐさま家内が以前本で確認した目薬を持ち出してくると、1滴、2滴。両手で掴まれた小さな体、それは"まーる"のそれと殆ど変らない。洗面器に入れて、お腹をさすってあげる。するりと抜けだすと、植栽の方へと歩き去っていき、母猫を探しにいったのであった。
しかし、やがて仔猫はテラスへと戻ってきて、ガラス越しに私達を見上げる。つい今しがた初めて会って、私達の手から逃げていった筈なのに、また戻ってきて何か言っているのか、。。。すぐ傍は、"まーる"の最期の場所。それを偲んで、蝋燭と線香を焚いていた。果たして、この黒い仔猫は、"まーる"なのではないか、"まーる"が天国から降りてきたのではないか。そう思った。
今夜はどこにいるのか、寝ているのか、ただテラスにはいない。また、やってくるのか、はたまた幻か。"まーる"は居るかな?とテラスを覗く日々が再び始まった。