文科系アウトドア派のんびり遊楽人

January 15, 2006
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 安野光雅著 中公新書

 「絵の真実」を探す旅

 「絵を描くよろこび」


 絵が上手い、下手ではなく、絵が好きな方におススメ



 ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂壁画<最後の審判>

 クルーベの<画家のアトリエ>

 マネの<草上の昼餐>



 スーラの<グランド・ジャケット島の日曜日の午後>

 ゴッホの<馬鈴薯を食べる人々><タンギーおじさん><アルルの跳ね橋><自画像><葡萄の収穫><ドービニーの庭><荒れ模様の空と鳥の舞う麦畑>


 宗教画⇒写実主義⇒印象派

 「「事実」というのは本当にあったできごとです。「真実」というのは、情報にもとづいて、それを頭の中で再構成して構築したもの・・・」



 安野さんは、最初に、天使みたいに見えないもの創造して描いた宗教画の時代から、写真のようにありのままを描く写実主義に時代が変化してきたことを例を挙げて紹介している。

 そして、写真のように描く技術だけでは「絵」になれないことを「遠近法」の手法を自ら実験しながら、説明しようとしている。

 次に、ものをしっかり観察することから、自画像を描く過程を紹介し、「絵」にはモデル、物の持っているあらゆる情報、描き手の感情、受け取り方など、「写実」だけでは説明できない「絵の真実」があると解いていく。



 その好例として「ゴッホ」の絵の変遷をいくつかの絵を紹介する。

 暗いアトリエ内で描いていた時代から、鮮やかな絵の具を置いていく点描の技法を知り、日本の浮世絵にショックを受け、南フランスのアルルに移ってから、点描は線になり「タッチ」に変化していく。

 安野さんは言う。





 そして、最後に「絵の真実」を語る。

 「見たことのないものを描く世界」

 「「イラストレーション=依頼者の注文、何らかの制約、締め切りがあります」



 「豊かな想像性、イメージするという意味での想像性、これはクリエィティブの創造性に繋がっていくわけですが、それは子どもの頃に芽生えて、だんだん大きく育っていきます。」

 「イマジネーション」が最も大切だと締めくくっています。


 「事実」と「絵の真実」

 「事実」が描き手を通して「絵」に表現された時点で、それは「事実」ではなくて描き手にとっての「真実」、そしてその「事実」と「真実」の間には「想像」があり、その「想像」の積み重ねから「創造」につながっていく。

 そして、この「創造」は絵画以外のどのような仕事においても大切であると・・・。


 「創造力」のための本「トム・ピーターズ著タレント魂。」を読み始めたTackeyでした。





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最終更新日  January 16, 2006 12:58:27 AM
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