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天に意思がある。
としか、この若者の場合、おもえない。
天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。
この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。
しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた。 (完)

<あとがき1抜粋>
むろん、歴史とはそんなものではない。竜馬ひとりでやれるはずがないのだが、竜馬がいなかったら、事態の模様はちがったものになっていたろう。
その竜馬のもっているどの部分が、それをやったのか。
また、一人の人間のもっている魅力が、歴史にどのように参加してゆくものか。
さらに、そういう竜馬の人間像が、どのようにできあがってゆき、まわりのひとはそれをどのようにみたか。
そういうことに興味をもった。
いつか、それを小説に書こうとおもいつつ歳月をすごした。
<あとがき2抜粋>
著者は、この人物を通して、幕末の青春像をかいている。坂本竜馬をえらんだのは、日本史が所有している「青春」の中で、世界のどの民族に出しても共感をよぶに足りる青春は、坂本竜馬のそれしかない、という気持ちでかいている。
<あとがき5抜粋>
「世界の海援隊でもやる」 (中略)
著者は、この一言をつねに念頭におきつつこの長い小説を書きすすめた。このあたりの消息が、竜馬が仕事をなしえた秘訣であったようにおもわれる。その点、西郷もかわらない。私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件のひとつなのであろう。
オレのメインホームページの「ひとりごと72:Ryoma's Restoration」で紹介した文庫版「竜馬がゆく」のあとがきの抜粋じゃ。
ついでにここにホームページから転記する。竜馬ファンなら読んだかもしれない小説の紹介じゃ。
「長編奇想歴史小説 龍馬の明治 上下巻」
中津文彦著:光文社文庫
暗殺から逃れた竜馬は陸奥宗光と共に、思い描く日本の実現に向けて精力的に活躍する。
竜馬の奔走により、 戊辰戦争は回避
され、徳川慶喜など幕府側、朝廷側、諸藩側による上下議院により
大阪に新政府を樹立。初代、総理には西郷隆盛。
竜馬は株式会社の頭取になり、政府をフォローする。
新政府は何とか思惑通り動き始めるが、江戸から旧徳川の不満分子の声があがった。
情報の優位に立った政府は、 江戸城のみを壊滅させ、内乱の危機を逃れる。
西郷が病気により、後任となった岩倉具視は大久保利通と組んで、天皇を中心とした内政強化、
薩長派閥政治を始めるが、欧米列強、ロシア、清国、韓国など外交問題で失脚する。
その後任として政府の窮状を収拾するため、 遂に竜馬が総理に就任する。
卓越した洞察力と人間的魅力で次々と難問を解決していく。
韓国に西郷を特使として派遣
し、力ではなく、同等の国としての信頼を得て、開国に成功する。
物語の最後には、清国に海軍、陸軍ともに勝利し、世界的に国家としての地位が認められてくる。
このまま物語が進めば、主権在民による国づくりが進み、帝国主義とも違う道に進んでいただろう。

以上、このBlogを始める前(2004年12月30日)は、ホームページにほぼ毎週末に「ひとり言」を書いていた。
今のこのBlogよりもウンチクや読書録の内容に感情が入っている文章が多かった。
イベントや趣味の画像の紹介もよくしていた。
それがBlogで簡単に日記が投稿できるようになってから、ひとり言はやめて、Blogに書き込むようになった。
ただ、Blogはしょせん読み捨てのシステムなので、よほどのことがないかぎり過去の日記を読んでくれることもないし、自分でさえも特定の記事をたまに探すことがあるだけだ。
けれどホームページは違う。
いつでもメニューがあるため、後でも目で探して読み返すことができる。
だから、オレはホームページは雑誌的、Blogはフリーペーパー的なものだと思って打っている。
それでも日記の投稿も今回で1557件となるのじゃ。
どれだけの知識や経験や感情なんかをキーボードに打ち捨ててきたのだろうか・・・
このBlogのスタイルも何度か変えようと思ったけど、このスタイルで続いてきた。
最近はないけど、感情が高ぶっていたり、本を読んだ直後には文体が変わることがあった。
ずっと前に紹介したけど、「オレ」とか「俺」とか「じゃ」を使うようになったのは、村上龍氏と筒井康隆氏の影響である。もちろん、冒頭で紹介した司馬遼太郎氏の影響は考え方に深いところで影響を受けていると思う。
竜馬の薩長同盟、大政奉還の前後の言動は胸が躍る。
すべてがある意味で、合理的で経済的で人情的で長期展望的で利他的で、かつ過去の知識や常識にとらわれない、もちろん当時の社会的な身分やしきたりにもとらわれない、今でいうWin-Winを目指した人物だと思う。
今でもオレの仕事を含めた理想像の一人なのじゃ。
いろんな理由でここのBlogには紹介していなけど、知っている方は、たまにはオレのホームページを見返してみてください。オレは過去の本に書いてあったキーワードを調べるときによく振り返ります。
学生時代に「司馬魚太郎」というペンネームを持っていたTackeyでした。
「聞く力ー心をひらく35のヒント」 March 29, 2012
星新一 一〇〇一話をつくった人 上下巻 January 20, 2012 コメント(1)
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