躰道∞(無限) 

2006年01月14日
XML
テーマ: 相撲(2107)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 私が会社に勤めていたころ現場が尾花沢市で、ある時期の、ある条件が充たされると五時半前後と決まった時間に花火が打ち上げられる。その花火の意味はプロ野球でホームランがでると花火があがるのと同じだ。尾花沢市出身力士の『琴の若』が勝利したことを花火の光と響きで市民に伝えるのだ。もしかしたら市ではなく町のことかもしれないが、そこまでは確実な情報は得ていない。


 今日の大相撲中継をTVで観ていてとても新鮮だった。彼の笑顔が親方の顔のそれというより新弟子のような希望が表情に写っていたからだ。親方というものは威厳や立場なども重要だろう。だが、それよりももっと相撲にたいしての『まっすぐ』さ、というものが大事だと思う。それは希望という漠然としたものだけではなく、もっと細かい力士ひとり一人への『信頼』が彼の表情によくでていたのではないかと思う。アナウンサーの問いかけに親方は言葉少なめに返していた。あれはテレビやなにかを意識したものではないな、と私は思った。アナウンサーもファンの一人だという感情があったのだと思う。ファンはプロに対して独自の見方あるいは偏見を持っていてかまわないと思う。ファンは心の中でプロに対し、こだわりを持っていていいと思うのだ。それは、プロの人間として愛されているにほかならないからだ。愛されれば、それは伝わるものだ。愛し方が過剰であればそれはどうかと思うが、一ファンとしての気持ちというのは嬉しいものだと、思う。
 一つの地域からまるごと応援され二十一年間現役を続けてきて、そしてなお後輩らが『人』に魅力を感じている証だなと思った。尊敬するということとは、無理にするものではないし、される側が尊敬されようと努力するものでもない。
 私が尾花沢の旅館から現場へでるまえに一つの仕事があった。それは毎朝必ず降る60cm~80cmの雪を車から落とすことである。私が上司より先に外へ出て雪を…ところが、除雪はもうすでに終わっている。旅館の主人が除雪しておいてくれるのだ。ときには車の雪よけまで手が回らずテニスコートの片方の陣地ほどの面積をミニホイルローダーを使って除雪しているときもある。すると私は自分で雪をどけなければならない。雪がほとんど降らない石巻とくらべるとガチガチの本命馬券とビギナーズラックの万馬券ほどの違いがある。
 だからといって道路は雪だらけではない。駐車場の除雪と違い夜中にグレーダーという除雪に適した重機が尾花沢の主人のようにそれに乗って走っているのだ。細い道は町民の手によって除雪される。おそらく予算のある国道、県道あたりはすっかりアスファルトがむきでているのであったはずだ。センターラインから温泉が湧き出て溶かしているのもある。
 除雪はみんなのためになされる。では、琴の若が勝ったときのあの花火は誰のためのものだろう。彼の勝利を喜ぶ人がいるから、それはやはりみんなのためだろう。だから、今日の親方はあの笑顔があったのだと思う。相撲と人が本当に好きなのだろうな。






リンク先:http://directory.rakuten.co.jp/rms/sd/directory/vc/s1tz207641/



■ゲーム市場






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年01月14日 20時12分01秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

天空の鯨5623

天空の鯨5623

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: