躰道∞(無限) 

2006年03月15日
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 以前もブログのネタにしたことのある『ピアノスーパーレッスン』というBSハイビジョンで観た番組のことについて言いたい。

 ピアノを一生懸命ひく生徒。鍵盤を叩くことに夢中になりすぎてその生徒の頭の中からは大事なことが消えていた。そう、ピアノレッスンの先生の一言だった。「今あなたが行っているのは音楽ですよ。『音楽』」
 大事なことというよにも、根本的なところを忘れていたのかもしれない。それでも、ものごとの段階として上達途中の者は音楽を苦しむときもあると思う。たぶん、この番組で演奏する生徒はプロになりかけ、つまり野球で言うなら甲子園に出場しドラフトの目玉になるような人物だと思う。

 さきほど夕飯を食べながらこの番組を観ていた。レッスンが終了し、先生の単独演奏がエンディングだった。その指の動きは大雨の日、池の周りに群生した植物が一旦うけとめられて溜まった雨水が落ちて水面を揺らしているようだった。
 めんどうな比喩を無視してわかりやすく言うと鍵盤を叩いた指が真上に上がっている。そのあがり方は小さかったり大きかったりするのだ。水面に水滴が落ちてはじけたように自然な指の動きだった。その動きはリズムによっても大小なのか、とも思ったが、もっとよく考えてみた。
 一つ一つの音の【余韻】が次の音を求めて指先に重力を思いださせるのではないだろうかと思った。


 自動車のタイヤを信頼できるのはなぜか。それは、重力があるからだ。ある一定の重みがあるからこそ自然になれる。重いものを持ち上げるときよりふわふわと空(くう)を舞うやわらかい水鳥の羽をつかむときのほうが緊張感が増す、と私は思う。






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最終更新日  2006年03月15日 19時44分31秒
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