躰道∞(無限) 

2006年04月01日
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 辞書で【モルモット】と引く。でてくる答えはテンジクネズミ属の一種。各種実験用に改良、ともある。そして、比喩的に、実験される人。というふうにもあった。

 ガンの研究のみならず、煙草の影響をつたえるためによくモルモットとよばれる目を赤く光らせた白いネズミが飼育されたクリアケースに煙草のケムリが投与されることがある。そのことをかわいそうだとか言うつもりはない。しかし、そのことによってネズミにもたらされる事実は本当にかわいそうなものだ。早期死亡である。
 逆に、そういった障害やストレスを与えず、バランスよく食事や水分補給をしていけば平均寿命を超えた年齢まで生きていくだろう。人間の特に日本人の寿命がそうなったように。

 アメリカ人に守られた日本人。カゴにかわれた日本人。コンスタントに餌を与えられ生産を抑えられ投与された日本人。ただし、君主国家から抜け出したことの事実はある。それでも、飼い主がかわっただけのような気もする。

 私はシルバーアロワナとポリプテルスという熱帯魚とグリーンドラゴンという爬虫類を飼育している。飼育を。かわいがっている。みているだけで数時間も過ぎる。その生き物に何らかのストレスや悪影響があると判断するやいなや、私はそれらを取り除く。現代の親が我が子にふりかかる火の粉を完璧に振り払うように。実際に悪影響ではないことでも振り払うことが多くある。私も生き物に対し過剰ともいえるそうした保護をする。
 一生手元において、そのカゴから水槽から逃がさないようにするのならばそれでも問題はないと思う。ただし、人間はいつかは巣立つものであり、じょじょに外の世界にならしていかなくてはならない。今日の午前中NHKの番組をみて特にそういう思いをした。それはオジロワシという尾の白い鷲のことだった。オジロワシの母親は雛に餌を与える。当然のことだ。人間の親が乳を与えるのと一緒のことだ。その鷲の母親はあるとき、獲ってきた餌を与えずに巣から少し離れた場所の枝にとまり腹をすかし鳴く雛に近寄ろうとせず動きをやめた。私はどうしたのだろうか?と考えてしまった。その答えは簡単だった。それは母親が判断した巣立ちのときで餌を持つ母親にむかって羽ばたかなくては生きていけないとなることを教えた瞬間だった。

 自然界では巣立ちのタイミングに大きな変化はないと思うが、人間界、ことにアメリカ、日本のように高度成長をとげて多種多様な文化の刺激をうけて、統一感に乏しい世の中だからこそ、それらの変化に対応していきていかなくてはならない、と私は考える。
 ある年代は高度成長の真っ只中でボンボンに育てられストレスなく生きてきた。ある年代は食べるものもなく物をかっぱらってでも生きてきた。

 どういった親に育てられ、その感覚を植えつけられてきたのかを考える。すると、現世の中の事実に今の子供たちは保護者なしで行動をすることは難しくなってきていると思う。社会にでると田舎をでて密度の深い地域に根ざそうとする若者が増える。そうすればするほど多様な考えの中で我が子を育てることとなる。はたして、巣立ちの儀式を行えるのだろうか。その時期を誤ることはないだろうか。



 人間はストレスや障害を乗り越え生きていかなければならない。その一つの家族が王国となり、権力で生きていかない限りは。

 人はペットとは違う。

 洗脳。洗礼。それらをボンボン家族の方針でしてしまうのか、これからの世の中の流れを先取りし、一人きりになっても生きていける精神を段階的にレベルアップする方針でしていくのかを判断し、自分でやっていくのか他にゆだねるのかはその保護者の判断によって決まる。オジロワシをみてこう思った。





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最終更新日  2006年04月01日 23時24分19秒
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