愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2012.08.28
XML

 時刻表

夫婦して不整脈を患うことになった。別に命に関わることは無いらしいが

不慣れな土地で心臓がパクパクするのは文字通り生きた気がしない。

そんな訳で海外旅行は断念したが国内旅行はまだ続けている。

海外旅行の時は私が企画、調査、準備と一切引き受けていたが

昔から国内旅行のそれは相棒の仕事である。

私は各種の資料は分類してファイルしてしまっておくがそのファイルの行方を

探すのに苦労する。一方相棒は殆んどの資料は段ボール箱に詰めている。

ところが必要な時にはさっと相応しい資料が出てくるので

批難しながらもいつも感心している。

年三回の三家族でのFamily-tie旅行の手配、月一回の新聞休刊日に出かける

一泊小旅行、月1,2回の2-3泊旅行と殆んど一年中旅の準備に追われている。

今も隣室で去年の大型時刻表をめくっている姿が見える。。

私はと言うと地球上には旅行し残した所も無数にあるが、今は諦めて

WebとGoogle Earthでサーフィンしながら海外旅行を楽しんでいる。

ある有名なエッセイストの文章に生涯独房に入る時一冊だけ本を持って

行けるとしたら、間違いなく大版の時刻表を持って行くと書いてあった。

インターネットが普及した今は色あせてしまったが、かって私も年に一度

丸善に出かけてトマスクックの時刻表を買い、Eurail guideと言う本を

片手にvirtual tripをして旅行願望への欲求不満を軽減したものである。

このguide本はよく出来ていて主要都市からのday tripの例が

列車の時刻表と共に数多く記されている。さらに驚くことは本の出版から

10年も経っているのに列車の運行ダイヤは殆んど変っておらずそのまま使えた。

ミシュランの旅行案内は車でなく汽車旅行で高級レストランなど縁の無かった

身には余り役立つことはなかった。やがて「地球の歩き方」が出始めたが

これも初期はヨーロッパが一冊の本でローカル線の旅には余り役立たなかった。

キャプチャ2 キャプチャ3

私が慣れ親しんだトマスクックは1970ー2000年代の上の表紙の

バージョンである。この地味な時刻表にはヨーロッパ中の鉄道・航路情報が

くまなく記されており、主な都市のターミナル駅の案内図も便利であるが

何より便利なのが地名索引である。我が国にもJR,JTBなどの時刻表が

あるが地名や駅名の索引は見たことが無い。ぜひ真似してほしいものである。

キャプチャ1

現在ではもう購入していないが今私の本棚には上の表紙の2007年版がある。

これとて今は殆んど使うことはないが一種の記念品として飾られている。

ヨ ーロッパでは市民の間に日本の時刻表の概念が無い。

時刻表と言えば無料でピックアップ出来る路線別や区間ごとのポケット版だし、

これで十分である。分厚い時刻表など市民には縁が無く、旅行業者だけが

持つものであった。1984年イギリスのNewcastle upon Tyne駅に

”New timetable available”の張り紙を見つけてその存在を知った私は

窓口で購入したい旨告げると駅員は奥の方から分厚い時刻表を手にし、

不思議な顔をして「本当にお前が欲しいのはこんな厚いものか」とたずね、

何度も念を押されてやっと手にした思い出がある。

キャプチャ4

ドイツでは1984年当時本屋で各種のDB(Deutsche Bundesbahn)の

時刻表を販売していたが乗客がこれを持っている光景は見かけたことが無い。

情報量としては日本の大型時刻表ほどのものは世界中どこにもないだろう。

インターネット時代であるがわが相棒は今だこのファンで年一度購入して常に

身近に起きクリスチャンのバイブルのように愛用している。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.08.28 11:21:31
コメントを書く
[海外旅行・海外事情] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: