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高尾すみれ

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緑と清流 神秘家の庵さん
2010.06.04
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カテゴリ: 伝説・神話

あじさい1

宇宙の初めにあらわれた三柱の天神は、男神のイザナギと、女神のイザナミに言葉を与えた。
「地上の有様を見ると、ただ脂のようなものが漂っているだけだ、お前たちはあの地を、人間が住めるように造り上げなさい」
こう命令すると、美しい玉飾りを施した天沼矛をイザナギ・イザナミに授けた。
国造りという重い責任を負った二神は、天と地の間に架けられた天浮橋に立ち、天沼矛を漂う脂のようなものの中へ突き刺し、ぐるぐると掻き混ぜた。
すると、次第に固まっていった。

天沼矛を引き上げると、潮が滴り落ちて、積もり積もって島になった。
その島をオノゴロ島という。
イザナギ・イザナミは天浮橋からオノゴロ島に天降り、立派な柱を立て、巨大な邸を建てた。
新婚生活を始めた夫のイザナギが、妻のイザナミに言った。
「そなたの身体はどのようにできているのか?」
「私の身体は美しく完璧にできていますが、ただ一箇所だけ欠けているところがあります」
「私の身体も美しく完璧だが、一箇所だけ余分なところがある、そなたの欠けているところへ、私の余分なところを合わせ、塞いで国を生もうと思う」
と話し合った。
「そなたは柱の右側から回りなさい、私は左側から回りましょう」
と、左右に分かれて回り始めた。出合ったところで、イザナミが、
「なんと、見目麗しい男神でしょう」
と感嘆し、イザナギも、
「なんと、見目麗しい乙女だろう」
と感激した。

しかし、イザナギは、
「女神が先にものを言ったのは、良くない徴だ」
と言った。
やがて生まれてきた子は骨のない子だったので、葦の舟に入れて流してしまった。
次に淡島を生んだが、これも同様だったので、子の数には入らない。






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Last updated  2010.06.05 05:52:20
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