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こんにちは。
今回は、里中満智子さんの歴史漫画、 『天上の虹』全11巻 に
昔読んだことがある漫画なのですが、今回あらためて読み返してみました。
50代になってから読み返してみると、若い頃に読んだときとは違うところが気になって、なかなか面白かったです。
『天上の虹』は、後に持統天皇となる讃良皇女(さららのひめみこ)の人生を描いた歴史漫画です。
讃良は天智天皇の娘として生まれ、後の天武天皇となる大海人皇子と結婚します。
夫とともに激動の時代を生き、やがて皇后となり、そして持統天皇として即位します。
その後は、皇位継承をめぐる問題や家族の運命に翻弄されながらも、国づくりに力を注いでいきます。
藤原京の造営や律令制度、歴史書の編纂など、現在の日本につながっていく時代が描かれていきます。
そして最後には、持統天皇としての人生だけではなく、 一人の女性・母としての讃良の人生 が終わりを迎えます。
物語の始まりは、讃良皇女の誕生から。
天智天皇の娘として生まれた讃良は、やがて大海人皇子と結婚します。
夫との間には草壁皇子が生まれますが、父・天智天皇と大海人皇子の関係など、皇族を取り巻く政治情勢は複雑になっていきます。
そして壬申の乱。
讃良は夫とともに、この大きな歴史の転換点を生きることになります。
その後、大海人皇子は天武天皇となり、讃良は皇后になります。
しかし、皇位継承をめぐって草壁皇子と大津皇子の存在が大きな問題となり、讃良の人生にも大きな影響を与えていきます。
天武天皇が亡くなり、さらに草壁皇子も亡くなると、讃良は自ら天皇となります。
ここからは持統天皇として、国づくりを進めていくことになります。
律令制度を整え、藤原京を造営し、歴史書の編纂も進めていきます。
一方で、皇族たちの恋愛や結婚など、それぞれの人生も描かれています。
そして10巻では、日本独自の歴史書をつくることが大きなテーマになります。
11巻では大宝律令が施行され、日本が統一国家として歩み始めます。
父・天智天皇、夫・天武天皇の意志を受け継ぎながら国づくりに力を注いできた讃良。
最後には、持統天皇としてだけではなく、 一人の女性として生きた讃良の生涯そのものが終わります。
今回『天上の虹』を読み返して、一番感じたのは、
「昔読んだときと、感じ方が違うな」
ということでした。
若い頃なら、恋愛や皇族同士の人間関係などに目がいっていたと思います。
でも今読むと、
「この人、ずいぶんいろいろなものを背負っているな」
と思ってしまいます。
妻として、母として、そして天皇として。
それぞれの立場で求められるものが違う。
しかも、家族の中で大きな出来事が次々と起こります。
それでも讃良は、前に進んでいかなければならない。
そんな彼女を見ていると、
「讃良は本当に幸せだったのかな?」
ということを考えてしまいました。
『天上の虹』を11巻全部読んでみると、持統天皇という歴史上の人物だけを描いた漫画ではないことが分かります。
もちろん、国づくりや政治、皇位継承など歴史的な出来事もたくさん出てきます。
でも、その中で生きているのは一人の人間です。
恋をして、結婚して、子どもを産み、家族を失い、それでも自分の役割を背負って生きていく。
だから私は、最後まで読み終えたとき、
「持統天皇の人生が終わった」
というより、
「讃良という一人の女性の人生が終わった」
という感じがしました。
今回、昔読んだ漫画を50代になって読み返してみて、
「漫画って面白いな」
と改めて思いました。
同じ作品でも、若い頃と今では気になるところが違います。
昔は気づかなかった登場人物の気持ちが気になったり、
「自分だったらどうするだろう?」
と考えてみたり。
特に歴史漫画は、教科書では名前と出来事だけだった人物を、 一人の人間として見ることができる のが面白いところだと思います。
『天上の虹』全11巻は、持統天皇となる讃良皇女の誕生から、その生涯の終わりまでを描いた壮大な歴史漫画です。
天智天皇、天武天皇、草壁皇子、大津皇子など、古代日本の歴史を知るうえでも興味深い人物が登場します。
そして、国づくりという大きな歴史の流れだけではなく、その中で生きた女性たちの恋愛や家族の物語も描かれています。
全11巻を読み終えて私の中に残ったのは、
「讃良は幸せだったのかな?」
という疑問でした。
歴史上の「持統天皇」としてではなく、一人の女性として彼女の人生を見てみると、また違った作品の面白さが見えてきます。
昔読んだ方も、これから読んでみようと思っている方も、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
私も今回読み返してみて、昔とはまた違った『天上の虹』を楽しむことができました。