たくまこ
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さて、もうじき択一結果の発表があるのである。 思えば、早々と合格への希望と期待を胸に首を長くして論文の結果を待つ愉悦と、自己の意思に拘りなしに強制的決別を迫られてから一年。今年もあの高々一通の、味も素っ気もない葉書で無数の修行僧にも似たロースクール生を地獄に突き落とす司法試験委員会からの不幸の手紙が届く季節になっている。 この一年は自分にとって様々なことを学ばせてもらったのであり、自分の守護神・守護霊が不勉強かつ未完成な私の魂を磨くためにこの一年を教訓の機会として与えたもうたことするならばもう十分である。十分な修養は積んだ。高かった無意味で不要なプライドは打ち崩され、AOや小論でごまかし続けたわが歴史に黒星をつけ、心安らかに暗黒の中で自己と対話し、セカンド思春期の到来を感じ、すくなくとも前よりは幾分ましなあらたな自我を手に入れることに成功した。磨かれたのだ。それが金属タワシで磨かれたようないぶし銀でも、これからも自己の研鑽を怠らず、怠惰で間抜けなこれまでの自分と決別することを今ここにお約束する次第である。 だから、願わくば我に択一、そして最終合格を与え給え。ここでこの願いが天に聞き入れられたならば、これほどドラマティックなことはあるまい。 頼む、一点だけでもいい。一点だけでもあの「足きり点」という不吉なハードルを超えさせてくれたならば神よ、私は自分の力で胸にJのバッチをつける栄冠を勝ち取ることであろう。 司法試験受験生というものは、その受験生活を通じて、人の人生とは大きく異なるコースを歩む。ことに、ロースクール制度なんていう、もはや考え出した法務省のお歴々も忘れたくなっている黒歴史が登場してからというもの、大枚はたいて放火大学院に入学せなならん、法務博士なんていうよくわからない資格をとらなあかん、司法試験を受ける頃には誰一人の例外なく一時的に無職にならなあかんというまったく理解ができないアウトコースが登場するにいたっている。れんほうはなぜこの事業を仕分けしなかったのか。 おまけに、受験回数は3回まで、合格率はどんどん低落しているという仕打ちである。 よいのだ。すべてよいのだ。近々届くであろう葉書に、幸福な数字が記されていたならば、全てを笑って許そう。あまつさえ感謝さえ示そう。我はきっと天に向かって感謝を意味する滂沱の涙をほとばらせて、朝な夕なに祝詞さえあげることだろう。 つまるところ、私は法務省で発表されているであろう択一の情報をみることにおびえて、雷鳴とどろく暗い部屋でまるで不確かな子供のようにプルプルと震えているのである。 四畳半神話体系のアニメはなかなか原作の小説に近くてオモチロイし、何よりキャラデザインが中村佑介とはすばらしい。これにあわせて「夜は短し歩けよ乙女」もアニメ化してほしい。 四畳半神話体系(アニメPV)
Jun 6, 2010
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