タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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テーマ: たわごと(27734)
カテゴリ: 問題提起
「運の悪いものは、風呂より出んとして金玉をつめ割りて死ぬものもあり」


実は、私は日本人なら誰でも知っている、知らなくても想像がつくだろう「金玉火鉢」という表現を何度かこの日記にも書いてきている。これは堂々と広辞苑にも載っている公用に耐える言葉だ。いったい、何が言いたいのかというと、この「金玉火鉢」と声に出して読みたい日本語彙といえる言葉だが、これは実際には寒い冬に男がまたぐ火鉢のことも指しているのだが、男が取るその動作そのものをも指しているということなのだ。こういう日本語の使い方は私の好きなところだ。旅行する、とかいった言葉と同列に金玉火鉢する、といってもぜんぜん違和感もないのである。

たとえば、お茶を買ってくる、という表現とお茶にいってくるという表現があるが、前は単なる名詞で、あとのほうはお茶を飲むとか、お茶のお稽古事とかを指しているのだろう。

「おい、昨日はえらく寒かったな。」
「うん、それで俺は『金玉火鉢』したよ。」
「そうか、おれもしたんだ。」
こんな会話が昔はそこら中で聞かれていたのだろう。

しかし、問題はこれを単なる普通名詞として考えた場合だが、ご主人の代わりに奥さんが雑貨店に言って、「すみませんがちょいと、そこの安い方の金玉火鉢を一つ下さいな。」などと実際に言っていたのかは疑問が残る。どなたか、実際にそういう場に遭遇したりご自分で使われたかたがあったらコメントをいただきたい。



江戸時代の終わりに、坂本竜馬があっけらかんとして自分の実の姉に「金玉」といえたのが日本の社会だった。竜馬は特別だったのだろうか。否、「金玉火鉢」という普通名詞が「する」をつけて動作にも使えるような、そんな寛容な時代が江戸時代だったのだろう。そんな日本の寛容な文化が、いつのまにか窮屈な文化に変わってきてしまったのではないだろう。

なんだか、この話題で一冊の本が書けそうな勢いいなってきたが、どんどん書いていったら寝られなくなりそうなのでこの辺にしよう。

私は時々、生まれてくる時代を間違ったのではないだろうかと思うときがある。9割がお百姓だった江戸時代に生まれ、大工なんかが住んでいたら怒られそうな岡っ引き長屋なんぞに住んで、やれ金玉がどうしたこうしたなんてやっていて、時々かわら版とかに投稿したりしていた方が合っていたのかもしれない。

日本がもっと陰にこもらずおおらかな国にもどってくれたらいいのだが。





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Last updated  2008年07月23日 23時00分53秒
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