●毎週月曜日にスペイン・カタルーニャ系新聞“El Periodico”に記事を掲載しているクライフ氏。この中でO・リヨン残留を決断したベンゼマについて、「彼は正しい決断をしたと思う。昨シーズンも欧州のビッククラブからのオファーを断り、残留を決めた。お金よりも自分のクラブでの成長を選んだ」としている。多くの若い選手が注目を浴びるとすぐにビッククラブからのオファーを受け、最終的にはまだ成長段階だったにもかかわらず、過度のプレッシャーに押しつぶされ、選手生命を短くしてしまうというケースが多い中、クライフ氏はベンゼマの冷静な判断を褒め称えた。 ●リバプールの主将でイングランド代表の中心的選手でもあるMFスティーブン・ジェラード(28)が、今季限りで同クラブを退団する可能性が浮上している。英紙“News of the World”は「リバプールはジェラードの移籍金を8500万ユーロ(約109億円)に設定しており、現時点ではレアル・マドリーが唯一獲得に関心を示しているとのこと」と報道。また、同紙は「レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、ジェラードとの面談予定を既に進行させている」とも報じている。 ●セビージャのフランス代表センターバック、ジュリアン・エスクーデが腰の筋肉の裂傷により少なくとも1カ月間戦列を離れることになった。太ももの故障から回復したばかりのエスクーデは15日、アウエーのマラガ戦(2-2)で前半45分をプレーした後、痛みを訴えピッチを退いた。クラブのメディカルスタッフの診断によると、腸腰筋(ちょうようきん)という腰椎(ようつい)から大たい骨にかけての筋肉の裂傷により、全治3~4週間とのこと。試合復帰までは、さらに時間を要する見込みのようだ。 ●バルセロナのボージャン・クルキッチは、今季リーグ戦での2度目の先発出場のチャンスを無駄にはしなかった。ボージャンは15日のアルメリア戦で、2ゴールというチームの全得点をたたき出し、「トップチームにデビューしてから1年半が経ち、ジョゼップ・グアルディオラ監督の就任により、これまでのような成長が見られなくなった」との論争に終止符を打った。同選手は、EFE通信のインタビューで次のように述べた。「与えらたチャンスは十分に生かすことができたと思う。ただ、一番大切なのはチームの勝利で、現在ある2位との差を保つことだ。今まで通りハードワークをしていけば、自然と結果はついてくるはずだ」ボージャンは、トップチームにデビューした当時を振り返り、ライカールト監督とティエリ・アンリの存在が非常に大きかったことを明かした。「今の僕があるのも、ライカールト前監督のおかげだ。彼は僕にチャンスだけでなく、継続的にプレーする機会を与えてくれた。彼への感謝の気持ちは一生忘れることはないだろう。ティティ(アンリの愛称)に関して言えば、当時の僕の心境を誰よりも理解してくれていた選手だった。彼も僕同様、若くしてトップチームに加わった経験があったし、あの当時彼はバルセロナに来たばかりだったこともあり、特に僕をかわいがってくれたんだ。今でも彼とは特に仲が良いんだ」しかし、彼にとってブラウ・グラーナ(バルセロナの愛称)のロッカールームに居場所を見つけるのは、グラウンドほど楽ではなかったようだ。「あそこは21人のプロ中のプロが集まる所なんだ。いま思えば『この世界で生き抜くにはどうするべきかを学ぶ良い機会だった』と言えるけど、昨年チーム状態が良くなかったころ、サッカーの嫌な一面もロッカールームで経験したんだ。その事自体は何も異常なことではない。とはいえ、当時の僕はまだ子供すぎて、状況に慣れるのは大変だった」