2004年02月07日
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 こんばんわ。

タイトルの「PHF」って、何の意味だかわかりますか?

これはポストハーベストフリーの略です。日本語でいうと、農作物の残留農薬対策済みのことです。

唐突に始まっていきなり「何のこっちゃ」って感じかな?

でもね、生産者の立場としては、消費者の方にこの農薬対策のことを少しでも知っておいていただいた方が良いと思いますので本日、お知らせしちゃいます。

まず、皆さんに最も知って欲しいのは、大部分の家畜用の飼料ってこのPHF対策を施した飼料は使用していません。
 なぜなら、PHF対策の飼料を使うとかなり生産コストが割高になるからです。それに、国の規制もあまり厳しくないし、品質的にも国の基準値の範囲内で収まるのでそう問題にはならないからです。

今日はそのへんのところをお話したいと思います。

そもそも、このPHFということば。具体的にどのような対策をしているかご存知でしょうか?


 そのときに農作物に虫がついたり、傷んだりして商品価値が劣化しないように大量の農薬を散布するんです。
 何せ輸入して流通する間、効果が持続しないといけないので量としてかなりのものです。

この大量に散布される農薬がポストハーベスト、つまり、残留農薬問題です。

そして、PHFとはポストハーベストフリーの略で、この残留農薬が問題にならないように初めから収穫時に農薬を散布しないで保管している農作物の証明として使われているものです。

これで、PHFの意味は理解していただけましたね。

さて、意味を理解した上で実際の話に入りましょう。

この集荷時の農薬散布は通常は当たり前のように行われているわけです。

だって、売るときに売り物にならないと話にならないでしょう?

 実際は輸出元の国では使用禁止になっている薬を輸入先では禁止になっていないので大量に使用しているってこともありえます。過去にはそのことが問題になりましたが。

さらに問題なのは、これが結局家畜の口に入り、それらが濃縮されて畜産物として我々の口に入ってくる可能性が高いという点ですね。



よ~く考えてみて下さいね。

長期間、虫も寄り付かないほどの効果があるのですよ。それだけ持続性があるってことでしょう?

要するに殺虫剤ですからね。想像してみてください。皆さんが食べ物を食べるとき、虫が付くといけないからといって殺虫剤ご飯にかけて食べます?

絶対そんなことしないでしょう?

食べたら具合が悪くなりそうでしょう?



そうして出てきたものを我々は口にしているのです。もちろん、全ての農薬が残留しているとは限りませんが。

ちょっと前に中国から輸入されてきている冷凍ほうれん草などの輸入野菜が残留農薬で問題になりましたよね。あれはまだまだ解決されたわけではありませんよ。単に世の中が騒がなくなっただけです。
あの事件も問題が明るみになってから国が本格的に調査に乗り出したって感じですよね。日本の国っていうのはどうしても食べ物は外国頼みなので品質の規制がゆるい!!

ゆるいがゆえに問題が出てきてから初めて対処をするってパターンです。
 あまり、問題が起こるまえに予防対策をするってことはしないですよね。それは、BSEや今回の鳥インフルエンザの対策でもそうですけど・・・。

話がそれました。私が何がいいたいかといいますと

「これから乳製品や卵などの畜産物を選ぶときに表示にPHFっていうのが書かれてあるか注意してほしい」ってことです。

いくら他の部分で健康なことをうたっていても肝心要の飼料の部分が手を抜いている場合、いかがなもんかなぁと生産者の立場としては思います。

だって、手を抜くと他のところも総じて手を抜いてしまうもんですから。 

本当に良いものを作ろうとしている人っていうのは細部までこだわるもんです。

そして、最後に生産者の立場で私が畜産物に対してどう考えているかお教えしましょう。

PHF、抗生物質、化学合成物質、遺伝子組換え飼料などの問題をこの日記で取り上げてきました。

その中で私がこれらの影響が出そうで一番恐いのは

ずばり「牛乳と卵」です。

なんてたって牛乳は命を育むもの、卵は命の源ですからね。生体濃縮の度合いが凄い気がします。食べ物の影響が半端ではないと思いますよ。

だから、私も乳製品はこだわっています。きちんと表示を見て特定のものだけを買います。
 ちなみに我が家の周りも酪農が盛んですが私はこの辺りの酪農家からは一切牛乳は買いません。行けばいくらでも新鮮なものは買えますけどね。
 なぜなら、飼料に対してこだわりをもって生産しているところがただの1件も存在しないからです。これが酪農王国北海道の現実です。

だから、できる限り自分達で注意していかないといけないと思うのです。

国というのは問題が起きてからでないと対処はしないものです。

ですから、自分達の出来る範囲で対応することが今、もっとも大切なことではないでしょうか?

※この話を聞いて北海道のイメージがダウンしたらごめんなさい。それでも他の地域よりはまだ程度がいいはずです。飼料もまだ国産のものを使用している割合が高いですから。他の地域ではなかなかそうはいきませんからね。

<終>





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最終更新日  2004年02月09日 02時19分12秒
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