たまごず&くみげのとある一日

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August 21, 2010
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39週の健診でも子宮口はまだ固いままだったし、なんの兆候もないまま過ごした出産予定日前日。

もしや、陣痛ですか?と思って1時間ほど間隔を計ってみると、10分間隔で来ていました。
シャワーを浴びて、入院グッズの最終チェックなどしているうちに、なんだか痛みが遠のいた感じ・・・その日は健診の予定だったので、「これなら普通に健診に行けそう・・・」と思い、しばらく横になっていたら、6時半頃、突然破水しました。。。

あわあわなりながらも、鳥さん達を起こし、ご飯を入れて、たましゃんの匂いをかいで、1週間は帰れないことを伝え、あわただしくタクシーで病院へ向かいました。

破水したため、すぐ入院となりました。子宮口は1cm。
とりあえず、自然に陣痛が来るのを待つことになりましたが、結局この日は本格的な陣痛が来ず、ヒロちゃんも一旦帰宅。

11日。
朝の診察で、子宮口3~4cm。

点滴を始めてから、だんだん強くなって行く痛み。。。
夕方頃には、ヒロちゃんにしがみついて泣き叫ぶくらい痛くて、吐き気でお水も飲めなくなって、体力・気力共に消耗してしまいました。
それでも子宮口は7~8cm。
その夜は、点滴を一旦やめて、少しでも体力を回復することに。
痛みは多少弱くなって、間隔も開いたので、少しは眠ることができました。

12日。
朝の診察で、子宮口6~7cm・・・ちょっと戻ってしまった。
午前中から点滴再開。
再開したらすぐに、昨日と同じような痛みがやって来て、もっともっと痛みは増していきました。お腹を引き裂かれるような、腰の骨が割れるような。。。
また吐き気がひどくなり、昨日よりもヘロヘロ状態に。
いつまで続くか分からない痛みに、何度もへこたれそうになりましたが、夕方、ようやく分娩室に移動できました。



私の産道が狭いことや、体力を消耗していること、ベビの回旋がうまく行っていないことなどから、吸引分娩になることは既に決まっていたようです。後で助産師さんに聞いたところによると、帝王切開寸前だったそうです。

カンガルーケアで、産まれたばかりのこうちゃんを胸の上に乗せてもらった時、可愛くて愛しくて、幸せでたまらなかったです。

3日間、休みを取ってずっと一緒にいてくれたヒロちゃんにも感謝。
とても心強かったし、こうちゃんが産まれた瞬間の感動を共有できたことは、二人にとって貴重な経験だったと思います。

↓はじめまして。こうちゃんです。(8/20撮影)
こうちゃんだよ。


出産翌日の夕方、ヒロちゃんとこうちゃんと三人で病室にいた時、ヒロちゃんの携帯に実家から電話が・・・。
ヒロちゃんの表情で、何か良くないことが起こったんだと分かりました。

「たましゃんが亡くなったって・・・」とヒロちゃんが言いました。
一瞬、何のことだか分からなかった。

そんなんウソや。
なんで?
なんで今なん?

って、子供みたいに泣きました。

いつか来るお別れ・・・、大切な、大切過ぎる存在だからこそ、意識せずにはいられなかったし、いつもいつもその時が来るのが恐かった。だけど、その時は必ず傍にいる、傍にいたいって思っていました。
だから、こんな形でお別れがやって来るなんて、どうしても受け入れることができませんでした。たましゃんに会いたくて会いたくて、もう、気が変になりそうで、「一晩一緒に過ごしたい」と我儘を言いました。すぐに、母がたましゃんを連れて来てくれました。

たましゃんは、羽根に汚れひとつなく、とても綺麗なたましゃんで、目も閉じていて、安らかな顔に見えました。
この日の朝も、いつも通り元気だった(元気に見えた)そうで、話を聞く限りでは、突然のことだったようです。
苦しい最期でなかったことだけを願います。

その夜、ゆっくりお別れをしようと思っていたのですが、こうちゃんがなかなか泣きやまず、結局朝方少しだけ、たましゃんと二人の時間が持てました。

「ねぇねぇ、たまごぉ・・・」
「ねぇねぇ、たましゃん・・・」
いつものように呼びかけても、たましゃんはもう、私を見てはくれません。
この呼び方だけみても、私がどれだけたましゃんに依存していたかが分かります。

まるで、こうちゃんの誕生を見届けるかのように旅立ったたましゃん。
いつも私のことを見てくれていたたましゃんのことだから、きっと全部分かってくれていたんだと思います。
せめて、退院して帰るまで待っていてくれたらよかったのに・・・とも思ったけれど、これもきっと、たましゃんの優しさ、想い。
何もない日常の中でたましゃんを失えば、私は腑抜けのようになってしまうでしょう。
だから敢えてこの時機を選んだのでしょうか。

破水して慌しく病院へ向かう前、みんなを起こしてご飯を取り替えました。
たましゃんは、いつものようにおいしそうにご飯を食べていました。
たましゃんだけ、ちょこっと出して、背中にチュウして、匂いをかいで。
「たましゃん、1週間帰れないよ。元気でいてね。」そう言ったのが、最後の会話。
部屋を出る時、振り向いて見たら、やっぱりおいしそうにご飯を食べていました。
赤ちゃん来るから、待っててね。
元気でいてね。
ただただ、そんな気持ちでした。

97年に出会った日のことも、この最後の朝のことも、忘れません。
私の所に来てくれて、12年8ヶ月もの長い間、私を支えてくれたたましゃん。
感謝の気持ちでいっぱいです。

たましゃんの匂い・・・どんな時も安心させてくれました。
まぁるい背中。大きな背中。
ご飯を食べていても、私が覗くと近くまで駆け寄って来てくれて・・・。
おいしそうに目を閉じて、モグモグと、最近ではゆっくり時間をかけて食べていたたましゃんでした。

たましゃんみたいなセキセイさんには、もう二度と出会えない・・・心底惚れ込んだセキセイさんでした。
みんなの父ちゃん。
かけがえのない経験と、たまごずとの楽しい毎日、どんなにどん底な時も、生きる勇気をくれました。
命の尊さを教えてくれました。
たましゃんと過ごした年月は、そして私に与えてくれたものは、宝物。
これからもずっと、大切にします。

たましゃんには、今まで私の気持ちをたくさん伝えてきました。
大好きも、ありがとうも、いっぱいいっぱい伝えてきたつもりです。
いつも、ちゃんと私の目を見て聞いてくれたたましゃんのことだから、きっとちゃんと伝わっていると思います。

たましゃんがお空にいても、たましゃんとの絆はいつまでも変わりません。
ずっとずっと、私を見てくれていると思うし、私もたましゃんを見ているから。
これからも、いつも一緒です。
心の中の「たまご」っていう大きな存在は、決して消えることはありません。

でも、退院して実家に戻って、たまごずがいる部屋に入った時、たましゃんがいないことを改めて実感して、号泣してしまいました。
13日に旅立ってから、私の退院までの数日間、家に帰ればたましゃんに会えるんじゃないかとか、あり得ないことを夢見たりしていましたから・・・。
今、毎日少しずつ、たましゃんはお空にいるんだってことを受け入れながら、過ごしています。

私の妊娠中にお空へ旅立った、さんご、ツクシ、あんず、ごま。
そして、出産を見届けるかのように旅立った、たまご。
こうちゃんは、彼らのパワーと想いをたくさんもらって産まれて来た子だと思っています。
そう思うだけで、ちょっと疲れてしまった時も頑張れます。

↓8月5日のたましゃんです。
いつものたましゃん。

ねぇねぇ、たましゃん・・・
お空はどんな感じですか?
なぁちゃんと会えましたか?先に旅立った子供たちにも会えましたか?
すももと、レタスと、クッキーのことは、心配しないでね。

ありがとうね、たまご。
これからもずっと、大好きです。





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最終更新日  August 21, 2010 04:23:53 PM
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