Que sera, sera

January 24, 2024
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カテゴリ: 母のこと




今という時期だからそうなのか、とも思うのですが、それだけでもなく。
母と娘という関係性の一側面として、今の気持ちを整理していきたいと思います。


母は毒親だったのか?



毒親・・・

初めてその言葉を見たとき、衝撃を受けました。

この言葉からイメージされるのは、DVやネグレクトをする親、物理的に子どもにダメージを与える親でした。でも時とともにその言葉の定義は幅広く変化し、物理的にはきちんと子育てしていても心理的な虐待を行う親も含まれていきました。その心理的虐待の定義も広くなっていき、先日NHK「あさイチ」で取り上げられたような「教育やりすぎ」な親まで含まれるようになりました。

あさイチ『教育やりすぎ?』​ https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/26L4W1ZPP3/

私自身は自分の親が「毒親」なのか?などどは思ってもみませんでした。少なくとも、数年前に同居を開始するまでは。

ただ、大人になってから同居を始め、母という人を一人の人間として見るようになってみて初めて、ああ、私の母は私から労働搾取していたのだな、と気がつきました。「親のためなら当然〇〇するものだ」「言われなくても〇〇するのは常識だ」、還暦近くの大人になった我が子に向かって母はそんなふうに怒鳴りました。

思い返せば若い頃から私は「子どもは親のために働くもの」と思い込まされて無理を課されてきました。若い頃の無理がたたり、今でも心身の不調から抜け出せません。具体的に書き始めるとくだらない小説になるんじゃないかと思うくらい、いろんな思い出が湧き出てきます。
母には「泣くな」「弱音を吐くな」「これくらいできて当然」と叱咤されるばかりで、悩みを聞いてもらったり温かく受け止めてもらった記憶がありません。なんなら、私が人生で指折り数えるほどの数のつらい時期に、受け止めてもらうどころか後ろから槍で刺された、といった記憶しかありません。流産した私に「そんな経験誰でもする。みんな次の日から働いている」と言ったことは一生忘れません。それが母なりの励まし方だったのかもしれませんが、私が求めていたものとは違っていました。

私の選択に口を出さずにいてくれたのは私を信頼してくれていたから、と思っていたのですが、今考えてみると、自分の役に立つ娘、自分のために何かしてくれる娘には関心があっても、私という人間そのものには関心がなかったのでしょう。

50代も半ばとなりそのことに気づいた私は、この期に及んで「反抗期」を迎えました。大人げないと思いつつ、でも「私はあなたの役に立つためだけに生まれてきたわけではない」ということを伝え始めました。そんな自分があまりにも情けなく、もっと若いときにしっかりと主張すべきだった、十代できちんと反抗期を迎えるべきだったと、私も反省しました。

私は母とは考え方も体力も生きている時代も違う、私は母が思うとおりに動く人間ではない、母の考えている「常識」など私にわかるわけがない、そういうことを、私はもっと若いうちにきちんと主張すべきだったのです。

そんな母は果たして今世に言われる「毒親」なのか・・・?
そんな勘違いした母親は世の中にたくさんいるだろうな、とも思うのです。
そしたら世の中、毒親だらけです。もはや、親という存在自体が「毒」なのではないかと思うほど。


ここから私が学んだことは、

我が子とはいえ、成人した以上、一人の人間として礼節をもって人間関係を築いていこう。

自分自身も息子との人間関係をこじらせてしまったので、なおさら、実感します・・・。






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Last updated  March 13, 2024 12:50:25 AM
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英玲 @ Re[1]:私のレゾンデートル~美しい音を聴くために(03/27) 音楽って素晴らしい🎵さんへ コメントあ…
音楽って素晴らしい🎵@ Re:日フィル横浜定期演奏会with神尾真由子(みなとみらいホール)(04/01) 演奏会、堪能されたようでよかったです。 …
音楽って素晴らしい🎵@ Re:私のレゾンデートル~美しい音を聴くために(03/27) 息子がご子息、ご子女と同窓で、同じ市内…

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